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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

黒い波~メッセージ・ソングス

2012-03-14 20:38:23 | CD・DVD・ビデオ
泉谷しげる 1994年 ビクターエンタテインメント
いや、こないだっから、泉谷の「黒い波」を、ひさしぶりに聴きたくなってて。
最初「ひとりフォークゲリラ!LIVE!!」かなんかに入ってるのかと思い違いしてたけど。
探したら、あった、あった、「メッセージ・ソングス」に入ってたんだ。
「おまえら募金しろ!」って叫んで、街頭でゲリラライブをしながら、日本を北上してった泉谷。
目的地の奥尻島についたのは1993年11月16日だったそうです。
このアルバムは翌94年の作品。
黒い波におそわれて
 その日が のみこまれた
 黒い波に のまれて
 死を覚悟した人たち
 それぞれに愛した人を
 一夜にして すべて 失うとは
 悲しみは生き残った人の上に

「黒い波」は奥尻島に数日滞在した経験から作ったと思うんだけど。
上に書いたくらいまでなら、まだいいが、そのあと歌詞はもっとヒートアップする。

がれきに絶望してる子供をたたせて
 被害の悲劇を演出するTVカメラ
 撮るだけ撮ったら
 その場でバーベキューしてるお前ら
 いったい何しに来てるのか
 いったい何を見てやがる
 お前らこそ お前らこそ
 黒い波にのまれちまえ

ぜんいという名のもとに
 よごれた服を送るバカども
 自分が着なくなったモノを
 あげることがゼンイというのかい
 ゼンイという名のギゼンをしてる
 自己満足の人の波
 お前らこそ お前らこそ
 黒い波にのまれちまえ

いやー、カッコいいっす。
いま、これをオンエアできるマスメディアがあるだろうか。
くやしかったら流してみろってんだ。

ほかの曲もなかなかいい。
LOSERやってたころなんだけど、それに近い感じもあって、けっこう私は好きなんだよね、このころのもの。
(LOSERは泉谷が「キヨシローのRCはいいな、俺もああいうのやりたい」と思って作ったといわれているバンド。)
1.手のひらの風景
2.激しい季節
3.存在する愛のもくろみ
4.教祖ころんだ!!
5.トーキング・ブルー
6.愛しの臨死体験
7.黒い波
8.落葉樹
9.東京の翼
10.2001's
11.都市の夕映え
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うぐいすも鳴きだしたなか、ニアフュージョンに乗る

2012-03-13 16:44:55 | 馬が好き
先週サボッちゃったぶん、きのうと連チャン、今日も乗馬にいく。
乗馬苑の洗い場のうしろの桜の木のあたりから、ウグイスの鳴く声が聞こえた。
ちなみに、まだシーズン初めなんで、鳴き方がヘタである。「ホー、キョッ。ホーホー、キョケ」って感じである。(適当な字をあててる。)
朝はそれなりに寒かったりするけど、それでも日を追うごとに暖かくなってきて、もう春である。
春はいいけど、ひとによると花粉でタイヘンらしいが、幸い私はそーゆーのと無縁である。
「そーは言ってても、どんな人でも美浦に行ったら、なるよ」と言われたんだが、もう丸三年住んでるけど、やっぱり花粉症にはならない。
「私は神経がにぶいんで、感じません」とは私の毎度の言であるが、もちろん謙遜で言ってるってことを、わかってくれないひともいる。「ハハーン」なんて納得してんぢゃねーよ、ってーの。
どーでもいーけど、ほんと、食べものとかについても、アレルギーってやつは、なんもない。なに食っても死なない、基本的に野蛮人なんで、丈夫なんである。
これを言うと(いつの間にか花粉症のひとがマジョリティーになってるみたいだから)総スカンにあうんだけど、私からみると「花粉?気のせいぢゃねーの?」としか言いようがない。
それは言い過ぎにしても、賭けてもいいけど、毎日天気予報とかでやってる花粉が飛ぶとか多いとかいう報道、あれ全廃したら、患者は半分に減ると思うよ。(なんか調子ヘンだなと思っても、医者とか薬局なんか行かないで、そのうち季節とおりすぎちゃって。←自分を基準にひとの行動を推し量っている?)
そうそう、もう何年か前になるけど、咳がひどくて(これはよくあることだが)いちど医者行ったことがあるんだが。そのとき血液検査をしたことがある。(それって、咳の治療をしないで、問題のすり替えをされただけだと、今でも思っている。)
そしたら、イネのアレルギーがあるって言われた。(あとハウスダストも。)
イネねえ。俺ぁ、馬房んなかで、バッサバッサとホコリ巻き上げながら(マスクもなしに多分相当粉塵も吸い込みながら)、寝藁あつかってるけど、なんともないよ。だから、気のせいだってば、そーゆーの。
(そのうち厩舎作業中にバッタリ死んだりしてな。心臓停まって、解剖したら稲アレルギーでした、バカだねコイツとか言われんのかな。)
閑話休題。

