kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

考えなければ…

2008-12-28 | 陸上競技
昨日の短距離の実技講習が終わった後に気になる事がいくつかあったので聞きに行きました。先に質問されていたので順番待ちで話を聞いていました。

「脚が回るのは良くないんですか?」「今度全中に行った選手がうちに来る予定なんですが、脚が後ろに残るんですよ。どうすれば良いですか?」との事。若い指導者(私と同じ位か?)だから仕方ないのかもしれませんが、もう少し考えないといけない。少し考えたら分かると思うのですが…。別に否定するわけではありません。確かに気になるのでしょう。全中に行った選手がくれば、間違いなく私よりは指導実績が上です。それは別に構わないのですが…。

せっかく質問するならもう少し考えてから聞いた方がいい気がします。私は自分の考えている事の確認をしたかったので、「加速段階」と「レース構成」について「先程話された内容は~ということですか?」と聞きました。それが正しいとかではなくて「安易に答えを求めても意味がない」と思っています。先程の指導者に対して「脚を引き出してください」が回答でした。当然です。

先程の若い指導者、別の場で「踏み切り感覚をつかむために」という話が出て、「友達に100本跳べばつかめるといわれたので100本跳んだ」と発表してみんな苦笑…。確かに数をこなす事も必要。分からないでもありませんが、それより他の練習と組合せていく方が効果的です。中学生には100本も跳ばせる事は無理だ、故障すると言う意見が出たら「私は短助走でやっていた。全助走ではない。」と回答。それもみんな分かってると思いますよ…。

その後、気になったのでその若い指導者を見ていましたが(失礼ですね。)、外のベンチに座り机に足を乗せて選手に電話で指示を出していました。うーん、本当にそれで良いのか?別に人のスタイルですから、無関係の私がどうこう言う部分ではありません。しかし、この調子で選手に指導していたら「心」はつかめないと思いますね。

きっとこの指導者にも良いところがたくさんあると思います。私は断片的に見ているだけですから、良い部分に気付けませんでした。一生懸命なのだと思います。

私にもきっとそういう所があると思います。周りが見えなくなってしまう部分が。しっりとその事についても考えなければいけないと感じました。ひょっとしたら私もそういう行動を取っているかもしれません。自分自身を見つめ直していかなければいけないと感じました。

私も「見られている」という意識を持って行動していきたいと思います。
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研修最終日

2008-12-28 | 陸上競技
ついに研修最終日。長かった…。自分から勉強しに来ているのだから有効に使わないともったいないなーと思って積極的に時間を使いました。とはいえ後半は少し疲れてしまいましたが(-.-;)

朝から混成種目とトレーニングについて。講師が言われていましたが、このような研修では「特殊」な事は指導できないようです。一般的な内容が中心になります。トレーニングに関しても「ウォームアップ」と「サーキット」についての基礎知識の確認でした。「特殊」だったり、「最新の理論」はコーチングクリニック等で勉強して下さいという事でした。広い知識を身につけるというのがテーマみたいです。

本当ならマニアックなトレーニング論を学んでいきたいのですが仕方ありません。逆に今回の研修で「やっている事は間違ってないな」というのを強く感じました。日頃師事している方に聞いている話を裏付けるモノが大半でしたね。それがわかっただけでも大きな収穫です。今進んでいる道は間違っていない。どころか、かなり先に進んでいるんじゃないかと。

「乗り込み」に関しても話が出ていたみたいですが、完全に「知識」が先行している感じでしたね。「結果」的にそういう動作になると思いますが、それが本当に意識して出来る人間がどれだけいるのか?日本のトップで活躍された方が「乗り込みの感覚が分かる人間は世界のトップだけ。自分にはそんな感覚はない。」と言われていました。「骨盤の傾き」にしても「重心を崩す」にしてもなかなか意識することは出来ないと思いますね。変な情報が先行してしまって「形」だけを真似してしまう。良くないと思います。

何度も書いていますが、その点私は恵まれていると思いますね。他の人には得られないかもしれない経験をしたりや指導を受けたりしています。これを自分の中でかみ砕いて本当の「力」に変えていかなければいけません。

今回の研修で得たものは「自分の立ち位置」だと思います。どういう視点で指導をしていくべきかを考える事ができました。特別な「情報」を手に入れたわけではありません。「確認」が出来たと思います。これで「自分は研修を受けたから色々と知っている」と思う人もいるでしょうね。かみ砕かないで指導しても意味がないですからきちんと考えたい。

いろんな意味で勉強になりました。もっと考えたいですね。貴重な時間だったと思います。
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合宿参加者からの報告

2008-12-28 | 陸上競技
私は東京にいますが、うちの選手1人は中四国合宿に参加しています。多分持ちタイムは1番下(笑)。それでも積極的に前に出るようにだけは指示しています。学びに行っているのだから遠慮して後ろにいても何の意味もありませんから。今回はとにかく1人でやってみろというスタンスです。これまで人に付いていくだけでしたからこういう場で変わらないといけません。大きなチャンス。

