梶原一騎:原作 川崎のぼる:作画 1995年講談社漫画文庫版 全11巻
唐突ですが、巨人の星。
好きなマンガなんですが、当然リアルタイム世代ぢゃないです。
マンガ読むより先に、こどものころアニメで見てました、日テレ系の夕方5時台の再放送ね。
いちばん熱心に見たのは、中3くらいだったか、夏休みのしょっぱなで、大会に負けて野球部を引退したんで、暗くなるまで練習することもなくなり、あとは早くウチに帰るようになって、ひまつぶしにテレビ見るようになりました。(勉強しろよってか)
いちばん好きなのは、花形が鉄球で特訓して、大リーグボールを打つとこ。
アニメも、あそこだけでもDVD買おうかって思ってるくらい。
原作のほうは、何回か切れ切れにつまみ読みしたんだけど、全容は知らないままで過ごしてきちゃいました。
単行本も、愛蔵版っていうのか太いやつを2、3冊持ってはいたが、通しで読んだことがなかった。
そんなわけで結局、5年くらい前かな、文庫をセットで買っちゃいました。
同じころ、あしたのジョーも文庫で買ったけど、そっちは引越しのとき売っちゃった。巨人の星は、野球少年的にはバイブルなんで、売る気ない。
大筋は、まあ有名な話なんでいいとして。
ところどころに、挿話がいっぱい入ってて、いろんな理屈がついてたりするのが、作品の特徴のひとつとしてあげられる。
たまに読むと、おおっと感激したりするんだけど、通しで何度も読むようになると、ちょっとこれ見よがしでウザイなーって思うことがある。(私が少年のときの心を失っただけかも。)
あと、大まじめな顔して60年代的(なんだろうな?)ギャグがビシビシかまされてるのが面白い。
たとえば、飛雄馬が熱血な形相で、すげー力入って何言うかと思えば「ギャフンと言わせてやる」とか。ギャフン、言わないよね。
あと、飛雄馬が父ちゃんに口答えして「でも…」というと、一徹さんてば「デモは全学連にまかせておけ」とか。どんなおやじギャグだよ。