さて、乗馬だ、乗馬。
きょう乗るのはニアフュージョン。
2月の末に、となりの馬房の仲良しカネショウエイコウが退厩しちゃった。カネが練習出てって短時間いなくなるだけで、寂しくてヒンヒン大騒ぎするニア。
どうなっちゃうかと思ったら、ちゃんと隣には、空家にすることなく、フラヴォンが入ってるんで、かまってもらってるみたい。やっぱお隣は栗毛さんぢゃないとダメっすか、ニア?
それはそうと、ニアフュージョンには、たまに乗ったほうがいいと思うんだよね、私なんかは。ハネられたら上達してない証拠だってわかるし。

馬装したら、さっそく馬場に行って、常歩。意外と簡単にハミうける、うけたら伸ばしたりを5分くらいやってる。
んぢゃ速歩。馬場の真ん中に障害とかがゴチャッと置いてあるんで、そのまわりを軽速歩で回る。
どうもニアに関しては、最初のうちは手綱伸ばしたままで、とかしないほうがいいみたい。短く持ってガンガン前行けってやったほうがフラフラ(それがピョンピョンにつながる?)しない気がする。
5分くらいやったら、いちど常歩して、こんどはもっともっと前に出すつもりで、また軽速歩する。なんか今日はいい感じでアタマを下げてくれてて、乗りやすい。
んぢゃ、駈歩。キュッと耳が絞られた瞬間を見かけたら、「アタマ上げんなよぉ」って声掛けて、ちょっと内を向かせる。内の拳をグニグニってしちゃうのは、やっていいことかどうかしらないけど、とにかくそれで駈歩は続く。
重心の一致、重心の一致って唱えながら、まわる。「ハネないで前行けよな」って言いながら脚つかう。うん、人の言葉わかってるぢゃない、ニアフュージョン。
準備運動、おわり。しばし、休め。まわりは障害を飛んでるけど、さて、何しようか。

障害の経路と重ならないところに横木が一本あるんで、それを駈歩の輪乗りでまたぐ。
私がニアフュージョンでしたいのは、もうちょっとだけ踏み込むこと。まあ、どの馬でもそうなんだけどね。極端にいうと後ろに体重がかかって前肢は軽ぅく動くような歩きをしたいんだよね。きのうのホセカレーラス(きのうの私の場合、左手前限定だったけど)なんか乗ると、ほんと乗馬ウマとサラブレッドってカラダのつくり違うんぢゃないのって思う。
で、ニアフュージョンって、横木またぐの、上手ぢゃないんだよね。これは他人が乗ってるのをみると、よくわかる。通過はしてくんだけど、ときどき(前足と後足が同じとこ通らないというか?)パタタっとヘンなまたぎかたをしていく。そこんとこは、踏み込んで、前足は持ち上げることで、解決できんぢゃないのかなあと思う。
よって、本日は駈歩で横木をまたいでみたい。
駈歩で輪乗り。なんかいつになくスムーズに発進できた。横木通過、ありゃりゃ、跨いでないぞ、いま両の前脚のあいだに横木入ってなかったか?
繰り返し。なんか大げさにピョンと越えてく感じがするんで、なるべく普通の駈歩のまま通過というイメージでつれていく。
うーん、できたら手前で一歩入れたいんだけど、どうやったらいいかわからない。ヘンなことして前脚の上に私が乗っちゃうと止まる(ハネる)かもしれないんで、余計なことしないで、駈歩のリズムを保つことだけにする。
上手に跨げたらホメる。3,4回ごとに左右を入れ替えて、繰り返し。ニアって右手前のほうが力があるかなあ? よくわからない、馬の動きから受けるこの感じを、表す言葉を私は知らない。

