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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

封印再度

2012-09-08 18:24:59 | 読んだ本
森博嗣 2000年 講談社文庫版
きのうのつづき、森ミステリィ。犀川&萌絵シリーズの5冊目。
新書の「臨機応答・変問自在2」を読んでたら、なんかシリーズ全部読むとスゴイつながりが見える、みたいなネタバレを目にしてしまって、気になるもんだから読み進むことにしちゃった。
これはわかりやすいタイトルのダブルミーニングですね、封印再度(封印をもういっかい)と、WHO INSIDE(誰がなかにいる)。
壺のなかに鍵が入ってて、逆さにしても何しても口から取り出せない、その鍵を取り出せたら、ある箱が開けられるのに、って謎の話。
で、例によって、密室で死体が発見されて、萌絵さんは喜んで謎解きに行き、犀川先生はそんな気サラサラないのに関わっちゃう。
結末としては、べつのミステリィの名文句「この世には不思議なことなど何もないのだよ」を思い出しちゃいましたけど。
で、事件も謎もどうでもよくて、登場人物、特に主人公ふたりの関係性が変わってくるとこのほうが面白いというか、主題みたいに感じちゃいます。
クリスマスイヴに先生の部屋おしかけてっちゃったりとか、彼女が病気になっちゃったりとか、彼女の親戚が俄然積極的に乗り出してきちゃったりとか、そういうとこ。
コメント
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