日々好日

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沖縄集団自決

2007-12-27 12:08:51 | Weblog
来年度から使用される高校日本史教科書検定について教科書検定審議会は昨年  12月沖縄戦集団自決に日本軍の強制があったと云う記述は誤解を与える恐れが
あると検定意見を付けた。これを受け各教科書会社は今までの強制の記述を削除
修正した。これに対し日本軍の強制で我が子我が親を殺さなければならなかった
集団自決体験者が反発、とうとう沖縄県民の4人に一人と云う11万人もの大規模な県民抗議大会が開催され、沖縄の怒りが日本中を駆けめぐった。
これに恐れをなした文科省は順応に対応すると約束した。各教科書会社からは又元の強制復活したもの、或いは強制と云う言葉に近い記述訂正申請が出された。
この度教科書検定審議会は日本軍の強制は認めず、日本軍により集団自決に追い込まれた人達もいたと云う軍関与の記述で決着を見た。
あくまで初心貫徹の検定審、これでは情報漏洩を恐れた日本軍から手榴弾で或いは
手で殺す事を強いられた体験者は無念の思いでしょう。
この教科書検定審議会の検定意見原案を作成する4人の調査官と4名の審議委員
のそれぞれ半数は新しい歴史教科書を作る会の代表者の東大名誉教授の門下生か
関係のある人達で占められて居ると言う。
ご存じの様に新しい歴史教科書をつくる会は、今の教科書は必要以上に日本を
おとしめる自虐史観に毒されて居ると批判して、子供達が日本人として自信と
責任を持つ事の出来る教科書作成と普及に務めると言う団体であります。
子供に自信と責任を持たせる事には大賛成です。だが我々が犯した罪を認める事
も大事な事ではないでしょうか。謝る事、反省する事、2度と繰り返さない様に
誓う事、これは決して卑屈になる事とは違います。誤る事のない様にしたいものです。
将来を担う学校教育で使う教科書の検定をする審査官や審議委員にこの様な考えの
人達を多く選任している文科省の体質は改めるべきではないでしょうか?
例え立派な人達であっても、疑いを持たれる様な人達は避けるべきだと思います。
いっその事、巷で囁かれる、教科書検定廃止論。教科書の自由発行と自由選択制、
これだと韓国や中国からチャチャを入れられ謝る事もないのではないか。