さあ、上手に跨げるようになったし、ちょっとアブミ上げに付き合ってもらいますか。
速歩の輪乗りでアブミ上げ。バランス前後に崩したら、嫌われてピョンとやられちゃうかなとビクビクだったんだけど、スピードそんなに上げないでくれってやってたら、おとなしくアタマ下げて回ってくれた。
なんか乗りやすいぞ、きょうのニアフュージョン。
5分くらいでネをあげて、アブミはく。しばし正反撞。あーあ、私は足首が硬いなー。
ほんと、言い訳するわけぢゃないけど、私は人一倍カラダがカタイ。なかでも足首はとりわけカタイと思う。
よくこんなんで乗馬やろうって気になるなってくらいカタイ。
(長距離を走るとよくスネの筋肉も張るが、これも固さと関係あるんだろうか?)
一歩ごとにカカト踏み下げようとするんだけど、下がんない。ヒザが上がってるとかそういうんぢゃなくて、ほんとに抵抗を感じるんだってば、自分の関節の。
適当なとこで、駈歩に移行。いいねえ、きょうのニアフュージョン、ほんと乗りやすい。
駈歩のリズムが崩れそうになったら、前だ、前行けって強引に継続する、そのうち元に戻る。

さあ、そんぢゃ、駈歩で横木やるぞ、こんどは5本だ。
駈歩の幅で5本並べてある横木に突入する。リズム崩さず跨ぎ切る、手の放せる限りの激ホメをしてやる。
左右とも3回くらいっつ連続して繰り返し。上手だ、きょうのニアフュージョン。だんだん勢いが出てきたんで声掛けながら通過する。
ぢゃあ、ちょっと障害も飛んでみるかい。
端っこのほうのクロスを選んで、駈歩で飛ぶ。楕円になっちゃうけど、輪乗りして、3回くらい連続で。最初左手前、そのあと右手前。
もうちょっとユックリと飛びたかったんだけど、最後の一歩がけっこう勢いあって飛んで行かれたような気がする。低いから飛んぢゃうが。
はい、それでも上手に飛べたんで、ホメて、これにて練習終了。
今日の感じなら、80センチくらいまではいけたと思うけどね。人間が障害飛びかた忘れちゃってるんで、危ないから言わずに黙っといた。

どーでもいーけど、手入れしてると、えらい毛がぬけるよ。
季節の移り変わりを感じるなあ。

リンゴは二切れくらいまでなら付き合いで食うけど、それ以上はべつに欲しくないらしい。…ゼータクな。

※おまけ
お預かり馬、ドットコム。東京競馬場行き。



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ひさしぶりにホセカレーラスに乗る

2012-03-12 19:59:34 | 馬が好き
乗馬にいく。
先週は、雨を理由にサボッちゃったからね。
きのう子どもたちの練習をちょっと見て、けっこう高度というかハードだなーと思ったんだけど。
たまには一緒に乗ってみたいので、一緒になったときは、ついてけるように練習しとかなくては、とも思ったもんだ。

