「出遅れテイマーのその日暮らし７」 棚架ユウ

　新たなエリアを発見し、一区切り着いたユートはアメリアたちに便乗してシルフが住んでいる風霊門を攻略し始めるが、それと同じくしてホームエリアが公開。そこで日本家屋を見つけたユートは有り金はたいて購入するのだが、その屋敷に座敷童やオバケなど妖怪マスコットたちまで棲み着いてしまう。
　その情報に早耳猫のアリッサはまたしても狂乱するのだが……。

　デスゲームになってログアウト不能になるとか、リアルの方の人間関係がストーリーに絡んでくるとかいう展開のない、ゲームの世界の冒険を描いた話というのは得てして「単なる知らない誰かのプレイ日記」になりがちで、それはそれで面白いけれど、それを５巻10巻と読み続けるにはよほど舞台がゲームとして面白く、登場人物がキャラクターとして魅力的でないと持たないのだけれど、そこは従魔たちのかわいさと白銀さんのイヤミにならないギリギリの低自己評価で読ませてます。掲示板回がちゃんと横書きで、ゲームらしさを出しているのもポイントかな。

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