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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

古事記

2012-01-14 20:39:03 | 読んだ本
角川書店編 平成14年 角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス
筑波山で、イザナギ・イザナミの神社みてきたつながりで。
古事記は、こどものころに子ども向けので読んだだけなんだけど。
でも、幸い、その後の人生において、その本でえた知識以上のことは、必要になったことがない。
なので、あらためてちゃんと読もうともしてこなかった。
だいたい、原典は古文のなかでも難しいしね。
この文庫は平成18年の10版を持ってるんだけど、なんで読もうと思ったんだったか憶えてない。
たいして必要に迫られたわけでもないし、まあ気まぐれでしょう。
なるべくやさしいのをと思ったら、これは現代語訳の部分だけ読んどけば、だいたいのストーリーはわかる感じなんで、かなりラクなものだった。
ただ、ちょっとざっくりとしすぎてて、割愛されてるエピソードも多い。昔読んだ少年版となんら変わんない内容なんぢゃないかと。
でも、やっぱり、それ以上の知識はなくてもいいんだよね、古事記に関しては、と再認識してるけど。

なんといっても、私のフェイバリット・諸星大二郎の『暗黒神話』は、スサノオとかヤマトタケルの物語なんで、古事記に書かれてることは最低限でも知っとかないと、楽しくない。
あと、諸星大二郎の『妖怪ハンター』シリーズ(←その呼び名は著者は好まないはずだが)の主人公・稗田礼二郎は、古事記の編集にかかわった若き舎人の稗田阿礼から来てるのは、言うまでもない。
『妖怪ハンター』の初回のエピソードは、イザナギとイザナミの最初の子であったヒルコ、育たないので葦の舟に乗せて流し捨てたという不気味な話を、ベースにしてる。

それにしても、イザナギとイザナミの結婚のところは、神話にしても変ってるよねえ。
>是に其の妹伊耶那美命に問曰ひたまひしく、「汝が身は如何に成れる」ととひたまへば、答曰へたまはく、「吾が身は成り成りて、成り合はぬ処一処在り」とまをしたまひき。爾に伊耶那岐命詔りたまひしく、「我が身は成り成りて、成り余れる処一処在り。故此の吾が身の成り余れる処を、汝が身の成り合はぬ処に刺し塞ぎて、国土生み成さむと以為ふは奈何」とのりたまへば、伊耶那美命答曰へたまはく、「然善けむ」とまをしたまひき。
(とても現代語で書く気にはならん。)

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