さて、きょうは、ひさしぶりにホセカレーラス。
どんな馬だか、忘れちゃった。人なつっこくて食いしん坊なのは、分かってるけど。(ホセ、チョコ、オリーの前は素通りできない。)
ああ、あと意外と繊細。っていうのは、物影とか物音に、ビクッて反応するって意味だけど。
馬装してると、なんかよく分かんないけどマエガキしたり、口でゴニョゴニョ寄ってきたりする。
いちいち、ダメだよって言って、元の姿勢に戻ったらヨシヨシしてやる。そんなこと繰り返してたら、意外と時間がかかっちゃった。

さあ、馬装できたら、さっそく馬場へ。ああ、常歩が揺れる、揺れる、こういうのって、楽しい。
(風が強くて、厩舎のまわりを歩いてるときに、馬糞ボックスのフタがバタンと閉まったら、バタっとしかけた。うん、そりゃあ、しょーがないな。)
馬場に出たら、常歩。ハミうけたら、そのあと一度伸ばしてやる。
ドロッピング・ヘッドっていったっけ? 準備運動ではそれやりたいんだよね、馬のアタマが下にいく感じ。よくわかんないけど。よくわかんないから、できないけど。
ラチ沿いを左回り(反時計)で歩いてると、なんか左に行くような気がする。こーゆーとき疑う順番の第一は人の姿勢が曲がってる、次はラチの外(車道とか)に気になるものがある。最後に馬のクセ。
常歩のまま半巻きして、逆回りで歩いてみる。うーん、特にラチの外を気にするまでもないかなー。少し内に入るような気もするので、ただの「ラクしようとしてショートカット」って理解にしとく。

常歩5分くらいしたら、速歩。軽速歩で、輪乗りできる場所を探して、グルグルと。
うん、私はいつも最初はウォーミングアップのつもりで、手綱はダランとしたまま速歩をするんだけど、なんか緩めてるとかえってハミがカチャカチャと遊んでる感じがしてるんで、すぐにわりと短く持つようにしちゃう。
輪乗りで2,3周ごとに手前かえて、5分くらい。そしたら、いちど常歩にして腹帯とか確認して、また速歩、こんどは詰めること要求する。
速歩で、ハミうけて、うけたら手綱伸ばして、とか繰り返して5分くらいしたら、こんど駈歩。
駈歩の発進が、ちょっとこころもとない。ハミをうけてるとみせて前にもたれてるだけとか、馬が伸びたよーな状態ぢゃダメだ、ギュッと詰めて、それから発進するよーにすれば、楽に出る。
駈歩を両手前、かるくやってから、こんどは歩度を詰めたり伸ばしたり、5分くらいやったら、これで一応準備運動はおわり。

