
先達の冒険者として、ペリドットはキリに語った。
魔術士のリルエッタと治療術士のユーネを仲間に迎え、パーティを組んだキリだが、あいかわらず薬草採取を続けていた。初心者を連れて危険な依頼を受けることなど考えられなかったのだ。しかし、3人で薬草採取をしていても報酬はいくらにもならない。金がないからとキリが厩で寝泊まりしていることを知ったリルエッタは怒りをぶつけた。
長期の任務に出ていてベテラン冒険者、カッコづけの激しいペリドットのパーティが帰還したのは、ちょうどそんなタイミングだった……。
英雄とか勇者とか、無謀で危険な依頼に冒険者を駆りだして死なせてしまった依頼者の逃避、責任逃れが生み出した虚像に過ぎないとペリドットが語りますが、そういう英雄譚を否定する地に足のついた展開がこの作品の個性です。
今回の鍵はもう亡くなって随分になるムジナ爺さん。彼が生前にしたこと、やったこと、言ったことが後の物語に続きます。派手な展開はなくても十二分に面白いですよね。今回は薬草任務から地質調査とか空き家調査、最後に遭難者の救出までで、そこに一件無責任でチャラそうで自己愛が強そうな優男に見えるけど(実際そうだけど)、ここのギルトで一番の凄腕で一本芯が通っているというキャラ造形も見事です。
【冒険者ギルドが十二歳からしか入れなかったので、サバよみました。3】【KAME】【ox】【GCノベルズ】【一人の子供が、冒険者になる物語】【小説家になろう】【サハギン】【麻薬】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます