kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

室内でのトレーニング

2016-05-04 | 陸上競技
続き。

ミーティングをしてからトレーニング開始。普段は実習棟の1階と2階を使いながらトレーニングをするのですが今回は人数が多いため3階まで利用させてもらいました。他の部活が活動していることもあり遠慮しながらですが。

この日は「負荷を増やす」という話をしていました。試合が続いているので筋力的な低下があります。シーズンが近づいていて負荷を軽くして「速く動かす」という部分を重視してきました。あと1ヶ月試合がありませんからもう一度「強化期間」を設けてさらなるレベルアップを目指したいと思っています。

前の記事にも書いたように1年生女子2人が自主的に距離を伸ばしていました。この話も全体にはしています。自分が強くなってチーム全体を引き上げようという意識は素晴らしいと思います。1年生がこれくらいの気持ちでやってくれれば上級生はもっと高い意識を持ってくれるかもしれません。とはいえ、かなりの負荷ですから身体に対するダメージは大きいはずです。こちらも気をつけないといけません。それでも「強化期間」ですからあえて負荷を増やしました。上級生は冬期練習と同じ負荷。1年生は負荷は高めませんが距離を伸ばす。これだけで全く違うと思います。

今回は女子は1階で。男子は2、3階で。私は最初2階でウエイトの手伝い。やり投げ選手が自ら「ウエイトをやりたい」と申し出てきました。春休みに練習会に参加させてもらいそこでウエイトをやっています。先輩の筋力をみて「自分もやりたい」と思ったのだと思います。技術的なこともしっかりとやらなければいけませんが投擲をやるのであればやはり最大筋力も必要になります。「競技」としてやっていくのであればやはりここの部分は重要です。ベンチとスクワットをやりました。計画的にやっていくことで確実に筋力は上がります。本人の「強くなりたい」という気持ちをサポート出来たらと思っています。

その時に見てみると1年生男子がシャフト補強を重くしてやっていました。距離も伸ばして、です。明らかに筋力が不足しているのですがシャフト補強だけでもかなりキツイと思います。長期的な取り組みの中で筋力を上げていかなければいけないと思っていますが、この日はあえて「止めない」ようにしました。1年生に無理をさせるのは良くないと思っています。が、「強くなりたい」という気持ちがある。分かっていて止めるのも必要だとは思いますが、先ほどのミーティングの内容がある程度響いているのかなと思いました。これも賛否両論あると思いますが「あえてやらせる「という方法をとりました。

3階に上がってみるともう1人1年生男子が重くしてやっていました。本当に真面目です。強くなりたいという欲求があるのだと思います。私としてはこの「想い」に少しでも応えていきたい。無理をさせて怪我をしたり、疲労困憊で今後の練習が出来なくなるというのは本末転倒となります。それでも時として「強い負荷」が必要になると考えています。かなりキツかったようで叫びながらやっていました。それを見て上級生がどのように感じるのか。「強くなりたい」という気持ちが本物であればやるべき事は見えてくると思っています。

1階に行ってみました。女子、かなり良い雰囲気の中で練習をしていました。この時の雰囲気だけであれば「強豪校」以上かもしれないという感じでした。チームとして機能していた時の前任校の「良い時」と同等の雰囲気だったと思います。やはり県選手権の結果は「自信」となり「目標」になったのでしょう。ここに関してはほぼ声かけをせずに少し見て終わりにしました。私が介入する必要はないなと感じたからです。

1年生女子、1人は4月に入って初めてのシャフト補強。これはかなりキツイと思います。いきなり距離が長いですから。身体が出来ていないのは分かっていますから本当は徐々にやっていかなければいけない。それでも「強くなるんだ」という雰囲気が前よりも出てくるようになってきました。中学時代がどのレベルでやっていたのか分かりませんがほぼ「別人」だと思います。また、1人は身長も高く筋力が付きにくい感じがあります。だからこそ我慢して継続していかなければいけません。この身長を自分の筋力で動かせるようになれば間違いなく強くなります。それも「周りが驚くくらいの強さ」になると思っています。そこの部分は本人に話をしておきました。

で、もう1人は...。筋力的にほぼない。多分シャフト補強は「地獄」だと思います。筋力が無いのでなかなか難しいでしょうから。が、泣き言も言わずに黙々とやっていました。それを見た1年生や上級生が「N、ファイト」「N、あと半分だよ」「N、あと少し」とずっと声かけをしていました。いや、これはすごいことだと思います。そんなの当たり前だ!と言われるでしょうか?適当に声かけをするのではなく、相手の状況を見て声かけをしているのです。自分達もしんどいにも関わらず「周囲に気を配れる」というのは大きいと思います。チームとして機能し始めている証拠です。そしてこれだけ言われたらキツくても最後までやれるようになる。名前を呼びながらの声かけです。これまでになかった事が出来るようになってきています。

それぞれの活動を遠くから見ている感じでした。プレート補強もやりましたがこれに関しては女子は一切見ていません。上述のように「自分達で強くなるための練習が出来る」と判断したからです。男子は教室棟に移動してプレート補強をさせました。声出しもあるので他の部の邪魔にならないように配慮。こう見えても多少なりと気を使っています(笑)

そこからはひたすら体幹補強。女子の方が早めに進んでいましたから必要な要素をしっかりとやっていきました。2時間以上経過したあたりで数人疲れ果てる(笑)。これは仕方ないと思います。キツさもありますし飽きてくる。本当はここを自分達の力で乗り越えないといけませんが難しいと思いますね。半端ない負荷ですから疲れ果ててくるのは多少目をつむらないといけないと思います。

間違いなく全身筋肉痛だと思います。それくらいの負荷をかけています。この時に素早く栄養補給ができるかどうかも「強くなるため」には必要だと思っています。たんぱく質を摂取しなければ回復はしません。その辺りのこともしつこく話はしています。が、それがどこまで伝わるでしょうか。鍛えれば強くなるとは思いません。栄養と休息があって初めてトレーニング効果が出てくるのです。やれば良いわけではない。ここの部分は妥協できない所だと思っています。

キツイと思います。それでも徹底してやりました。翌日の走練習に耐えられるのか?大いなる疑問ですが(笑)。良い雰囲気で練習ができたと思います。前任校の選手に感謝ですね。
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限られた時間で何をするか

2016-05-04 | 陸上競技
火曜日、ゴールデンウィークですが基本的に関係ない。選手は3年間の話ですが私は今の仕事をやっている間はずっとですね。陸上を最優先して普段の生活の流れを作っています。どうなんですかね(笑)GWは最大の練習機会だと思っています。この期間の過ごし方は今後を左右すると。溜め込む時期です。

