コメの増産のため国が計画した有明海開拓事業は半世紀に亘る賛成、反対闘争の末に
2530億円を掛けて2008年国営諫早干拓事業として完成した。
干拓事業の締めくくりは、ギロチンと言う大規模締め切り工事のイベントを行い世間を
騒がせました。
この工事には佐賀県熊本県福岡県の漁業関係者の強い反対でついに訴訟闘争となった。
天候不順のためか?海苔業者製造過多のためか?各県の有明海埋め立て続出のためか?
因果関係が判らないまま海苔や貝の不漁が続きこれはすべて諫早干拓のせいにされた。
佐賀地裁はこれは干拓のせいと断じ干拓締め切りを試験的に開門して調査する判決を出した。
丁度その時政権が万事国営事業に反対の民主党政権だったので、上告せず国の敗訴となった。
開門すれば干拓農業が壊滅する長崎県側と開門を譲らない佐賀県漁業との対立となった。
漁業補償のための名前だけの開門は百害あって一利なしとも言われ成り行きが注目された。
国も中・長期開門調査を見送る替わりに有明海再生事業として16年度まで387億円を
投入、排水浄化に352億円を投入した。
また国が判決に従わないと、1日数万円を一人ずつ訴訟漁業者へ支払う事となった。
是まで諫早干拓に巨額の国費が費やされて居て、一向に有明海再生は進んで居ません。
お互い意地の張り合いは止めて真剣に有明海再生の方策を探して欲しいですね。