茂木健一郎 2016年 河出書房新社
サブタイトルは、「その問い方が、脳を変える」。
だいぶ前に、どこだったかな、地下鉄のなかかなんかで広告をみて、ふと興味を持って気になってたのを、忘れかけてた頃、こないだ書店で見つけたんで、買って読んでみた。今年3月で5刷。
著者はよくテレビでみることあるんだけど、ホントは何をしているひとなのか知らなかった、本書によると「クオリアのひと」だそうです。
(クオリアが何なのかは、クオリアの本を読んでわかったら書きます。)
脳科学者の書いた本なので、質問するときというか考えるときというか、脳がどうなるということには、もちろん少しは触れてるけれど、基本的にはそういう理科の本ではない。
どっちかっていうと、よりよく生きるための力をつけようという問題提起。
ハウツーものとはちょっと毛色が違うように思うけど、話は具体的です。
強く言いたいとこは、ところどころ太字で強調して書いてあるんで、そこ読んどけばまちがいないし。
キーワードはタイトルにもしてるんで当たり前だけど、質問。
>質問とは、現状を少しずつ、しかし結果的には大きく変えていく力。
>自分にとってのいい生き方・行動・思考を導き出す力。(p.79)
ということで、頭のいいひとほど、世の中には唯一絶対の正解なんてものが無いのわかってるから、問題を明確にして適切な行動を起こすために質問をする、んだそうです。
>質問とは、思考停止を脱却することです。(p.29)(←これ太字ね。)
ってフレーズもなかなかいいですね。
でも、いい質問をするためには、どうしたらいいかってのは、実は山ほどあって、そいつを全部マスターするのは大変だぜ、って私なんかは思うんだけど。
ひとつ大事なのは、自分をメタ認知することなんで、もし実行に移すなら、まずはそこからだな私だったら、という気がする。
直接の質問の仕方というのとは違うけど、私が本書のなかで、オヤッと目をひかれたものの一つに次のようなとこがあった。
>私は、自分と違う意見の話を聞いたときに黙り込んでしまう人を見ると、素直に「いい人だな」と思います。呆然としている、あるいは黙り込んでいるのは、話を聞いて心の中でなにかが動いている証拠です。
>そんなにすぐに人の話は分かるものではないのですから、黙り込んだっていいのです。違う意見を聞いて、すぐに捨ててしまうようなら、話を聞きにいく必要はありません。(p.102)
うーん、べつに私はいい人だと思われたくはないんだが、よく黙っちゃうんだよね、特にトシとるとともにその傾向つよくなってきた気が自分でする。
実はただ単に理解力がなくて、レスポンスが悪いだけだったりするんだけどさ。
それでもいいんぢゃないのと、誰かに味方してもらえると少し安心するんだが。
おっと、そんなことより本書に紹介されてる、スティーブ・ジョブズのスピーチにあるという問いは、ドキッとするよ。
「今日が人生最後の日だとしたら、私は今日やろうとしていることをやるだろうか?」
うーむ。ノーと答えるまではいいが、ぢゃあ何をするかっていうと、何もなくて困る。まずしい人生だ。
コンテンツは以下のとおり。各章の最後にポイントをまとめたページがあるので、何書いてあったっけって思い出すのには便利。
1章 質問は人生を変える
2章 質問力とはなにか
3章 いい質問、悪い質問
4章 質問は脳の可能性を広げる
5章 質問力をさらに高める8つのアクション
6章 日常生活で活かす質問術
巻末に「現状を変えるための質問」って、短い質問例文集がある。やっぱマニュアル好きな人用の本かな。
サブタイトルは、「その問い方が、脳を変える」。
だいぶ前に、どこだったかな、地下鉄のなかかなんかで広告をみて、ふと興味を持って気になってたのを、忘れかけてた頃、こないだ書店で見つけたんで、買って読んでみた。今年3月で5刷。
著者はよくテレビでみることあるんだけど、ホントは何をしているひとなのか知らなかった、本書によると「クオリアのひと」だそうです。
(クオリアが何なのかは、クオリアの本を読んでわかったら書きます。)
脳科学者の書いた本なので、質問するときというか考えるときというか、脳がどうなるということには、もちろん少しは触れてるけれど、基本的にはそういう理科の本ではない。
どっちかっていうと、よりよく生きるための力をつけようという問題提起。
ハウツーものとはちょっと毛色が違うように思うけど、話は具体的です。
強く言いたいとこは、ところどころ太字で強調して書いてあるんで、そこ読んどけばまちがいないし。
キーワードはタイトルにもしてるんで当たり前だけど、質問。
>質問とは、現状を少しずつ、しかし結果的には大きく変えていく力。
>自分にとってのいい生き方・行動・思考を導き出す力。(p.79)
ということで、頭のいいひとほど、世の中には唯一絶対の正解なんてものが無いのわかってるから、問題を明確にして適切な行動を起こすために質問をする、んだそうです。
>質問とは、思考停止を脱却することです。(p.29)(←これ太字ね。)
ってフレーズもなかなかいいですね。
でも、いい質問をするためには、どうしたらいいかってのは、実は山ほどあって、そいつを全部マスターするのは大変だぜ、って私なんかは思うんだけど。
ひとつ大事なのは、自分をメタ認知することなんで、もし実行に移すなら、まずはそこからだな私だったら、という気がする。
直接の質問の仕方というのとは違うけど、私が本書のなかで、オヤッと目をひかれたものの一つに次のようなとこがあった。
>私は、自分と違う意見の話を聞いたときに黙り込んでしまう人を見ると、素直に「いい人だな」と思います。呆然としている、あるいは黙り込んでいるのは、話を聞いて心の中でなにかが動いている証拠です。
>そんなにすぐに人の話は分かるものではないのですから、黙り込んだっていいのです。違う意見を聞いて、すぐに捨ててしまうようなら、話を聞きにいく必要はありません。(p.102)
うーん、べつに私はいい人だと思われたくはないんだが、よく黙っちゃうんだよね、特にトシとるとともにその傾向つよくなってきた気が自分でする。
実はただ単に理解力がなくて、レスポンスが悪いだけだったりするんだけどさ。
それでもいいんぢゃないのと、誰かに味方してもらえると少し安心するんだが。
おっと、そんなことより本書に紹介されてる、スティーブ・ジョブズのスピーチにあるという問いは、ドキッとするよ。
「今日が人生最後の日だとしたら、私は今日やろうとしていることをやるだろうか?」
うーむ。ノーと答えるまではいいが、ぢゃあ何をするかっていうと、何もなくて困る。まずしい人生だ。
コンテンツは以下のとおり。各章の最後にポイントをまとめたページがあるので、何書いてあったっけって思い出すのには便利。
1章 質問は人生を変える
2章 質問力とはなにか
3章 いい質問、悪い質問
4章 質問は脳の可能性を広げる
5章 質問力をさらに高める8つのアクション
6章 日常生活で活かす質問術
巻末に「現状を変えるための質問」って、短い質問例文集がある。やっぱマニュアル好きな人用の本かな。