支部大会があってそこから県選手権。試合が練習になる、という考え方もあると思いますが明らかに足りなくなるものがあります。1本ずつ試合で走ったとしてもそれなりの負荷にしかなりません。トップ選手のように1本で爆発的な力を発揮する選手であれば身体にかかる負担は大きくなるかもしれません。しかし、高校生レベルではそこまでではないと思います。レースの本数が少なかった者はレース後に別に練習をさせました。それで少しは練習量の不足を補えるはずです。それくらいのことをやっていかないと、ですね。

更にはトレーニング不足になります。シャフト補強などの強い負荷での練習が明らかに不足します。ここの部分は1日も早く取り戻さないといけないと思っています。試合が続いたから休ませないといけない、という考え方もあるとは思います。私はそうは思いません。「終わった瞬間から次に向けてのスタート」をするのです。本来であればGWの3連続休みは走練習が2回、トレーニングが1回が理想だと思っています。が、今回は1年生女子が県選手権でかなりの本数を走っているので優先順位を変えて「トレーニング2回、走練習1回」としました。陸上競技部なのに走る回数よりもトレーニングの方が多い(笑)

このGWはtokushoと合同練習としました。総体までに一緒に練習できる機会はかなり限定されています。全員3年生ですから本当に最後の総体になります。うちの3年生も同様。お互いに刺激を受けながらやっていく事で相乗効果を狙いたい。単独で得られない質の高さをこうやって手に入れられたらと思います。

練習の最初にミーティングをしました。これから総体までの時間で何をするか、です。両チームとも男子の4継の結果について考えなければいけないと思っていました。昨年からの伸びがない。「個」の力はそれぞれ上がってきています。それなのに「トータルとしての力」が上がっていないのは何故なのか。自分たちがどこで戦おうとしているのかを考えないといけないと思います。「リレーに対する想い」が本当にあるのかどうか。

現時点で個人で中国に進める選手というのはほぼいません。一番狙える種目、可能性がある種目は何か。それを理解して力を注がなければ可能性さえなくなってしまいます。「個」の力が上がっているのにトータルの力が上がらないというのは「一つにかける」という部分が足りないからだと思います。みんなで「リレーで戦うために」という感覚を共有できていないから。

走る選手も走らない選手も「リレーに対する想い」を明確に示さないといけない。そこの感覚があるかないかです。個人種目もあると思います。そこだけを考えるのではなくリレーを使いながら全体で強くなることを考えていかないと。それが出来れば1ヶ月で大きく伸びると思います。力を出し切る所までやっていかなければいけないと思います。

私の考えも話しました。これはblogにも書いていますが。女子の4継、総体で48秒台を狙っています。周りは「無理だ」「可能性はない」というかもしれません。しかし、指導する私が「可能性」を感じてそこに向かわなければ選手は動きません。私はできると思ってそのための練習をする。周りが「無理だ」というのは「無責任」だと思っています。「できないという決めつけ」に対して何かをするわけではないですから。私は「できる」と思ってやっていくだけ。私が信じないと選手自身も信じられないと思いますから。

選手には「絶対に成し遂げる」という気持ちを持って欲しいと伝えました。「やる」という気持ちだけではなく「何が何でもやるんだ」という気持ちが大切。そして目標を達成するために「自分が何をしなければいけないか」を考えて行動に移すとが大切。思ってても何もしないのであれば「結果には近づけない」のです。

限られた時間しかありません。その中で何をするか。そう考えたら「なりふり構わず必死にやる」ことしかないのです。どれだけ苦しい時にそれに耐えて前に進むための努力ができるか。やるからには全力でやってもらいたいと思っています。

前に進みたいと思います。
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県選手権9~目指したいもの&支えてもらうことへの恩返し~

2016-05-03 | 陸上競技
続き。「記事を短く分ければいいわけじゃない」「県選手権だけでどれだけ書くんだ」「今の仕事より小説家になるべきだ」という応援のメッセージを頂きながらやっています(笑)。親しい方から別件の連絡のついでに「いい加減にしろ」とツッコミが(笑)。そりゃこれだけ書いていたら言われるわって話ですね。一応、それぞれの記事にテーマがあって書いています。わかりにくいとは思いますが。

リレーの事もですがやり投げのことも書いておきます。冬季練習中から何度がBOSSに指導してもらっています。専門的な事は専門家に聞くのか早いので。多くの人は遠慮するのかそこまでしてやろうとしないのか分かりませんが「練習を見てもらう」ということをしません。図々しいと言われるのかもしれませんが「選手が結果を出すためならなりふりかまわず」というのが私のスタイル。ほぼ素人の選手でしたが時間を作ってもらって教えてもらいました。

県記録会21m69→支部大会23m37→県選手権24m54と少しずつ記録を伸ばしています。大会で一緒になった時にBOSSも投擲を見てくれてアドバイスをくれます。毎日専門的な指導を受ける事は出来ませんがこうやって時々でも専門家に見てもらえることは大きなことだと思っています。やり投げのKが大会終了後にBOSSにあった時、「自己ベストが出たんだからもっと喜べばいいのに」と言われたそうです。まさにそこだと思っています。「もっと良い記録を出したい」という気持ちは誰にでもあるでしょう。しかし、少しずつでもベストを更新していくというのは本当に大きなことだと思います。自分がやって来たことを「認めてあげる」という感覚です。まだ県で戦うレベルには達していません。それでもやって来たことが少しずつ出せるようになってきている。大切なことではないでしょうか。こうやって「気にかけてくれる」というのは本当にありがたいことだと思います。

女子のリレーでチームベストが出ました。というか、今の学校での「学校別最高記録」っていうのは分かりませんから本当にベストなのかはわかりませんが(笑)。多分51秒02もチームベストだったと思います。まーとにかく無事に完走できたというのが大きかったと思っています。

レースが終わってからフィニッシュ地点へ。ここが一番選手が集まってくるでしょうから。アンカーを走ったAと保護者が一緒にいました。良かったね、と声をかけると「先生、めちゃめちゃ楽しかった!!」と笑顔。タイム云々というよりも「本当の陸上競技」が出来た楽しさなのだと思います。で、「秘密にしていたけど昨日の夜から熱があったんですよ(笑)」と。おいおい(笑)。笑っている場合じゃない。

その場にSとMが戻ってきて抱き合って喜んでいました。こういう光景は良いですね。1人合流できないので探して話をしておいでと移動させました。

保護者と少しだけ話をしました。涙ぐんでおられました。「走れて良かった」という素直な感想を言われていました。実際去年1年間はほとんど走れていません。いや、正確に言うと中学2年生の途中から走れていませんでした。怪我をしてその回復が全くといって良いほど上手くいかず思うような走りが一度も出来ていなかった。保護者も本人も苦しかったと思います。

苦しんでいる時に高校に進学して偶然私と一緒に競技をすることになった。保護者は「ひょっとしたら復活できるかもしれない」と思ったとのこと。いや、私にそこまでの力はありません。それでもそういう期待を込めて保護者は子供たちを見ているんだなと身が引き締まる想いがしました。保護者はどんな状態であっても選手を応援してくれているのです。良い時は勿論ですが苦しんでいる時にも近くで応援してくれている。誰よりも近くで見てくれているのです。

