付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「野生の聖女は料理がしたい!」 枝豆ずんだ

2019-04-04 | 異世界転生
「焼き肉はベストな火加減なんてないのです。いい具合に焼いて、時々焦げたのも食べる。それが焼き肉パーティなのです」
 エルザは、本来は罪人をその上に踊らせるのに使うという炎の魔術で熱くした岩盤で焼き肉パーティを繰り広げる。

 料理好きの少女が料理人めざし、下積みを続け、お金を貯め、30前にしてやっと独立の目処が立ったのに、ある夜、通り魔に刺されて死んでしまった女性がいた。彼女が再び意識を取り戻したのは、両親と共に乗り込んでいた馬車が襲撃され、6歳ほどの少女として2度目の死を迎えようというときであった。
 死にかけていた少女は、巨大な狼のような存在マーナガルムに救われ、森の中で生活するようになるのだが、食べるものと言えば生肉。火もなければ醤油もなかった。どうしても生肉というなら、ワサビだって欲しいのに……。

 料理が好きだけれど、料理どころかその日食べるものにさえことかく世界に放り込まれた主人公が、世界の常識クソ食らえとばかりに目的目指して猪突猛進する話で、塩がなければ作ればいいじゃない!と料理好きの下克上っぽくもあるのだけれど、けっこうダークファンタジー寄り。野生の聖女エルザは「わたしがレストランをやるときは副料理長です!」とか言ってこき使っているスレイマンだって、いまだに国の3つや4つ滅ぼしてやるという悪逆非道な元・異端審問官ですし。
 あまりに偏っているメンツを補うためなのか、書籍版では新キャラ(常識的ないい人っぽい)バーニャがメンバーに加わってますが、とりあえず彼の参加で地面に落ちるはずのパンケーキが救われてます。小さなことからコツコツと。

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