「出遅れテイマーのその日暮らし４」 棚架ユウ

　大型イベントも無事終わり、ユートも念願の上級職へと転職。新たな仲間にファウも加わり、新たな冒険に挑もうというとき、精霊門という未知の場所が開放されたことをワールドアナウンスに告げられた。
　精霊門という存在に心当たりはなかったけれど、とにかく前に進まなければと第２エリア攻略に向かったユートは、釣りでもしようかと泉の淵に立った途端、不思議なアナウンスを聞かされる。もともと東西南北の各第２エリアには不自然なオブジェクトが存在していたのだが、ユートはたまたま鍵となるアイテムを所持していた。そこが精霊門の出現ポイントだったのだ……。

　精霊門を突破して、新たなステージへ。
　ＶＲゲームをのんびり冒険する話は好きなんだけれど、ゲームとして明確な終点が設定されていないのがＭＭＯＲＰＧなだけに、ゲーム外の世界なりなんなりにストーリーとしての終わりが設定されていないと、ずるずる楽しい話だけが続いていつの間にかフェードアウトということになりかねません。そのあたり、ゴールを意識しているのかいないのか、どうしても読んでいて畳み方が気になります。

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