何かしてあげられる事はないのか?と自問自答されながら過ごしていたのだと思います。そんな中で個人で高校ベスト(中学ベストはまだ)、4継でアンカーを務めて49秒台突入。見ていて嬉しかったと思います。涙が出るほど。安心した部分もあると思います。

こちらからすればAがいてくれるから女子がまとまるという感じがあります。その事も保護者に伝えました。「1年生が入ってきてくれたお陰でAは大きく変わってきた」と言われていました。Aが本気になって変わってきたのでその周りにいる家族も取り組みが変わってきた、と。本人が食事などにも気をつけて欲しいと家で申し出る。それによりご飯は「鳥のササミ」が中心になる(笑)。家にいたら「散歩にでも行ってくれば?」と言われるようになる。選手本人が変わればその周りにいる人も感化されてそれに合わせてくれるようになるのです。

3月末からの1ヶ月半で一番変わったのはAだと思っています。他の子もそれに引っ張られるように変わってきている。ここには私の指導が多少なりと影響しているかもしれませんか一番は本人がやる気になったというのが大きいと思っています。きっかけは1年生が入ってくるのが決まったからというのもあるでしょう。

何度か書いていますが「表面的に見えることとは違う部分」があるのです。常に順調と思われるかもしれませんがそのような事はありません。正直、大変なことの方が多いのです。下級生に強烈な選手が入ってきたらそれだけで強くなる。そんなに簡単ではありません。それを受け入れるだけの「土壌」が必要です。まー贅沢な言い訳をしているように感じられるかもしれませんが。

リレーで戦うことを中心に置いています。それをまとめていける「リーダー」が存在しなければいけません。自分達よりも力がある後輩が入ってきたらそれを拒絶する場合もあるでしょう。自分達の居場所がなくなってしまうから。それにより不協和音が生じることは多々ある。そんな低レベルな話をしていたら勝負はできません。ましてや女子は「3人」入ってきただけです。リレーを組むためには「1人」足りないのです。どれだけ強い選手がいたとしても「4人」いないとリレーは組めない。そこの部分の大切さを全員が感じ取れないといけません。

男子はここの部分が足りないのかなと感じています。「リレーで勝負をする」という感覚です。シビアさが足りないのです。走力だけではない。何か足りない部分があるから「計算上のタイム」が出せないのです。これを突きつけられただけでもこの県選手権は男子にとってプラスだと思っています。

「49秒67」が出たとはいえ、1位とは1秒5の差があります。単純計算で1人0.4秒の差です。この差を埋めるのは簡単ではない。だから「今の位置に満足する」というのではダメだと思っています。「49秒台が出た」ことに満足するのではなく更に上を見ていかなければいけません。私としては県総体で「48秒台」を目標に掲げたいと考えています。周りは「無理に決まっている」「そんなに簡単な話ではない」と言うかもしれません。が、そこに耳を傾けていたら「49秒台」で終わってしまう。目指すところは「県で2番」ではない。

前任校の話ばかりになります。4継でインターハイを目指すと私の目標を掲げた時、「12秒20、12秒98、14秒01、14秒54」でした(笑)。この記録で何を言うのか?と言われるかもしれませんね。それでも秋には「12秒20、12秒35、13秒18、13秒34」まで行きました。周りが「そんなことは無理だ」といっても自分達が「出来る」と思い込んで必死にやれば可能性が出てきます。男子も同じことが言えると思っています。周りとの力の差を考えてしまい「やっても無理だ」と思うならやっぱり無理だと思います。やらずに自分で勝手に限界を決めてしまう選手は強くなる可能性をなくしているからです。

私は周りに何と言われようと最終的に46秒台を目指すつもりです。インターハイの決勝に進む。このために今できることをしっかりとやっていきたい。もちろん女子だけではなく男子にも可能性はあると思っています。だから周りから「否定的な言葉」を言われても「自分達はできる」と思ってやっていかなければいけないと思います。他者から自分の可能性を否定される筋合いはない。県総体で48秒台を出す、男子が43秒台を出す。不可能だと思ったらその時点で終わり。

高校生です。やらずに言い訳を考えるより、全力でやってみて失敗する方が良いと思っています。あえてこうやって公に目標を掲げることにより「退路を断つ」という部分もあります。私が1人で思っているだけでは届きません。全員がバカになって「できる」と信じて進んでいくことが出来れば可能性が出てくると考えています。

大会を保護者が見にきてくれます。やはり応援してくれているのです。また、これまで指導に関わってくれた方々が気にかけてくれています。そういう部分がエネルギーになるのです。少しでも良い姿を見せて欲しい。それを切に願います。

長くなりました。多分、これくらいで県選手権の話は終わりにしたいと思います。思い出したらまた書きますが。別に記録が出たからこうやって書いているわけではありません。前からずっと書いていたと思います。狙うのは「県で何番」とか「総合で何番」とかではない。チームとしての「総合力」は総合得点で計るわけではありません。そこにたどり着くまでの「想い」だと思っています。数値での競争ですが目に見えない部分を大切にしたい。

お付き合いありがとうございました(笑)。
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県選手権8~1年後に向けてのスタート2~

2016-05-03 | 陸上競技
さらに続き。

県選手権の初日、1年生2人が200mに出場しました。かなりの疲労度だと思います。更には2年生が足の痛みを訴えて棄権していました。これはリレーに備えてという部分。加えて前日に体調が微妙そうだったので気になっていました。それでも出場する、との事でした。万全の状態とはいえませんがそれでも戦うという姿勢は持ち続けたい。

女子に関しては「リレー前の声出し」をするようにしました。前任校でやっていた事をうちでもやろうと。県内でどこもやっていませんでしたが「気持ちをつなぐ」という部分で重視していました。技術云々の部分もかなりやっていますが女子は「心をつなぐこと」が大切だと思っています。どれだけ力があっても仲が悪かったり、目標が共有できていなければバトンが繋がらないと思っています。精神論ではありませんが実際にあると思っています。

支部大会の時にはこれを伝えるのを忘れていました(笑)。この日も忘れていたのでリレーのアップに行く前に控え場所に行って伝える。最初は「いきなりですか?!」と言っていましたが「県総体でいきなりやるのは無理でしょ?」と半ば強引に押し切る。SとAは「全然大丈夫!」と余裕。MとNはテンパる(笑)。普段大きな声を出しませんからね。練習の時男女問わずに「声出し」はするようにしています。それとは異なる部分がありますが普段やっている事を試合会場でもやるというだけ。難しい話ではありません。

