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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

羽生善治 好機の視点

2009-05-21 21:29:22 | 読んだ本
羽生善治 2003年 小学館文庫
梅田望夫・将棋つながりで。
先の竜王戦ウェブ観戦記で、インターネットが一般に使われる前の1994年に、
羽生名人は紙上にブログを書いていた、と評されたものが、これ。
月刊誌に、その月の自身の将棋2、3局を中心に書かれたもの。
A級にあがるあたりから、七冠へ向けて名人2度目の防衛戦(対森下)のころ、
将棋にも勢いがあったと思われる時期の日記として興味深い。

いま見ると、すでにこの時期に最近話題の「4手目3三角」
(対加藤九段戦で▲7六歩△3四歩▲2六歩△3三角)を指していたり、
(自身は新手だと思っていたが有森六段が指したことがあった、と書いてある)
相掛かり調の将棋では、当時2六飛と浮くのが主流だったのに、
15年後の現在に主流になっている、2八飛と引く手を指していたりする。
やっぱ、あのころから時代の先を行ってたんだろうか。


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