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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

談志楽屋噺

2009-09-12 21:21:27 | 読んだ本
立川談志 1990年文春文庫版
落語つながりで。立川談志家元の、エッセイというか、文字どおり楽屋噺を綴った本。
おもしろいです。
談志師匠とつきあいのあった芸人たちのエピソードが、これでもかってくらい並んでます。
楽屋噺も、洒落にならない話とか、しくじった話とか、いろいろ。
洒落にならないとか、洒落がわかるとか言ったって、常人とはちょいと違う。
毒蝮三太夫が駅のプラットホームから線路に談志を突き飛ばした。あやうく柱に手がかかって助かった。「気にするな。洒落だ」と毒蝮。「バカ野郎、死んじゃったらどうすんだ」と談志がいうと、「談志は洒落がわからねえ奴だと言ってやる」
いまの橘家圓蔵、当時の円鏡も洒落がわかる。あるとき、高座で話してる円鏡のマイクのボリュームを裏で上げたり下げたり。円鏡は小声で楽屋に「マイク、マイク」と注意をするが、そのうち談志がヘルメットかぶってジャンパー着て作業員のふりして出てきてマイクを直すふりをする。そこで怒ったり、客席に「これ、談志がやってんです」って言ったりしたら、洒落がわかんないってことになる。ただ、チキショウって言ってるとこが、粋なんだと。

好きな話は、酒の好きな柳亭小痴楽の話。
>小痴楽曰く、ビールは俺にとって薬だという。少しぐらい腹が痛くてもビールを飲めば治っちゃう。「早い話が兄(アニ)さん、ビールは俺にとって薬だよ。」そして言ったネ。「健康保険で売らねえかねェ」って。いい発想だ。
ときどき使わさせてもらってます。


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