リレーのアップの時に声を出してバトン合わせ。慣れないだろうからこういう時に大きな声を出してやっておく事が大切だと伝えました。当然ですが。それなりに声が出ていました。終わってからスパイクを脱ぎに控え場所に戻る時にある子が「先生...」と言い出すので「ん??」となりました。レース前に何か言わないといけない事があるというのは「故障」なのか?「どうした?」と尋ねると「これ以上大きい声が出ないかも...」、と(笑)。爆笑。周りも「何言ってんだよー」みたいな雰囲気に。まー意図的にリラックスさせようとしたわけではないと思います。不安もあったのでしょう。変にピリピリしてやるよりはこうやって「素のまま」で行ける方が良いのかもしれません。

またも前任校の話になります。これも何度も書いています。県総体で優勝を狙って臨んだ決勝前。小さなエースが全体を盛り上げていました。1走を走る2年生が緊張するタイプですから「いつも通り」を心がけていた、と。変に「絶対に優勝しよう!」とか「記録を出してインターハイに届くようにしよう!」と言い出すとやはり「いつもとは違う雰囲気」になると思います。それだけでも緊張感があるのに更に緊張してしまって力が出せなくなる。小さなエースは他の2人に「Kちゃんが緊張しないようにそういう話はしないようにしよう」と話していたそうです。これも「チームとして」は大切なことだと思っています。

実際のレース、多少ぎこちなかったですが「声出し」ができました。それぞれが大きな声を出していましたね。Sが大きな声を出したのでAが更に大きな声を出す。下級生が入ってくれて本当に女子のリーダーとして大きく成長しています。1年生3人だけではここまで一気に変わることはなかったと思います。

レース自体は良い流れでした。タイムは49秒67!!早いわ(笑)。私的には50秒切りが目標ね、と伝えていたのですが。本人達は「実感がわかない」状態でしたから「50秒前半が出したい」と言っていました。まーこれまでとのギャップが大きすぎてそこまでの事をイメージできないでしょうね。私的には1走が変わって1秒、アンカーが支部大会よりも0.3秒速く走れていたのでトータルで1.3秒上がるかなと。単純ですが49秒7かなーと思っていました。まさにそのタイム(笑)

この話の続きはまた別に。ここに関しては「成長」と「恩返し」という部分を書き記しておきたいので。
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県選手権7~1年後に向けてのスタート~

2016-05-03 | 陸上競技
続き。女子の4継に関して。今回の県選手権で最も重きを置いていた種目かもしれません。「戦う」事を最大目標に置いていました。そして「新チーム」としてのスタートラインに立つために意識していた大会でした。

支部大会、女子の4継は51秒02でした。新入生が入ってきてくれたのもあり「台風の目」となるタイムとなりました。親しい人にはすでにお伝えしていましたが「1走が違う」という状況の中での51秒02です。うちは女子選手7人。1年生3人は完全なスプリンター。2年生は高跳1人、やり投げ1人、棒高跳1人、そして短距離1人の状況。人数が多ければ多いほど良いとは思ってはいませんが誰か1人でも故障をしてしまうと「替わりに走る選手が居ない」という状況でした。

支部大会、1走のMが走れない状態でした。個人で勝ち上がることを優先したかったのでリレーを外すことに。走らせていたらそれなりに走ったところ思います。男子と違って1走でしたからバトン練習も最小限で済みます。そう考えると「無理をさせたくない」という部分もあるので急遽変更しました。急遽というか4月に入ってバトン練習出来ていないのでその前の段階から高跳選手のMに走ってもらうしかないかなという感じでしたが。

高跳選手Mも県記録会で足を痛めていました。踏切の時に痛めたのです。150まで1回目で跳んでかなり良い感じだったのですが155の1回目で痛めてしまいました。見ていて足を気にかけていたのでどうかしたのかな?と思っていましたがかなり酷かった。今は踵の痛みだけですが踏み切れません。それでもリレーを走らせました。前にも書きましたが普段は「やってやる」というのを前面に出すことはない選手です。それでも「自分が走らないと他の子に迷惑をかける」と口にしていました。「Mちゃんが走った方が速いのは分かっているけど少しでも私が速くならないと」と。スタブロからの出の練習もほとんどやっていません。それでも必死にやってくれて支部大会に出ました。51秒02はチームとしてかなり価値のある記録なのです。全員でここに向けてやってきたという記録。褒めてやって欲しいですね。

1年生が入学が決まった時からアンカーは2年生のA決めていました。これも考えがありました。昨年度14秒台であったA。普通なら「3走」配置でしょうか。前任校で3走と2走4走の走力差が1秒以上ありました。12秒17と12秒14の間ですからかなり難しい。走力差があるのは「流れ」としてどうなのかと感じていましたが、当時は3走が入学してきた瞬間から「2走から4走までは固定して変えない」と決めていました。勝負するなら繰り返し練習していく事が必要になります。

また1走にAを配置するという考え方もあると思いますが「流れ」を重視しました。最初に遅れてしまうと2走以降が焦ります。アンカーの1年生に「追わせる」よりは前半から逃げまくる方が良いかなと思っていました。Aはかなりのプレッシャーだと思います。周りからも「1年生が入ってきたから強い」と言われるでしょう。が、リレーを走るためには最低でも4人必要です。どれだけ強い3人が入ってきたとしても残りの1人がチームに居てくれなければ出場さえ出来ないのです。

また、3走はSにしました。200mが強いというのもありますが実は他の理由が。当然ですが実力がある選手は大抵2走か4走を走ります。うちに来てくれた3人も当然ながら「直線」がメインでやってきています。一番異なるのは「手を出すのが逆になる」という部分です。とっさに出てくる手というのはやはり「慣れ」が必要です。Sはかなり身体能力が高く適応できます。そういう部分もあり3走へ抜擢。この1ヶ月間練習を重ねてきました。3走はかなり難しいと思います。そこを任せられる選手というのはなかなかいません。ひょっとしたら3年間3走をSに任せる事になるかもしれません。それくらい期待しています。

2走はエース区間ですから私的には「一番速い選手」を配置します。これによりNが2走。これは慣れているので大丈夫なのですが。もらう手が下手。何度も何度もやっていますがなかなか(笑)。まーとにかく「試合での強さ」は抜群ですから安心して任せられます。普段の「オーラの無さ」は尋常ではないですが(笑)。

1走をMにしました。NとMは双子。双子が同じチームでやるのは大変だと言われます。特に同じ種目をやっていますから本人達も意識するのではないかと思います。Sも双子ですが専門種目が違います。年子の場合などではよく「お姉ちゃんは◯◯だったのに...」的な比較をされます。ましてや同級生であればもっと比較されるでしょう。私的には双子という認識が全くないのでその手の比較はしません。顔が似ているとさえ思った事がない(笑)。

