乗馬にいく。
今日は障害飛びますか!?みたいなノリの話になるんだけど、私はいつものように、飛べって言うんなら飛びますけどね、くらいな感じ。
ちゃんと乗れることができて、すこし踏み込むことができたら、障害を飛ぶ飛ばないはたいした問題ではない。
さて、なに乗るかなあ?
こうみえて、私は、障害飛ばない馬で障害飛んだりすんの、けっこう好きだったりするんで、強鉄かマルサライガーで、やってやろうかとも思ったんだけど。
無難にミラノをチョイスする。
オリアンダー乗んないの?って言われたけど、なんか最近暴れまくってるウワサを聞く(中学生がハネられて落ちたとこは自分でも目撃した)んで、遠慮しとく。
んー、でも、今日は馬場の近くで、樹木の剪定だか伐採だかするって話があるし、チェーンソーの爆音がしたら、サラブレッドよりオリアンダーとかのほうが安全かも。
あー、あと、よく「あの馬とかその馬とか、馬場からの帰りに暴れたりしません?」とかいう話を聞くんだけど、私は行き帰りなんかには手綱伸ばしたりしないで、制御下におくつもりでガチッとつかまえて乗ってるんで、危ない目にあったことはありません。
さあ、いつも眠そうな顔してるミラノ、馬装できたら、さっさと馬場に行くよ。
土曜・日曜と降った雨のせいで、不良馬場。
下がドロドロでも、落ちる気ないから(落ちないよな?)私はいいんだけど、砂が流れちゃってて薄い感じで、馬の脚によくないんぢゃないかと、そんなことが心配。
いつものように、常歩と速歩で10分、そのあと速歩と駈歩で10分、準備運動。
今日は最初に常歩でハミうけさせて、うけたらクビ伸ばしていいよって、繰り返し丁寧にやり続けた、それが後々よかったみたいな気がする。
ミラノで気をつけることは、右肩から外逃げてったり内に入ってったりしないこと。
駈歩の輪乗りでは、やっぱ左手前でちょっと外いっちゃったけど、まあまあなんとか収める。
さあ、そしたら、すこし踏み込んでよって感じの速歩をする。
もともと踏み込みはいい馬だと思うんで、必要以上にガツンガツンやることはないけど。8の字書いたり、そういうことしながら動いてもらう。
おあつらえ向きに、地上横木が4本並べてあるんで、そこ通過してみる。
何回かやったあと、アブミぬぐ。アブミはかないで、地上横木通過。
アブミあげは、ただ単調にやってると苦行以外のなにものでもないから、そのなかで横木を通過したり、変化があったりすると、まあそれなりに楽しい。
アブミあげの速歩で横木通過を何回かやったら、こんどは駈歩。
ミラノの駈歩は、右肩から逃げないようにってのがひとつと、前後にバランスをまちがうと即座に反応するってのがひとつ、駈歩だすこと自体は簡単なんだけど、いろいろ考えるとチェックポイント多い。
とにかく騎座に敏感なんで、ヘンに人間の体重で鞍を押すことのないように、重心の一致をこころがけて、駈歩つづける。
よし、そんなひどいことならずにできたから、アブミはいてみるか。アブミはいたら、また詰めたり伸ばしたりしてみるか。
どーやら、そこそこ前に出てる感もあるんで、ぢゃあ障害やってみますか。
クロスを飛ぶ。なるべくポッコンといきたいね。飛んだあと、横木があるんだけど、なんかリズム崩す。
何回かやったら、ふたつめの横木もクロスに組む。ひとつめ飛んだあと、ふたつめに踏み切りが合わない。
前に出てる気がしてたけど、まだ入り方が弱いのかも。次は、ひとつめ飛んだあと、肩にムチをポンと入れる、ブンといい感じの反応があって、ふたつめをドンピシャで飛ぶ。
三つめもクロスにする。障害にむける回転のとこで強く推進して、正面に障害を見据えたら、ジーッとして入る、ポン、ポン、ポンと飛んでいく。
