日々好日

さて今日のニュースは

志布志事件

2007-12-02 10:30:56 | Weblog
2003年鹿児島県議選の折り、志布志で起こった、選挙違反でっち上げによる えん罪事件としてマスコミが取り上げ、その異常さが明かにされ世間の注目を浴びる事になった。737時間にも及ぶ不当取り調べ、あるいは親族の名前を踏み絵させると云う常識を越えた取り調べ、次々と警察による捏造容疑、自白の強要等々 官権を最大限に活用してえん罪をでっち上げようとした。           
それに若い検事が同調して悲劇は起こった。
あれから4年今年2月に被疑者12名全員無罪が確定した。
しかしこの事件に関わった警察や検察裁判所側には未だなんの処分を行われて
居ないと云う。それどころか踏み絵をさせた元警部補はしゃしゃと福岡地裁の
公判で無罪を主張したと云う。
そもそも事の起こりは、選挙の度無風地帯の選挙区に被害者となる候補が立候補
した事から起こっているのではと云われています。
その地盤の有力議員とこの事件の捜査を指揮した警部とは20年来の親交があり
そこにえん罪疑惑が出てきました。
警察はまず陣営の運動員を缶ビールを配った容疑で取り調べを開始した。
身に覚えのない運動員は頑固に否認したため、親族の名前を書いた踏み絵を強制したりして、無理矢理自白に追い込んだがサインを拒否したため失敗した。
次に運動員から焼酎2本と現金2万円いり封筒を受け取った容疑で13名が取り調べを受けた。警察総力を挙げてすかしたり、おどしたりで、なかには115日間も
長期間の拘留が続き身に覚えの無い買収行為を認める供述調書にサインさせられ
てしまった。ここからが酷い。担当検事は若い検事で警察の云うままに踊らされ
既成事実として確定させていったと云う。裁判所も異論を唱える国選弁護士を2回
も拒否したと云う。この様に国家権力で押さえ込まれてしまうと、個人の力は
無力に等しい。幸い関係者からの投書で動いたマスコミにより全員無罪を勝ちとる
事ができたが、何時自分がその様な争いに巻き込まれるかもと、思うと恐ろしい
きがします。丁度その頃富山連続婦女暴行えん罪事件が真犯人逮捕で解決した。
これも警察のずさんな、違法行為ででっち上げられた事件でした。
しかし、この様なでっ上げ事件関係者が何の処罰も行われてなくて
今も警察に席があり、或いは偉くなって他所で威張っている事考えると、腹がたつて仕方がない。無罪になったとは云え、4年間も苦しめられた関係者の心中を思うと、人ごとながら無念で仕方ありません。