あえて2人ででバトンをつなぐ事にしました。保護者はこういう場面をなかなか見る事が出来ないでしょうし(笑)。周りも「おー?!」と感じるでしょう。

男子もあれこれ考えて組んでいます。こちらはこれ以外に組み方がないというのはあるのですが(笑)。女子とは組み方が異なりますしある程度限定されます。エースは2走。ここまでで遅れたらもう終わりです。エース区間でしっかりと戦ってもらえないといけません。こちらは3年生が入っていますからその中で勝負していかなければいけません。1年後を見据えてという悠長な事は言っていられないのです。まずは目の前の大会で走らないといけない。

県選手権のリレーの話を書こうと思っていたのですがそこまで届きませんでした。いや、今回のリレーに関してはかなりのドラマがあります。どこのチームでもあるのでしょうが。それをこうやって公に書くかどうかの違いでしょう。私的には知ってもらいたいというか記しておきたいというのがあります。特に女子に関してはドラマ的な要素が多い。うちの取り組みや考え方を知ってもらう良い機会だと思っています。

長くなりますがもうしばらくお付き合いください。
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県選手権6~多くの選手達と話す~

2016-05-02 | 陸上競技
リレーに関して書きたいのですがその前に少し。

今回の県選手権、多くの選手が戻ってきていました。何故だか分かりませんが私は他校の選手や学生に話しかけられます(笑)ありがたいことなのかもしれません。陸上競技を通じて多くの人と出会えることができたというのは本当に大きなことだなと感じています。

ヨンパをやっていてもう10年来の付き合いになる選手が山口に戻ってきました。国体で一緒に行動したり、昨年末の中四国合宿ではアシスタントコーチをしてもらいました。その選手と同年代がチームを作っています。ヨンパのY選手にとっては「これまでとは異なる環境の中で競技と向き合う」ことになるでしょう。それはそれで面白いかなと考えています。社会人選手として競技を続けている選手が県内にはたくさんいます。全員が毎日練習しているわけではありませんが、それでも出来る限りやっていきたいと取り組んでいると思います。素晴らしいことです。

教え子の男子選手がリレーに出るとのことでした。社会人になってリレーが出来るというのは本当に面白いと思います。リーダーになる方がいらっしゃってその方の下に同年代が3人集まっています。今回はバトンが上手くいっていませんでしたがこうやって同じチームでリレーをやっていけるというのは大きいと思います。忙しさやあれこれあってなかなか頑張れないところも出てくると思います。1人では頑張れないかもしれませんが「仲間」がいたら自分もやらないといけないなという気持ちになるはずです。気持ちが切れそうな時でも1人ではないと思えたら最後までできるはず。そういう支え合える関係を作っていけたら理想ですね。

また、大学で競技を続けてくれている教え子達のレースも見ることができました。今の教え子と同じレースを走る姿を見ることができました。他校の卒業生達と親しく話をする部分もありますがやはり最優先は教え子です。各場所で自分達の目標を持って取り組んでいると思います。高校時代に関わったというだけで、今はそれぞれのステージでやってくれています。私は見守るだけ。私が育てた!という気はサラサラありません。この子達が自分で頑張ってくれているのです。育てたというのはおこがましい。育ってくれている姿を見れるだけで幸せです。

ある人と話をする中で「強い選手だから続けるのではない」という感じの話をしました。まさに。私は専門高校ですから進学して競技を続ける選手が少なかった。好きで続けてくれるのが大きいかなと。単純に強いから続けていくのは難しいと思います。本当の意味で陸上競技が好きだから出来る。社会人となって競技を続けている方々は本当に「好きだから」やっているのだと思います。もちろん、記録を出したいという気持ちもあるとは思いますが「好きだからやる」という感覚が強いと思います。

その「好きだから」が実はかなりのエネルギーになるのだと思います。指導者にやらされている練習だったら絶対に強くならない。なんせ楽しくないから。社会人選手はやるのもやらないのも全て「自己責任」という中でやっています。でも「好きだから」やるのです。それが理想的な姿なのかなと。もちろん高校生だから厳しく言うことも必要です。全員が自由にやって強くなるわけではないから。発達段階として必要なことはやっておかなければいけないのです。そこは絶対に外せない部分です。

色々な人と出会う中で考えさせられる部分があります。こういう部分も貴重だと思いますね。私はもう走る気は一切ありませんが、陸上競技の本質を好きだと言ってくれる選手たちを育てていきたいと思います。
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県選手権5

2016-05-02 | 陸上競技
なかなか書きたい事があちこち飛んでしまうのでまとまりません。相変わらずです。まー良いか(笑)

2日目は女子の100mの開始時間が早いため私も早目に会場へ。6時半前には着きました。が、駐車場に入るところで苦戦する。警備会社の人がありえないところに車を停めてどこかに行ってしまったようです。信じられません。他の警備会社の方が電話でクレームを言ってくれて慌てて遠くから戻って来られるという有様。知り合いではない方が無理やり入ろうとしていましたが「もう開きますよ」と伝えたが強引に入ろうとして車を縁石にぶつける。うーん、私には関係ないですが何故注意を聞かないのか。

練習開始を早くしたかったので早目に選手を集めました。前日治療に行って来た選手がいます。もう大丈夫と言われていますが本人は「万が一の事があったら」という感覚があるようでした。キネシオを貼ってもらいたいとのことだったので早目に準備しました。クリームを塗ってからテーピング。こういう時には1人では貼らないようにしています。「セクハラですよね?」と言われることもあるでしょう。そこまで言われてこちらが何かをする気にはなりません。だからこそマネージャーや選手に同席してもらうようにしています。この日は付いてこられた保護者に協力を求めました。初めてですから「どのようにするか」を知ってもらうことも必要だと思います。

正直、Mは個人種目をパスしても良いかなと思っていました。その話はしていました。本人は走りたい。この日はリレーだけ走らせて総体を迎えたいという気持ちもありました。本人は走りたかったと思います。4月前半から約1ヶ月、全力で走る練習がほとんど出来ていません。この段階で走れるのかどうか不安要素があります。本人も全力で走れるかどうかの不安がある。何度も書いていますが「全てが順調」ではないのです。多かれ少なかれ「波」があってその中でそれぞれが苦しんでいたり、悩んでいたりするのです。走るだけになるかもしれないと思いましたが本人が「走りたい」という強い気持ちを持っていたのでレースに出すことに。もちろん、信頼おける治療院の方が「走っても大丈夫」と宣言してくれたというのも背中を押してくれています。

女子はアップを計画通りに進めていきました。私は役員集合があったので遠くから見ていました。この日はリレーがないので男子は練習が計画よりも早く進んでいました。私が言っておけばよかったのですが。リレーがないとしても総体の試合会場でバトン練習をしておく事は大切です。そのため男子はアップが終わるのが早くなってしまいました。ここは徹底しておかなければいけなかったのだと思います。考えてやれ、というのは流石に過酷だと思います。