三つめを垂直に変える。そのコンビネーションを飛んだら、出たなりに回転して、大きく270度まわって、80センチくらいの垂直へ。
前に出しといて、速歩で障害に入る、ポンポン、ありゃ?垂直を落とした。
落としたものは振り返らない、右手前で(下を見ないと、馬の手前がわからないのが情けないところ)駈歩を継続して、遠くの垂直障害につれていく。回転のとこ強くして、前に目標を見つけさせたら、もう人のすることはない、飛越。
繰り返し。こんどはコンビネーションも慎重に。クロス、クロス、垂直、飛んだら回転して駈歩を継続、グルーっとまわって垂直、飛越。
はい、こんど一個増やすよ。コンビネーション飛んだら、左にまわって、グルーっときたら垂直、飛んだら右に180度以上回転して、さっき飛んだ80センチの垂直。
コンビネーションはいいとして、途中の垂直飛んだあと右に回転するのがキツそう、ジーッと見てると、「飛んでるとき空中から右内方姿勢」と言われる、そうだよなー、そういう経路だよなー。
できるかなー、ちょっと不安、ミラノって、障害飛んだあとの右への踏歩変換で、過剰にヒュンって尾っぽ振るような反応された記憶がある。
ままよ、速歩でコンビネーションに突入。1個目飛んだあと、強く推進、ポンポンと飛んでいく。
踏歩変換、左へ回転するぞ。回ったあとは、いそがないで駈歩を維持。
さあ、次の垂直、余計なこと考えず、真っ直ぐ飛ぶことだけに専念、飛んだら右。
ちょうどいい具合に右(駈歩)でた、内に入んないよーに、回転のとこ強く強く、垂直が正面に見えたらジッとして、飛越。
よくできました、さすがミラノ。エキサイトしてきそうな感じがあったんで、ホメてやったあと、常歩して落ち着ける。
しばしあって、もう一回。おんなじような感じで、最後の垂直がやや踏切あってなかったけど、経路飛びきる。
これにて練習おしまい。ミラノは、まだやりたそうに、いちだんと元気でてきたけど、クビのばしてやっての速歩してクールダウン。
(↑よく馬房の前でつないでるときに写真撮ると目つぶるんだけど、まさか馬場でも目閉じた写真が撮れるとは思わなかった。)
うん、楽しかった。ほんとミラノは、いい馬だ。
私自身も以前は、障害飛ぼうとしたら、勢いにまかせて突っ込んでたんだけど、最近は待ってとか踏み込んでとかいろいろ考えることがある。
そうやって馬に乗っていくと、あらためて、ミラノって、障害前でむやみに突っ込んだりしないで、バランスがいいなって思う。すごく、いい。
ただ、障害がメーターくらいまであがったら、それなりにもうひとつ上のギアに入れたりしなきゃいけないんだろうけど、そのときに私が制御できるかどうかは、今日の内容とはまた別問題。
障害が上がって、ベースのスピードが上がったときでも、起こした駈歩ができるだろうか。できたら、この馬は、もっともっとレベルの高い世界に私をつれてってくれるんぢゃなかろうかと思う。
↑ラチを撤去して、そのあとロープ柵張ってた芝馬場。そのロープも撤収されちゃった。芝もところどころ剥がして、どっか持ってっちゃったり始まってる。
えーと、そういうわけで、毎年ここを会場に「愛馬の日」やってるんだけど、ことし4月の「愛馬の日」は実施予定ありません。
(最近、「美浦トレセン愛馬の日」で検索されて、私のブログに当たってる人がいらっしゃるようなので、そんなことまで書いてみました。)
障害飛んだから念のため脚冷やしたりもして、手入れ終わって、リンゴだしてやったら、食わねーの、ミラノ。
いまリンゴ高いのに、張り合いのないやつだなー。
それを隣の馬房で見ていた、オリアンダー。
「余ってみるみたいですね。俺が食いますよ、ね!ね!」とアピール。
↑こーんな顔させたら、オリアンダーの右にでるものはいない。