話によると参加者で積極的に前に来る&声を出すのはあまりいないみたいです。ラッキーです(笑)。どんどん前に出ればいい。
練習2日目に40秒走を実施した様子。400mの持ちタイムで組を2つに分けたみたいです。距離は同じですが力が違う。うちの選手、もちろん2組目(笑)。持ちタイムはかなり遅いですからね。結局3本くらい走ったら1組目の大半は遅れ始めた様子。2組目のトップをうちの選手が走っていたみたいで、自分から「前の組で走りたい」と言ったら「Restの関係でダメ」と断られた様子(笑)。結局最後まで40秒で走れたのは1組目は1人、2組目1人だったとか。いやーこの手の練習最近やっていませんが、それなりに力がついているのでしょう。

昨日はハードルと坂。坂もスタートで遅れて後は追い付く事が出来たと。やはりスタートからの動きに課題がありますね。この部分は少しずつ修正していきましょうか。入れ替え形式でやったみたい(各組3人で1着が前の組へ、3着が後ろの組へ)ですが、最後は2組目で終わったみたいです。1回は1組目に上がったとも。いやーみんなバテていたのでしょうか(笑)。良く走れているのだとは思いますが、まだまだ目指すところは先にありますからね。

電話で多少話しただけですから詳しい部分はわかりません。が、練習時間が4時間前後みたいです。昨日のうちの練習が終わった時間を教えたら、慌ててました(笑)。自分は違うものを学んでいるとしっかり理解して取り組んでほしいですね。うちの練習よりきつい、きつくないは関係ありません。その場でしか学べないことがあるはずです。

明日の練習前に簡単に話をさせようと思います。成長を期待します。
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学校での練習2

2008-12-28 | 陸上競技
私がいない間の学校での練習は完全に選手に任せています。指示を出しています。やはり気になるのが「自分達でやる」という部分。今のチーム状態なら確実に練習はやります。が、怖いのは「判断ミス」です。動き等を自分達で見ながらやるのでうまく伝わらない部分があると。

練習が終わってから連絡をとって走りがどうだったか、感覚的なモノを少し確認するようにしています。選手は面倒かもしれませんがきちんと確認しておかなければ、次の段階には進めないと。
そな中で「自分としてはかなり進んだ感覚があるのだが、○○が出来ていないと指摘された」という話が数度出ました。難しい部分ですが今の段階では「進む感覚」が大切だと思います。「身体が起きる」「膝が出ない」というのは「理想の形」と比べてではないかと感じています。今大切なのは「個人内の変化」です。誰かと比較してどうこうというのではなく、「出来ていなかった動きに意識が置けるかどうか」「少しずつ動きに変化があるか」「修正する事で進む感覚があるか」が重要だと。

どうしても「~が出来ていない」という見方をします。まー当然です。私もそういう見方をします。が、逆の部分もしっかりと見ていかなければいけないと思います。「~が出来るようになった」という部分ですね。1本目と2本目を見てポイントを意識させる事でどれだけ修正出来たか?そこが変わる事で「感覚」はどう変わったか?ここが重要だと思いますね。すぐに変わるモノではないから何度も何度も繰り返します。「意識する」「強制的に作り出す」を合わせながらやらなければいけない。ここは相反するような感じがしますが、大切な部分だと思います。

ドリルというのは「分習法」として位置付けられます。全体的な動きをいきなり意識できないので各曲面に分けて意識させる。もちろん上手くいかないパターンでは「分習」が独立してしまって上手くかみ合わないからです。これでは意味がない。エッセンスを抜き出しながらもどうやってつなげていくか。

今回の練習では「自分」と「他の者」の差があったようです。最終的には「感覚の変化」を重視させました。「100」か「0」かではなく、「20」が「40」になっただけでも今の段階では十分だと。今の時期にいきなり「100」にはならないでしょう。繰り返していきながら完成度を高めたいですね。

指導者がいない中でやっていくというのはやはり大変だと感じましたね。周りからの情報に左右されてしまい、自分のやろうとしている事が分からなくなってしまう。だからきちんと「自分がやろうとしている事」を自分自身が理解して、そこがどう変わったかを見てもらう必要があります。「出来ていない」と指摘された部分に意識を置いて2本目走り、それで修正出来たのか、感覚はどい変わったのか、きちんと進んだのかを判断しなければいけないと。

指導者がいない中で取り組むというのは難しいですが、それなりに意味はあると思いますね。数年前なら出来なかったと思います。私自身が「自分がいなければきちんとできない」というような変な感覚がありました。実際に出来なかったと思います。そういう意味でチームとして成熟してきているのではないかと思います。
一時的に良い選手がいて結果が出ても「チーム」として育てていかなければ、いなくなった時に元に戻ります。きちんと積み重ねていかなければいけないと感じますね。

まだまだですが、少しずつ前に進んでいきたいですね。ある程度は感覚が分かってきたようです。慢心せずに取り組んでいきます。
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