女子は100mは役員ではなかったので全体を見る事が出来ました。その分、コメントも多めに書けます(笑)。3人が準決勝進出。まだまだベストの状態とは言えません。スタートからの流れも作っていかなければいけない。まだまだやることはあります。2人は前日の200mの疲れもあると思います。1年生が高い緊張感の中でレースを重ねるというのはこちらが思う以上に負担が大きいからです。Mに関してはスタート練習さえしていません(笑)。あまりにも流れが悪い。それでも13秒22で走りました。恐ろしい潜在能力だと思いますね。

2年生Aも走りました。前日の200mは足の痛みがあり、リレーのために棄権。100mは出場するとのことでした。昨年は14秒後半かかっていました。秋に14秒2。なかなか思うように走れませんでした。この日のレースはスタートからかなり良くて40mくらいまでトップ争い。そこから落ちてしまいましたが13秒66。私的には大満足です。本人も手応えを感じていました。まだまだ伸びると思います。これに関してはまた別に書きますが。

あー、なんか個人が特定されそうな内容になっていますかね?今更ですが。こういう部分は「批判の対象」として取り上げられやすい部分です。本当に取り組みを応援したい、どんな感じでやっているのか?と興味を持って下さる方には良いのかもしれません。が、「kanekoの揚げ足を取ろう」という人であれば格好の的となる内容なのかもしれません。以前芸能人が「怒っていない人に許してもらう事は不可能」だと言っていました。芸能人が何かをやったら謝罪する。特にその人たちに迷惑をかけたわけではないのに謝罪を求められる。自分には関係ない話だから「なんだ、許せない」となる。このblogもその手の事が多々あると思います。

残念ながら男子はスタート後方からレースを見ることになりました。流れが全く分かりません。タイムだけで判断するには厳しすぎる。役員の関係は当然あります。ここに関しては声を大にして言いたい事があるのですが、間違いなく炎上してしまうだろうからやめておきます。親しい方々にはかなり話をしています。何とかしていきたい。主力になる選手がやはり上手く走れませんでした。繰り返し書いていますが「ポイント練習の質」です。逆にその日にきちんと走れていた選手はなんだかんだとベストを更新しています。大切な部分はそこにあるのだと思っています。

準決勝に進んだ3人のためにアップにつきあいました。暑かったですがサブトラックでやりました。他のメンバーも付き合わせました。サポートメンバーとしてです。上級生が下級生のサポートをする。なかなか良い気はしないかもしれません。それでも「チームとしての活動」です。全員で同じ目標に進まないといけないと思います。

スタートの部分の確認をしました。まだまだ上手くできません。これから1ヶ月は丁寧にスタートの動きをやっていきたいと思います。練習の組み立ての中でやる事はたくさんあります。それでも予選の時よりはある程度良くなってきたかなと感じていました。

準決勝のタイムはMが13秒09、Sが13秒24、Nが12秒88。合格レベルですよね?!前日の疲労があるSとNは間違いなく動きが鈍い。力がある選手と言ってもまだまだ基礎体力はありません。二日連続で走りきれる程のレベルではないと思います。その割によく走ってくれたと思っています。楽しみです。Mに関しては驚いています(笑)。いつ練習したんだよ?!って中でのこのタイムですから。あと1ヶ月きちんと練習が積めたらどうなるのか?周りが思っている300倍くらいやっていませんから(笑)。3人のトータルだけであとどれくらい上がるでしょうか。過大評価でしょうか?やはり後ろから見るよりは横からきちんとレースが見れる方が評価しやすくなりますね。

とにかく自分たちよりも強い選手と一緒にレースをしたというのが大きい。明らかに身体つきが違います。3人とも細い(笑)。スプリンターとしてはまだまだ「未完成」なのです。それを磨いていく楽しみが各自にあるはずです。ここに関しては男子も同様なのです。男子は身体が出来ないと走れないと思っています。これから楽しみな存在が集まってくれています。

400mに1年生男子が出ましたが先週よりはレースらしい事が出来ました。同級生に最後に競り負けてしまったことやタイムに納得はいかないと思います。今はまだ何もやっていない。動きに関してもまだまだ出来ていないのです。その中で大きな結果を求めるよりは少しずつ階段を上っていくことが必要だと考えています。本人達に納得させながら進むしかないのですが。

今の段階ではまだまだ勝てないなという感じがありました。しかし、基礎筋力が上がり体力が向上してくれば全く異なる結果を出せると思います。その可能性を感じさせてくれる個人レースを見る事が出来ました。繰り返しになりますが「全てが順調ではない」と思っています。周りが思うほど「楽にやっているわけではない」のです。それぞれがそれぞれで苦しみながらもがきながらやっています。その部分も選手の成長を記すという意味でblogに残していきたいなとは思っています。

話が飛び飛びですね。女子のリレーに関しても書いておきたいと思いますが長くなったのでまた別に(笑)。どれだけ書くのか?(笑)
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県選手権4

2016-05-02 | 陸上競技
続き。

先ほど男子のリレーについて少し触れました。今回は45秒31かかっています。昨年の秋に45秒75で走っています。個々の走力の上がり具合から考えてこの段階で0.4の伸びというのは考えにくい。最低でも44秒5はいかないといけません。1人メンバー変更をしています。そこだけで0.6秒近く上がっているはずですから。こちらは上手くいきません。

やはり中心選手がどれだけ覚悟を決めてやってくれるかだと思っています。3年生がいます。1年前から比べると大きな変化をしているのは間違いないと思います。それでもどこかに「何とかなる」という感覚があるのかもしれません。記録は少しずつ伸びていますがその伸び率はまだまだ。一気に伸びる可能性があるのですがそれがまだできていません。44秒5では中国には行けませんが最低でもそこのレベルの力はあると思っています。

単純に走力だけでいえば秋から比べるとトータルで1.5秒くらいは上がっていると思います。バトン練習もかなりやっています。ここはまだ私の指導力が不足しているのだと思います。持っていき方が甘いのかなと。試合の時に身体と気持ちのピークを持ってこれていない。女子の指導に偏っていると言われるかもしれませんが、男子に対しても同様に指導しています。微妙なニュアンスが違ったりするのかもしれませんが。

こうやって大会に出て打ちのめされる事も必要だと思っています。これまでの取り組みから抜け出さないといけない。前も書きましたが1年生男子が「股関節が上手く使えないのでそこを強化する方法を知りたい」「股関節のストレッチ方法を教えて欲しい」と自ら申し出てきます。自分が強くなるために必要なものを考えていく力は必要不可欠です。真面目にやれば良いというわけではなくて「強くなるために何をするか」なのだと思いますね。

選手は良くやってくれています。まだまだそこの力を引き出せないのは私の力不足。あとは何か足りないピースがあるのだと思います。基本的に放置プレイで練習をさせることはありません。近くで見ながらやっています。男子と女子は違う部分もあると思います。それでも方向性は同じだと。