2,3分、常歩で休憩、このあと何しよーかなー。
「駈歩で、横木やってみますか」先生に言われて、ぢゃあ他の馬のうしろについてって、やってみましょうか。
最初、右手前で入ってく。あれれ?左に寄ってくよ。真ん中通過するつもりが、横木の長さでいったら左から1/4くらいのとこを駈け抜けてく。
真っ直ぐ行ってラチの手前で踏歩変換、こんど左回り、グルっとまわって横木へ、「真ん中行こーぜ」って声かけながら入ってく、真ん中を通過。
こんど右へ。グルッと右手前でまわって、横木に入る。あれ?ちょっと左寄ってない?
何回か繰り返し、なんか右手前が、横木の真ん中を通過できない。
右側が硬くなってて(?だっけ?ちょっとよく憶えてない)左に行っちゃってます、とは先生の言。
こんど右内方姿勢の感じで入ってきてください、真っ直ぐぢゃなくていーんで、すこーし右に弧を描く感じで、と。
右の駈歩で、横木に向かってく。フツーは真っ直ぐにするとこだけど、おーきな輪乗りの軌道にいるつもりで、5本の横木をまたいでくのに、すこーし(ホンのすこーし)右回りのカーブのつもりで駆けていく。
何度か繰り返し。ときどき、横木に蹴つまづくときもあるけど、上手にできたときはホメてやる。
なんとなーく、できてきた。横木通過をやめて、フラットワークで右手前の確認。やっぱ少し曲がりづらそう。常歩、速歩では気づかなかった。駈歩でも、輪乗りしてるときは気づかなかった、横木通過をして初めて気づいた。
ちょっと右手前が不得手。責めるほどのことぢゃないけどね。むしろ、いい馬なんで、克服しよーよって言いたくなるくらいのレベル。
右手前で、速歩や、駈歩。なんども繰り返し。
内の脚を使うのはいーけれど、内(右)の手綱を開いたりしてると(なんか逆に左に逃げようとしたりして)悪循環におちいりそう、とは私。(ほら、なんせ力任せに乗るから、私。)
内方姿勢をつくるのに、きっかけは何でもいーんです、ちゃんとできたら、かえしてあげれば、とは先生。そっか、そーだよな。
何度も繰り返す。右のわき腹が硬いのか、でもそれだけぢゃないだろと思う。右手前のほうが、後肢の踏み込みがきてないんだよね。
そこをアシストしてあげれれば、きっと右手前でも左手前とおんなじよーに、スムーズな動きはできるはず。
さんざ輪乗りしたあとで、もう一度横木通過。右内方姿勢でとおりぬけたあと、こんどは意識せずに真っ直ぐに入る。うん、うまくできた、ポンポン。
そのあとも何度か繰り返したけど、駈歩のなかで、馬のクビが前いったりして、それにつられて人間のからだが前にいったりして上手に乗れてない。
ひとことで言っちゃえば、右手前の駈歩では、馬のバランスがよくない。馬のせいにはしたくないけど、でも左手前では、ちゃんとバランスバックっていうか、踏み込ませて前肢が上がってくるような、いい駈歩ができるんだけど。
うん、常歩、速歩のとき、そして最初の駈歩のときに、気づかなかった私がわるいな。
つぎ乗るときは、最初っから、右手前を意識して、踏み込ませたり、内方姿勢をとったり、柔軟というかストレッチというか、それを準備運動の段階でやろう、と思う。
最後、5分だけ、速歩の輪乗りで、アブミあげ。
年に一度だけ、競技会とか出ると、正反撞がどーしょーもなくて、「この一年なにをやってたんだろう」って思わされるんだけど、今年はその程度を低くするために、今からもーちょっとだけ、アブミあげをしようと思う。

練習終了、帰って、手入れ。馬のからだのあちこち拭いてたりすると、「おい、そろそろなんか出せよ」って感じでホセカレーラスがちょっかいだしてくる。
ダメなもんはダメ、全部終わってからにしろって言いながら、手入れする。いちど、カプッて肩のへん噛んだときは、バシッと怒った。怒ると「ヤベ、ヤベ」って神妙にしてる。怒るとき、目を見るか、見ないでやるかは、正解はよくわからない、難しいこと。

終わって、馬着きせてやってから、リンゴやる。
どーでもいーけど、リンゴが、最近、高い。とても馬にやる値段ぢゃない。
でもホセとかは、練習あとにはリンゴでてくるの知ってるから、それ裏切るわけにはいかない。やると、値段なんか知るワケないから、いつもどーりバクバク食う。

「もう1頭乗りますか?」って言われて、「あした乗りまーす」とこたえて、逃げ帰っちゃいました。
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なにがどうということでもなく、1年前のことをおもう

2012-03-11 21:06:02 | Weblog
あれから1年がたった。
世間の人にもいろいろな思いがあるだろうけど、私もごたぶんにもれず、ちょっとこういう機に書いちゃってみたいことはある。
私はへそまがりというか、周りに言わせるとちょっと普通ぢゃないらしいので、ヘンなことを言ってる可能性はある。
ひとを不快にさせることを書くかもしんないんで、不快になりたくないひとは読まないで。

