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しかし、彼らにとって宙を見るということは禁忌だった。スカイウォーカーという名前を受け継いだというだけで宣教部隊に殺される時代だった。
けれど、36番目のスカイウォーカー朧からヒト型ロボットと彼の人生のすべてが詰まったビンを受け継いだ37番目のスカイウォーカー幽は、やがて2533番のスパイラルダイバー焔と出会い……。
人間がいなくなった後の猫の世界で、青い世界をめざす冒険者たちの物語。
書けば面白いのに、完結した話がこの『猫の地球儀』と『イリヤの空、UFOの夏』しかない秋山瑞人です。アニメ化された『イリヤ……』に比べると知名度が少し下がる『猫の地球儀』ですが、話の完成度はこちらの方が高いと思います。『夏への扉』と並ぶ猫SFの傑作。泣けるSFを挙げろと言われたら、ベスト5に入ります。
ただ、結末がすっきりせずにほろ苦い印象が残るので、わたしは苦手。でも、そういうと『イリヤ……』もすっきりしない、ほろ苦い話でしたね。
【猫の地球儀】【焔の章】【幽の章】【秋山瑞人】【椎名優】【宇宙コロニー】【動物の知性化】【軌道エレベータ】
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