箕田源二郎 1975年 新日本出版社・かもしか文庫10
これも実家の押し入れからひっぱりだしてホコリをはらって実にひさしぶりに読んでみたもの。
とはいえ、出版当時の私がこんなもの自ら読もうとするわけないんだ、親が読ませようともとめたものだろう。
迷惑なだけだよね、どっから選んだか知んないけど、ちょっと子供が本が好きそうだからって、おとなの読ませたいもの読ませようったって、活字なら何でもいいわけぢゃないんだからさ。
なかみはタイトルのとおり、美術のことなんだけど、だめだ興味なんかないんだから美術とかに、子どものころから、ムリに押しつけられるものぢゃないよ好き嫌いは。
けっこう、書き方のとっつきはやさしいんだけどね、
>長い長い時の流れのなかで、人間は、かたちづくることのできる目と手、美しさについてのちえを、すこしずつそだてあげていったわけだが、これから、その人間のちえのたまものをたずねる旅にみんなといっしょにでかけることにしよう。
>これからかくことは、ぼくがエジプトやギリシャ、イタリア、フランスなどの国ぐにをはじめてたずね、そこに花ひらいた美術遺産とかわした対話の記録でもある。
>そんなつもりで読んでいってくれたまえ。(p.30)
みたいに、「君たち」に話しかけ調だしね。
でも、やっぱだめだな、話しかけられてる内容に興味もてないもん、どうやっても。
絵とか彫刻の美しさとか、動きをとらえる目と表現するテクニックとか、そういうの感心せえと言われても、そうなの・それがどうしたくらいしか思わないもん、私。
ピラミッドとかクレタ島の迷宮とかってのは、ひかれるものがあるんだけどね、惜しい。
第一章 長い時間
第二章 王(ファラオ)の国
第三章 自然とのかたらい
第四章 人間へのめざめ
第五章 はじける芽
第六章 ものにせまる目
第七章 芸術家の生涯