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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

村上春樹全作品1979~1989(8)短篇集

2012-08-30 21:53:56 | 村上春樹
村上春樹 1991年 講談社
きのうのつづき。
講談社からでた全集のようなものの第八巻。私はシリーズのうち、これしか持ってないけど。
第七巻が「ダンス・ダンス・ダンス」なんで、そのころまでのものしか集められてない「全作品」なんだが、その後のほうがすごい小説出てたりするのは周知のとおり。
みんな読んだことあるし、全集みたいのをそろえるつもりはなかったんだけど、これには読んだことのない「人喰い猫」と「トニー滝谷(ロング・ヴァージョン)」が入ってたんで、即買ったわけだ、当時。
「人喰い猫」は、導入部にそういう猫がいたってエピソードはあるけど、猫が主人公ぢゃなく、妻子をほっぽって新しい恋人とギリシャに行ってしまった「僕」の話。
あと、この短編集のなかでは、短編集『TVピープル』にも入ってる「眠り」が、けっこう好き。
この短編集は、収録作としては短篇集『パン屋再襲撃』のものをそのまま取り込んでベースとしているんだけど、「パン屋再襲撃」のすぐ後に「パン屋襲撃」が入ってるのが、かゆいところに手が届く構成。
別刷リーフレットとして、『「自作を語る」新たなる胎動』ってエッセイも入ってる。
「パン屋再襲撃」
「パン屋襲撃」
「象の消滅」
「ハイネケン・ビールの空き缶を踏む象についての短文」
「ファミリー・アフェア」
「双子と沈んだ大陸」
「ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵攻・そして強風世界」
「ねじまき鳥と火曜日の女たち」
「眠り」
「トニー滝谷」
「人喰い猫」
コメント
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