kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

ひたすら繰り返す

2008-12-03 | 陸上競技
今日でテストは半分終了。明日が正念場ですね。ここを乗り切らないといけません。5日連続ですから、3日目から4日目にかけてが大変…。

練習はドリルと折り返し走。150mと折り返しどちらにするかをキャプテンに昨日聞いたら「スピードが出せるほうが良いので折り返しで」と答えたので折り返しをすることに(笑)。朝雨が降ったから競技場は使えなかったはずなので調度良かったですね。

練習の初めにきちんと負荷をかけるように指示を出しました。サーキットの負荷が少し軽くなってきていました。きちんと狙った所に負荷をかけなければ意味がありません。同じ練習をしているのだから、どこで差をつけるかをしっかりと考えなければいけない。「頑張っている」という自分に満足してしまっていては先はありません。

ドリル系はひたすら脚の運びを意識。シンプルな動きですが基本的な動きだと思います。動きを見ながら上手く出来ていない部分を修正。最近バタバタしていた2週間前までは時間をかけて見ることが出来ていませんでした。じっくり見ていくと「こちらが求める動きと違う」という部分がかなりありました。反省です。先日その話をある人にすると「きちんと見れないときは走らせておいたほうが効率が良い」と言われました。確かに…。間違った動きを覚えてしまうほうが怖いですからね。
テスト週間に時間があったので(?)徹底して動きを見ました。この状態がもうしばらく続ける事が出来ればかなり変わってくると思います。

選手が折り返し走をしている時に3週間全く走らせなかった選手を少し走らせました。まだ少し痛みがあるようですが、完全に回復するのは難しいと思います。やりながら治していくほうが良いと考えました。まだ少しスピードを上げただけですが、動きとしてはまずまず。十分計算できます。無駄な動きが無くなったスマートな走りになっていた気がします。様子をみながら走らせていきたいですね。全員がそろって走れる日も近いと思います。

その後、昨日と同じ股関節補強を距離を半分にして実施。昨日出来なかった部分をもう一度やりました。負荷をきちんとかけなければいけないことを理解して欲しいと思ったからです。距離を短くしてきちんと負荷をかける。本当に強くなろうと思えばやらなければいけません。最終的には「自分自身」がどうしたいか?が問われています。目指す場所に向けて自分から動かなければいけません。

疲れていたとは思いますがやらなければいけないことは出来ました。「心」を育てていく作業をしていきます。色々と思うことがありましたが、それはまた後日…。
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少し想う・・・

2008-12-03 | 陸上競技
ここ数ヶ月の選手との関わりで、チームとして随分成長してきたと感じています。以前はいかに練習に取り組ませるかが最大の課題でした。技術論云々よりももっと基本的な部分を構築していく必要が大きかったですから。

最初は自分が意識してきた「動き」や「感覚」をどうやって伝えるかに苦心していました。今考えると恥ずかしい限りです。ポイントが確実にずれています。初めて指導したときにはなかなか気づきません。特定の指導者に付いていなかった分、「自分でやってきた」という自負が大きすぎて周りが見えない状態だったと思いますね。「高校生にあった技術」というのを見いだせないでいました。中学生段階はやれば伸びます。成長期と重なる部分もあるので自然に伸びる。また、能力の高い選手は何をやっても伸びる。当然です。ここで「自分の力だ」と勘違いしてしまうと大変なことになります。

私が「勘違いしてはいけない」と感じた部分はやはりここですね。私が指導して初めて中国大会に行った種目は「砲丸投げ」です。はっきりいって全く指導できていません。ウエイトをさせたことと投擲合宿に参加させた位で私が貢献した部分は0に近いと思います。それでも中国大会に行きました。ほとんど「才能」です。このときに、「強い奴は何をやっても強い」と感じました。本当にきちんとした投擲の指導者についたらこの子はもっと上まで行けたかもしれません。比較対象はできません。同じ人間を違うパターンで指導していくことはできませんからね。結局伸びる者は何をやっても伸びるのです。伸びる幅が大きいか小さいかだけです。

これまでも「教育」という部分を意識してきましたが、このときからかなり意識するようになりました。全てはつながっています。「強い者」が強くなるのははっきりいって「当然」です。それ以外の選手がどう育つか?ここが大きなポイントになると思います。指導者によっては「競技だけすればいい」という人もいます。大きな間違いですね。きちんと教育をしていないのに「何故出来ないのか?」と問うことは意味がありません。教えていないことができるはずはない。この投擲選手、かなり話をしていましたがなかなか上手くいかない部分がありました。県総体の前日練習に寝坊して来ないくらいでしたから・・・。これでは本当に意味がない。

この部分にかなりの力を注ぐようになりました。もちろん、全てが上手く行ったとは思いません。私が話していることの「意味」すら理解できない者が多かった。難しい話をしているわけではありません。同じ部員の中でも「何故理解できないのか?」と疑問に思う部分があったようです。だけどそれは口に出来ない。相手に「嫌だ」と思われるのを怖がっていたのでしょうね。まー私がかなり話をして衝突を繰り返している選手が何人かいましたから、見ていてそれにあれこれ言うことはできないでしょう。はっきり言って「指導者」と「選手」の関係を理解できていない部分があったと思います。「自分は頑張っているのになぜ注意を受けるのか?」という部分の衝突がほとんどでした。この頃から「お友達チーム」の無意味さを強く感じるようになりました。こういう状態では必ず大事なところでミスをする。見せかけだけのチームワークになるので、絶対に上手くいきません。本当に相手のことを思うならきちんと正してあげるべきです。それが必要。言えない「お友達チーム」は自己満足のレベルで慰め合いますから本当の「力」は身につきません。

日頃の活動や考え方自体が大きく競技に影響すると思います。持っている力を最大限に発揮するためには様々な部分をコントロールする部分が必要です。ここをきちんと理解させることに指導者の「力」が問われていると思うようになりました。もちろん、私は未熟な部分が多いので指導として上手くいっているかどうかは分かりません。しかし、かなり厳しく言い続けてきました。もちろん、目に見えるところだけやろうとする人間もいます。言われたときだけやる。見えないところになれば「ばれないから大丈夫」と思って行動する。大抵失敗しますね。相手に「良く思われる」だけを目指しているのだから、自分のためにやっているという「本質」を見失っています。意味はありません。100%に近い確率で競技にもつながります。自分のためだと理解できずにいるのだから、練習などでも苦しい場面で「ばれないように」手を抜いてしまいます。本当に意味が無くなります。

結局は繰り返ししかありません。上手く行ったと思ってもそれは一時的なものかもしれません。何度か痛い目に遭いました。そこから随分学ばせてもらったと思います。全てが上手くいくわけではありません。まだ指導実績としてもほとんど無い私が偉そうなことをいっているかもしれませんが、この手の経験はかなりあると思います。これをどう生かしていくかの問題です。

技術や走りももちろん大事。でも大切な部分はそれだけではありません。走るのが速いのは一時のこと。これだけを求めるのなら高校の部活動ではない。周りには「楽しい」だけの部活動もあります。大切な時間を使って何をしていくのが自分にとってベストなのかをしっかりと考える必要があります。「教育」の一環として「部活動」があると思います。こんなことを改めて書く必要はない気もしていますが、そう強く感じています。うちの選手は少しずつ「力」が付いてきていると思います。それは「走力」だけではない。そこだけを目指している訳ではありませんからね。だから冒頭にも書いた「チームとして成長してきている」と感じているのです。

もっともっとやらなければいけないことはあると思います。成長してきたとはいえ、まだまだです。きちんと「代表」として資格があるチームになっていきたいと思います。
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