最初に言っとくけど、あの地震から1年だけど、1年たったから、だからなに?って思う。
(私自身が、3月11日という日付を機に、現にいま雑文を書いてるくせに言うのも何なんだけど。)
1年たって同じ月日になったからって、騒ぐ(←すいませんねえ、こういう単語つかって)意味は、なんかあんの?
なにかが解決すんの? しないよね。
「忘れない」とか言うひといるかもしんないけど、それは忘れちゃうひとの言いぐさ。
被災者は忘れない。死んだひとは、忘れるもなにもない。
もちろん、日本人の多くのひとが(たぶん無意識に)もってる、時間に対する感覚が大きく作用してるんだろうってのは、分かるけどね。
つまり、時間軸は過去から未来へ一直線に進んでるんぢゃなくて、円環構造みたいになっててグルッと一回りすると元の場所に戻るみたいな。だから、同じ月日がめぐってくると、またそのときのその場所に立ち戻った気がするみたいな。
でも基本的に意味ないと思うよ。
なんか区切りを迎えたような気がすることで、自分が(安寧であることが?)確認できてホッとするだけなんでしょ。
(こうやって、周年を大事にすることに理解のない私みたいなやつが、モテないことは言うまでもない。)

もっとも大事なこととして(きょう一番言いたいという意味だあね)、私は「東日本大震災」って言葉が好きぢゃない。
あれは、呼ぶべき言葉を探すなら、東北の地震、である。
(これは、私のオリジナルぢゃなくて、私の好きなライター・堀井憲一郎氏の(著書「いつだって大変な時代」)の影響であることは、隠さず言っときますけど。)
(ちなみに、地震の正式名称(だよな?)は「東北地方太平洋沖地震」。それ、合ってます。)
東日本大震災って言い方は、津波とかにはみまわれなかったけど、私たちもとにかく大変でしたぁって言いたいひと(だいたい東京周辺)が、自分たちも被災者だって主張したいがために作りだしたんだと思う。
あの日、帰宅できなくてタイヘンでした、とか。
ふざけんなよ、その程度で。
停電がタイヘンでした、とか。原発から何か飛んでくんぢゃないかと心配でした、とか。
バカ言ってんぢゃねーよ。おまえら安全だったんだよ。

私がこんなこと今さら言うのは、そのテのことに疑問もたないマスメディアとかがあるからだったりする。
こないだ(たしか1月17日だった。兵庫県南部地震の日であって、「防災とボランティアの日」だそうだから。)も、某ラジオ局が、朝から、「地震に備えましょう。日頃からシミュレーションをしましょう。」とか言ってて、それ言うのはいいんだけど、なに言うかと思えば、「帰宅できなくなったらどうするか。ケータイが長時間つながらなかったらどうするか。」なんてことを真顔で(ラジオだから顔は見てないけどさ)言ってた。
おい、って思った。
わずか1年も経たない前に、同じ国内で、津波から逃げるために、一刻を争って、高い所に避難しよう、って走った人たちがいるのに、言うことかね。
そのときの一分一秒が生死を分けた、そんな経験をしたひとたちがいる国のなかで、公共の電波でよく言えるね、と思った。
地震の被害って、そーゆーもんぢゃねーだろ。命のあるなしは抜きかよ。
(でも、ちなみに、同局の夕方の番組では、“防災袋”に何を入れるかって企画やってて、退屈しないためにマンガ週刊誌も入れるとか言ってた。そーゆーのは、私はキライぢゃない。マジメなふりしてピントはずれなこと言うより、どんな困難があっても、やがて笑えるようになる、そんな姿勢のほうが実はタフでいいと思う。実際いるかどうか知らないけど、マンガもって避難するような人間がいるうちは、日本は滅びないと思うよ。)

