夕方には強い雨と風になるとかいう予報のなか、乗馬にいく。
きょうの馬は、サンダルフォン。
私がよく乗ってるイメージがあると、人から言われたけど、こないだ二週連続で乗っただけのことで、まだ通算四度目である。
きょうは、馬が少ないのか、人が多いのか、部班組は二人一組で1頭に乗る。
ああ、新しいひとも来てて、調馬索もやるようだ、馬も大変だろうが、先生たちが大変な季節だ。
ということで、馬装して、先乗っていいよと一鞍目を後輩に譲る。
「この馬初めてです、どんな馬ですか」と訊かれるので、なんとも言いようがないので、「すげえ動くよ」と答える。
答えになってない気もするが、まちがってもいないはず。背中がよく動くし、乗って楽しい印象を私はもっている。
おもしろい馬だよ、と言ったんぢゃ、主観的すぎて相手ももっと困るだろうし。
ところが部班の一鞍目を見ていると、あまり動いてる感じがしない。
前の馬に追いついちゃうくらいの勢いはあるみたいだけど、アタマ上げたり回転のとき外向いたりで、どうみても乗りやすそうぢゃない。駈歩もトボトボした感じに見える(ナンチャッテ駈歩?)。
こりゃ、やっつけなきゃいけないな、ゆるくなさそうだぞと思いながら、乗り替わる。それにしてもクビのあたりの汗だけはすごいよ、泡になっちゃってる。
(きょう、馬場でほとんど写真撮ってない。手ぇ放すヒマがなかった。)
アブミなおして、常歩。手綱短めに持って、脚ドンと入れて、反応をたしかめる、前出たらホメる。拳をジワッと使ってみる、隅角では奥のほうまで押し込んでみる、アタマ下げてくれそうだったら、すぐ明確にかえす、そのままの状態で歩き続けたらホメる。
列になって、といっても3頭立てだけど、真ん中につける、軽速歩スタート。元気よく歩かせる。
「手綱をもって馬とつなひきをする、つなひきは常に引き分けになるように、すこし馬が勝って前につれってくれるくらいでもかまわない」ということで綱引きするんだけど、アタマあげられるとこちらもやりにくいので、ときどき馬のクチをこっちにもってきちゃう。
引っ張ると引っ張りかえされるので、なるべく力使わない状態を目指す。こりゃ綱引きぢゃないな、釣りで糸垂らしてるときのような気になる。
幸い元気いっぱいそうだし、むりに動かそうと脚使ったりする必要はないので、リズム一定に保つことを心掛けて、そーっと抑えるようなつもりで乗る。
斜めに手前を替えるときに、隅角では内の脚つかって強く回転して、斜線上ではすこし手をゆるめると、気持ちよく歩度が伸びる感じがする。
んぢゃ、アブミあげで輪乗りで速歩。意外と乗れるような気がする。リズム変わると乗りにくいので、一定になることを目指す、ブランコこいでるつもりでこっちから動いていく。
一定のリズムであるっててくれれば、以前より反撞で身体全体が揺れる気がする。馬と自分がぶつかってるんぢゃなくて、そのまま背骨も頭も揺られてる感じ。
「からだのパーツを増やして。右の骨盤、左の骨盤、まんなか、脚のそれぞれの関節、肩、ひじ、それぞれ別々に動かせること意識して」ということで、鞍の上でときどきわざとモゾモゾ動いてみる。こういうとき、ほっぽっといても前進しつづけてくれてる馬はラクだ。
アブミを履いて正反撞。どうもアブミ履いたときのほうが、膝があがるのかなんなのか、馬の上にいることがヘタだ。
「馬が前に出て、前でハミを感じるように。出ている口を正しい場所に少し直すならいいが、それ以上引いて口をなかに巻き込んではいけない。ツルクビにしてはいけない。」
「手綱を引いてはいけない、短く持ってコンタクトを保つ。手綱を引くと、馬のクビが短く縮めることになる、馬のクビは長いまま前に置いておく。」
ということで、乗りやすく馬を丸くできないかとゴソゴソやっていたインチキハミうけを注意される。
んぢゃ、駈歩。わりと軽く出るので、ナンチャッテ駈歩にならないように、何歩か勢いよく走らせる。
輪乗りを詰める。半径が小さくなってくると馬が止まってしまうので、駈歩のリズムをつくりながら小さくする。リズムつくるには、人間が自分で動いてく。
詰めた駈歩を強く維持しようと脚をドンドンやってると、「馬は十分頑張っているので、人間それ以上がんばりすぎない」と言われてしまう。うーむ、馬の顔もうちょっときっちり内向けたいし、右に倒れそうなのできるだけ真っ直ぐ立て直したいし、やりたいこといっぱいで忙しい。