3年生と2年生にそれぞれ「核」になる選手がいます。そこがもっともっと機能してくると面白いと思っています。ポイント練習をこの2人が外してしまったのが痛い。個人の刺激が入らなかっただけでなくチームとしても痛いのです。中心となる選手が全体の練習を引っ張っていってくれると面白いのですが。まだまだチームとして進んでいけると思っています。この2人のこれから1ヶ月の成長がチーム全体のレベルアップにつながっていくと考えています。それくらい期待をしてきます。うちが戦えるようになるためには間違いなくこの2人の力が必要ですから。

あとは総体に出場できない選手達がどれだけチームに貢献できるかどうかです。ここ最近、男子を見ているとバトン練習などでは「見ているだけ」で終わっています。その間の練習が十分ではない。一緒に走ってきたり、早出したりと練習をサポートする事が出来ていない。あえて言っていませんでした。これまで何度か指摘していましたから。女子は人数がいないのでそれができません。だとすれば男子が一緒に走っていけば力が上がるのです。

実はチームのためにやれる事はたくさんあるのです。それを自分から見つけていけるようにならないといけない。チームのために何をするのか。ここです。全員が主役になれる訳ではない。だからといって何もしないのではない。チームの一員として何をすれば良いかを考えられるようにならないと全体の力は上がりません。男子は特にその部分でしょうか。

競技力だけではない。そこは忘れてもらいたくないですね。勝てるから良くて勝てないからダメだとは思っていません。もちろん、勝つことを目指してやります。だからと言って全員が勝てる訳ではない。県内で勝ち上がれるのはほんの一握り。それ以外の選手がやる意味がないとは思いません。チームの中で「可能性がある選手」がいるならその選手をしっかりと上に進めるようにサポートしていくことも大切な役割。声を出すことにしても雰囲気を盛り上げることにしてもその選手にしかできない事があるのです。

県選手権を通じて男子は色々と考える事があるはずです。女子が活躍した部分があるのでそれに対して「自分達も」という気持ちがある。それがあるなら強くなれると思います。

良い経験だったと思います。これから1ヶ月。どうするかですね。
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県選手権3

2016-05-02 | 陸上競技
今回の県選手権、何人かはラウンドを進みました。1年生は他校からも注目を集める存在です。周りからどう言われるのかは分かりませんが。「強くて当たり前」と言われるかもしれません。簡単な話ではないというのだけは確か。「周りから見える姿」とその内情の違いは分かってもらえないでしょうから。

女子の200mは当初4人参加予定でした。しかし、2人棄権。1人は前日足の甲の痛みを訴えていました。当日も微妙だったので棄権することにしました。この子の中では「リレーで勝負したい」という気持ちが強くあるのでそちらに向けて、です。もう1人は保護者の協力を得て「治療」へ。4月初旬に足を痛めてからほとんど練習が出来ていません。周りから「順調ですね」と言われるかもしれませんがこの部分は尋常ではないくらい気を使っています。本当に練習できていませんから。

県選手権のリレーでは「Mを1走で走らせる」というのを女子の前で宣言しました。「この日までに絶対に走る」と期日を決めてやっていく方がいいかなと考えていたからです。個人種目はパスしてもリレーは出ようという感じでした。その話をしてから数日間はあることをやる事を伝えました。そこから毎日のようにやり続けていたそうです。「絶対に走るんだ」という覚悟が違います。ここを周りが見習ってもらいたい。チームに刺激が入ります。

200mは2人が出場。2人とも力のある選手です。総体路線はNは100mのみ、Sは200mのみ。周りからは「なぜ2種目エントリーしないのか?」と思われるかもしれません。どれだけ「力」があっても1年生です。無理する必要はないと思っています。本当の勝負は今年ではないから。消耗戦となる県総体で無理をしてやっていく必要はないかなと。少しずつ準備をしていきたいと思っています。とはいえ、この県選手権は2種目エントリー。練習の一環として負荷をかけるためです。矛盾していると言われるかもしれませんが(笑)。男子の1年生は1種目のみとしています。4月に入ってから練習を始めていますからまだまだ準備不足です。今の段階の違いを考えながらやっていかなければいけませんから。

前の記事にも書いているように調整はしていません。万全の状態とは言えない中でやっています。その中でどれだけ戦えるのか。中学時代はトップ争いをしていました。負ける経験というのはほとんどなかったと思います。しかし、高校生となり「勝てない」ことの方が増えてきます。こういう経験をさせたいなと考えています。強い選手を預かったから特別な事をするつもりはありません。これまで通りやる。200mを走るための練習は明らかに不足しています。これからの準備で対応していくつもりです。とにかく練習としての200mです。

予選では追風参考ながらSが27秒10、Nが26秒03。2人とも予選通過です。1年生がこの時期にこのタイムで走れるというのは大きなことだと思っています。十分すぎます。特別練習負荷を増やしているわけではありません。まだ準備段階だと思っています。ラウンドを進むということが大切だと思っていますから。準決勝ではNが26秒56、Sが27秒08。有力選手が棄権したこともありNは決勝へ。そんなに練習をしていないのに1日3本全力で走れるのか?という不安は大きくありました。タイム的には他の組の方が速かったりします。組み合わせもやはり大切ですから乗っかっておかなければいけないと思います。

中学時代とは異なると思います。SもNも中学時代は余裕を持って予選通過していたはずです。今回のように予選から全力で走っていかなければいけないという経験はないと思います。高校で戦うことを考えたらこの手のレースパターンをやっていきます。慣れていかないといけない。2人ともこれくらいのタイムで走れたら十分合格だと思っています。どちらかというと出来過ぎくらいです。無理をさせながらやっているわけではありませんから。本来の力がどれだけ高いのかという話ですね。強いです。

準決勝が終わってからNと決勝に向けて少し話をしました。身体の状態を聞くと「疲れた」とのこと。当然です(笑)。そんな話を聞いているわけではない。もう少し聞いてみると「全身筋肉痛~_~;」とののと。そういえば前日もバトン練習する時に「筋肉痛で腕が上がらない」と言っていました。確かに水曜日にシャフト補強をやりました。久々のシャフト補強というともあったのだと思います。それにしてもまだ筋肉痛が治らないというのはなぜなのか?と思って聞いてみると「往復したので」とのこと。え??