あと、どーしても去年の途中ぐらいから気になっちゃってしょーがないのが、絆って言葉をやたら聞くこと。
気持ち悪い。
(天皇陛下の本日のお言葉のなかにもあったようだから、一方的に批判しづらくなっちゃったけど。)
なんなんだろー、それ。
(まあ、基本的に絆って語感に、「切っても切れない」って感じの、ネガティブな印象を私がもってることもあるんだろうけど。)
所詮、地震の被害をとおく免れて生き残ったひとたちの、私たちは死なないで済んだから仲良く生きていきましょう、みたいな自己満足にしか聞こえないんだよね。
ホントの被災者がどう思うかはともかくとしてもだ、死んだひとには、きずなもなにも、ない。
少なくとも、あのころ、身は安全だし、家がつぶれたりもしてねーのに、食料とかガソリンとか買占めにはしった連中に、絆がどうのこーのとか、言ってほしくないねー。
あと、このテの言葉にのっかって、音楽が大事だとか勇気を与えるとか言ってるひとがいたら、地震直後の、身一つで逃げ出して、電気もメディアへのアクセス方法も何もない、暗い寒い避難場所のことを、ちょっとでも想像してみてください。何かできましたか?
(一方で、津波とかに関わる表現(たとえば映画とかね)を自粛して、それでいいやと思ってるひと、ホントにそれでOK? 気を配ったふりして、自己満足してない?(だいたい視聴者の感情に配慮とか何とか言うけど、選択して視聴できるものについては、見る側が避ければいいんであって、自粛とかいうのは、ちょっと思い上がりを感じる、私は。))

みんな自分が好きで、とくに自然災害とかがあったにもかかわらず、それを乗り越えようとしてる姿勢の自分が好きなんだろうけど。
ねえ、ちょっと待ってよお。もっとよく考えてみない?って、私は思う。
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キャッツキルの鷲

2012-03-10 23:23:16 | 読んだ本
ロバート・B・パーカー/菊池光=訳 1986年 早川書房
ひさしぶりに読み返したスペンサーシリーズの12作目。
いままで文庫版だったけど、ここからハードカバーになった。
持ってるのは1991年3月の9版。文庫を待つことをしなくなったのは、早く次を読みたい心理なのか、単におこづかいに余裕ができたのか。
それはそうと、ストーリーのほうは、主人公スペンサーが、自分のもとを去ってしまった恋人スーザンを、取り返そうとする話です。腕ずくで、ですね、取り返すのは。
あまり、私立探偵という言葉から想像されるような、謎解きとかそういう系統ぢゃありません。
相棒のホークが出てきて、ふたりでどこまでもヘラズぐちをたたきながら、タフに戦っていきます、暴力のオンパレード。
(「ユダの山羊」と似てる感じだけど、なんと、そのときの登場人物も出てくる。)
相手は、大金持ち。自分で武器を整え、軍隊なみの私設警備隊を組織できるような、大金持ち。ある登場人物に言わせると、サウジアラビアより金を持ってる。
スペンサーとスーザンの関係はもとより、まいどおなじみになったポールとか、べつの事件で主役だったレイチェル・ウォレスとかも出てくるし、ここまでのシリーズを読んだことがない人が、たまたま初めて本書を手にとったら、理解できないだろうなーという気がする。
シリーズものも、そうなっちゃうとちょっとなー、と私は思うんだが。
それはそうと、スペンサーとホークの関係は、単純にカッコいい。
たとえば、あるとき敵から隠れてホテルにいるとき、一緒にいるレイチェルには「ルームサービスがドアをノックしても、ドアの前に立って開けてはいけない」とか言っといて、自分はホークの声がしたノックには無防備にドアを開ける。
「なんで?ホークの後ろに誰かが銃を突きつけてるとは思わないの?」とか言われて、「彼はそういうこと=脅されてノックするようなことはしない」と断言する。
それでも納得できない「なんで、しないとわかるの?」という問いには、「俺もしないからだ」とか答える。
そーゆーとこが、カッコいいですね、このコンビ。信頼とか友情とか安っぽい言葉を使わないとこがクール。
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