駈歩詰めようとしてると、また「手綱を引かない、手綱を短く持ってコンタクトを保つ、馬のクビ前にいるの感じながら」と指摘される、引っ張って押さえつけてどうにかしようとすんのは相当な悪癖だね、こりゃ。
輪乗りを開く。一歩一歩外へ踏み出していくように開く、脚を使おうとして脚を短くしてはいけない、脚を長くしたまま内から圧しだす。
そのまま蹄跡へ。蹄跡に出たとこで、駈歩が速歩に落ちてしまう。慌てて圧してもどうにもならんので、速歩で坐って詰めてコンタクトつよくして改めて駈歩だす。また手綱が長くなってたのかもしれない。
手前かえて、また輪乗りの駈歩、詰めて開いてを繰り返す。
最後、蹄跡を軽速歩する。なるべく元気よく、でもゆったりとしたいし、アタマは前下方に下げてってもらいたいんだけどな、ときどき思ったより急ぎ足になる気がするし、アタマ上げそうになる。
そんなところで、練習おしまい。クビからなにから汗びっしょりだ、サンダルフォン。そんなにプレッシャーかけたつもりはないんだけど。
あとで担当者にきいたところ、この時期いつもそうなんだ(大汗かく)ということらしい、それならと安心して、陽気はよくないけど、丸洗いする。
しばらく牽き馬してると、ほかのひとにサンダルフォンの感想きかれて、「おもしろいし、楽しい」と答える。
何がおもしろくて、どこどう楽しいのか訊かれるんだけど、それには明快な答えがない。
帰る道すがら考えてたんだけど、まず個人的には動き大きいわりには乗っていける気がして、もしかして今うまく乗れてるかもって一瞬が多く訪れる気がする。きょうも駈歩でも速歩でも、そんなときリラックスして笑ってた。馬のうえでヘラヘラ笑うのはヘンな人だと思われるので慎みましょう。
それから、やっぱ、こっちがジャマさえしなければ、なんぼでも前に出てくれそう、って感じがある。これは乗ってておもしろくて楽しい。ハネたり止まったりイヤがったりしたら、馬がわるいんぢゃなくて、こちらが間違ってるんだ、と思うと馬に試されてる気がして、真剣に乗るけど。
あとは、馬がカッカしたりテンパったりするそぶりがないことかな、わりと安心して上にいることができるしね。
きょうの馬は、サンダルフォン。
私がよく乗ってるイメージがあると、人から言われたけど、こないだ二週連続で乗っただけのことで、まだ通算四度目である。
きょうは、馬が少ないのか、人が多いのか、部班組は二人一組で1頭に乗る。
ああ、新しいひとも来てて、調馬索もやるようだ、馬も大変だろうが、先生たちが大変な季節だ。
ということで、馬装して、先乗っていいよと一鞍目を後輩に譲る。
「この馬初めてです、どんな馬ですか」と訊かれるので、なんとも言いようがないので、「すげえ動くよ」と答える。
答えになってない気もするが、まちがってもいないはず。背中がよく動くし、乗って楽しい印象を私はもっている。
おもしろい馬だよ、と言ったんぢゃ、主観的すぎて相手ももっと困るだろうし。
ところが部班の一鞍目を見ていると、あまり動いてる感じがしない。
前の馬に追いついちゃうくらいの勢いはあるみたいだけど、アタマ上げたり回転のとき外向いたりで、どうみても乗りやすそうぢゃない。駈歩もトボトボした感じに見える(ナンチャッテ駈歩?)。
こりゃ、やっつけなきゃいけないな、ゆるくなさそうだぞと思いながら、乗り替わる。それにしてもクビのあたりの汗だけはすごいよ、泡になっちゃってる。
(きょう、馬場でほとんど写真撮ってない。手ぇ放すヒマがなかった。)
アブミなおして、常歩。手綱短めに持って、脚ドンと入れて、反応をたしかめる、前出たらホメる。拳をジワッと使ってみる、隅角では奥のほうまで押し込んでみる、アタマ下げてくれそうだったら、すぐ明確にかえす、そのままの状態で歩き続けたらホメる。
列になって、といっても3頭立てだけど、真ん中につける、軽速歩スタート。元気よく歩かせる。
「手綱をもって馬とつなひきをする、つなひきは常に引き分けになるように、すこし馬が勝って前につれってくれるくらいでもかまわない」ということで綱引きするんだけど、アタマあげられるとこちらもやりにくいので、ときどき馬のクチをこっちにもってきちゃう。
引っ張ると引っ張りかえされるので、なるべく力使わない状態を目指す。こりゃ綱引きぢゃないな、釣りで糸垂らしてるときのような気になる。