分かりにくいと思うので簡単に説明をしておきます。シャフト補強は基本40mで実施しています。1年生は男女ともに距離を半分にしてやっています。まだまだ筋力不足もあるのでそこを改善するため&徐々に慣らしていきたいというのもあるので無理のない距離を設定しています。まー昨年はホウキでやっていた部分を今はシャフトでやっていますからそれだけでも負荷は高いと思いますが。前回シャフトをやったのは水曜日。天候が雨でした。距離が取れないので20mを往復する形でやっています。分かってもらえるかどうか分かりませんが1年生2人が上級生と同じ距離をやっていたのです。オイオイ(笑)。

力の在り方

この記事に書いた内容を話していました。それを感じ取って自主的に負荷を増やして往復していたとのこと。そりゃ筋肉痛になるわ(笑)。大会前ですからこちらももっと配慮しておくべきでした。元々筋力があるわけではない1年生が上級生と同じ負荷をかけたらどうなるか?考えたら分かります。それでも本人たちが「自分が強くなっていかなければリレーで戦えない」と感じてくれそれを行動に移したのであればそれだけで十分だと思います。これから先につながるのではないかという感じですね。まー私のコントロールを越えたところでの練習は危険ですから気をつけないといけないのですが。「身体能力」だけではなく「心」の部分が育っていくことが大切だと思っていますね。

話は県選手権へ戻ります。Nはヘロヘロながら決勝へ。カーブでの風が強く思うように加速できませんでした(風に勝てるほどの筋力はありませんから)。それでも26秒26で7位となりました。あー翌日の100mに体力は残っていないだろうな、という感じでしたが(笑)。Sも2本走っていますしトレーニング負荷のダメージが残っているはずです。それでもお姉さん達と競争できたのは大きいかなと。200m決勝では前任校での教え子である大学生が2人とNがレースに出ていましたから感慨深いものがありました。もちろん一番応援するのはNですが(笑)。

男子も同じようにやっています。あとは私が言っていることを意気に感じてやっていってくれるかどうかです。女子は響きやすいのかもしれません。男子も同じように響いているはずです。チャンスは同じようにあります。これからどうやって強くなるのかを大切にしていきたいですね。男子のリレーは完全に「力負け」です。走力が足りないから負けている。ここから1ヶ月でどうするか。そこですね。変わるチャンスを生かしてもらいたいと思います。

また書きます。
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県選手権2

2016-05-02 | 陸上競技
前の記事があまりにも酷くて(笑)。試合の話を書こうとしていたのに何を書いているのか全く分かりませんでした。お許しください。

選手権、男子は明暗が分かれてしまうような感じだったと思います。走れません。力がある選手であれば支部大会を抜けてこれから総体に向けて、という流れで持っているのかもしれません。今は「何とか総体に行く」という勝負です。1週間前に気持ちのピークを持って行っている部分があります。火曜日にポイント練習をしたかったのですが中心になる二人の選手がほぼできず。質の低い練習をしてしまいました。これはかなり厳しい。

「次の練習に向けて準備するように」と伝えていました。私としては伝えられる最大限の事をやりす。負荷が強いというのもあるのでそれに見合うだけのケアをしてもらいたいと思っています。なかなかそこまでできないというのはあると思います。上手く練習が出来なければ試合での走りも上手くいきません。多少例外はあると思いますが。

逆にきちんと練習が出来ている選手は少しずつですが力が上がっていきます。誰がどう評価するのかは分かりません。私としては全員が総体で活躍できるようになるとは思っていません。総体に出れなくても自分の記録を少しずつ上げていければいいと思っています。それが陸上競技の「やりがい」ではないかと。そう考えるとメニューや練習の組み方も変えていく方がいいのかもしれないなとは思います。そこまで細かい事ができるかどうかと言われると難しいのですが。

総体に向けてを考えると私的には県選手権に向けて調整するというのはあまりやりたくありません。前の週に支部大会をやっていますから筋力的な低下があると思います。そこを補ったり走る練習を入れていきたい。県選手権は「力試しの場」だと考えていますが、実際に総体に出場できない選手はこの選手権を目標にしなければいけなくなるのかもしれません。チームとして何が正しいのかは判断が難しい気がします。

そんな中でも少しずつ「自己ベスト更新」をしている選手が出ています。強い選手がベストを更新すると目立ちます。しかし、予選落ちをしている選手の伸びはあまり目に付きません。私が指導している選手で目立っていた選手の事は分かるかもしれませんが、それ以外の選手の事はほとんど知ってもらえていないと思います。例えば13秒8くらいだった男子が12秒中盤で走れるようになる。14秒近くかかっていた選手が13秒ちょっとで走れるようになる。これも「部活動」だと考えています。

もちろん「適当にやって適当な結果を出す」事に対しては意味がないのではないかというのは同じです。やるからには競技力に関係なく「精一杯やる事」が大切。その中で力を少しずつ上げていくこと。そこを指導の中心に据えています。ある選手が12秒02で走りました。あともう一歩で11秒台でしたが残念。この冬は足を痛めてほとんどまともに練習が積めていません。冬というか昨年もほとんど練習が出来ていないのですか。本人も苦しんでいたと思います。身体に見合うだけの筋力をつけることがなかなかできませんでした。実質1年で185センチくらいある身長を動かす筋力をつけるというのは難しい。もう少し時間があれば、怪我をさせずにきちんとした練習を積ませてあげられればと反省しかありません。

目立つ結果が出れば「学校自体」が評価されます。しかし、それだけではないと思っています。地道に記録を伸ばしていく事が出来ればそこに意味がある。もちろん上を目指してやっていく中で「全員が満足する」という結果は出せません。人は誰もが自分が主役になりた部分があると思います。実際は思うようにいかない。私自身も大会の時には「戦える所」に力を注ぐ傾向があります。「不平等」と言われるかもしれませんが。

逆に大切なポイント練習で「適切な刺激」が入らなかった者は納得いく結果が得られませんでした。最初から「万全の状態」で臨む気はありませんでした。火曜日に走り込みを行い水曜日にフルでトレーニング。通常であればそこで疲労を残すようなことはしません。全ては県総体に向けて進むためにです。今記録が出たとしても総体で走れなかったら勝負にはなりません。この1ヶ月の使い方をどうするか。ここは考えものです。本当は火曜日にトレーニングを予定していたのですが天候の関係で変更。かなりダメージが残るはずですが。

そんな中でもポイント練習が出来た選手はこれまでよりも走れています。逆にポイント練習が出来ない者は良い走りができない。単純な部分だと思います。これでは戦えないと思っています。キツイ言い方かもしれませんが。特別強い選手が数人いるのであれば戦える。うちは普通の選手しかいません。県総体に個人で出場できる男子は1人だけ。その中で上を目指すのであれば「やるべき事を全てやらないといけない。

私がもっと言って聞かせていかなければいけない。そこも間違いない事実だと思っています。まだまだ高校生です。こちらが伝えたいこと、言っていることがきちんと入らないことの方が多い。もっと具体的に明確に示していく必要があるのかもしれません。ここは考えていかなければいけないかなと。

上手くいく事だけを書き記すつもりはありません。毎日もがいています。選手権で男子は「今のままでは戦えない」と感じたはずです。これから1ヶ月、どうするか。特別な選手が集まっているわけではありません。だからこそ「みんなで戦う」という感覚を持たないといけないと思っています。明確に目標を持ってやっていってもらいたいと思います。

まとまりのない記事ですが。また書きます。
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