幸い元気いっぱいそうだし、むりに動かそうと脚使ったりする必要はないので、リズム一定に保つことを心掛けて、そーっと抑えるようなつもりで乗る。
斜めに手前を替えるときに、隅角では内の脚つかって強く回転して、斜線上ではすこし手をゆるめると、気持ちよく歩度が伸びる感じがする。
んぢゃ、アブミあげで輪乗りで速歩。意外と乗れるような気がする。リズム変わると乗りにくいので、一定になることを目指す、ブランコこいでるつもりでこっちから動いていく。
一定のリズムであるっててくれれば、以前より反撞で身体全体が揺れる気がする。馬と自分がぶつかってるんぢゃなくて、そのまま背骨も頭も揺られてる感じ。
「からだのパーツを増やして。右の骨盤、左の骨盤、まんなか、脚のそれぞれの関節、肩、ひじ、それぞれ別々に動かせること意識して」ということで、鞍の上でときどきわざとモゾモゾ動いてみる。こういうとき、ほっぽっといても前進しつづけてくれてる馬はラクだ。
アブミを履いて正反撞。どうもアブミ履いたときのほうが、膝があがるのかなんなのか、馬の上にいることがヘタだ。
「馬が前に出て、前でハミを感じるように。出ている口を正しい場所に少し直すならいいが、それ以上引いて口をなかに巻き込んではいけない。ツルクビにしてはいけない。」
「手綱を引いてはいけない、短く持ってコンタクトを保つ。手綱を引くと、馬のクビが短く縮めることになる、馬のクビは長いまま前に置いておく。」
ということで、乗りやすく馬を丸くできないかとゴソゴソやっていたインチキハミうけを注意される。
んぢゃ、駈歩。わりと軽く出るので、ナンチャッテ駈歩にならないように、何歩か勢いよく走らせる。
輪乗りを詰める。半径が小さくなってくると馬が止まってしまうので、駈歩のリズムをつくりながら小さくする。リズムつくるには、人間が自分で動いてく。
詰めた駈歩を強く維持しようと脚をドンドンやってると、「馬は十分頑張っているので、人間それ以上がんばりすぎない」と言われてしまう。うーむ、馬の顔もうちょっときっちり内向けたいし、右に倒れそうなのできるだけ真っ直ぐ立て直したいし、やりたいこといっぱいで忙しい。
駈歩詰めようとしてると、また「手綱を引かない、手綱を短く持ってコンタクトを保つ、馬のクビ前にいるの感じながら」と指摘される、引っ張って押さえつけてどうにかしようとすんのは相当な悪癖だね、こりゃ。
輪乗りを開く。一歩一歩外へ踏み出していくように開く、脚を使おうとして脚を短くしてはいけない、脚を長くしたまま内から圧しだす。
そのまま蹄跡へ。蹄跡に出たとこで、駈歩が速歩に落ちてしまう。慌てて圧してもどうにもならんので、速歩で坐って詰めてコンタクトつよくして改めて駈歩だす。また手綱が長くなってたのかもしれない。
手前かえて、また輪乗りの駈歩、詰めて開いてを繰り返す。
最後、蹄跡を軽速歩する。なるべく元気よく、でもゆったりとしたいし、アタマは前下方に下げてってもらいたいんだけどな、ときどき思ったより急ぎ足になる気がするし、アタマ上げそうになる。
そんなところで、練習おしまい。クビからなにから汗びっしょりだ、サンダルフォン。そんなにプレッシャーかけたつもりはないんだけど。
あとで担当者にきいたところ、この時期いつもそうなんだ(大汗かく)ということらしい、それならと安心して、陽気はよくないけど、丸洗いする。
しばらく牽き馬してると、ほかのひとにサンダルフォンの感想きかれて、「おもしろいし、楽しい」と答える。
何がおもしろくて、どこどう楽しいのか訊かれるんだけど、それには明快な答えがない。
帰る道すがら考えてたんだけど、まず個人的には動き大きいわりには乗っていける気がして、もしかして今うまく乗れてるかもって一瞬が多く訪れる気がする。きょうも駈歩でも速歩でも、そんなときリラックスして笑ってた。馬のうえでヘラヘラ笑うのはヘンな人だと思われるので慎みましょう。
それから、やっぱ、こっちがジャマさえしなければ、なんぼでも前に出てくれそう、って感じがある。これは乗ってておもしろくて楽しい。ハネたり止まったりイヤがったりしたら、馬がわるいんぢゃなくて、こちらが間違ってるんだ、と思うと馬に試されてる気がして、真剣に乗るけど。
あとは、馬がカッカしたりテンパったりするそぶりがないことかな、わりと安心して上にいることができるしね。