今日はいい天気。
今週末は、予報いまいちだが。
本書は、本屋で見つけた。
目次を見て、即ゲット。
私のためにあるような本だ。
学生時代、NHKのシルクロードで感動し、映画「敦煌」でさらにロマンが膨らみ、平山郁夫シルクロード美術館で、平山画伯とお話しする機会を得、自らも単独(ガイド付き)旅行。
かなり、はまっている方だ。
本書は、日本人のシルクロード感を、様々な現象を軸に、追っていく本。
大谷探検隊から、NHKのシルクロードまでは空白と思っていたら、中国での模写作業の成果を、1958年に日本で披露する展覧会があり、大盛況を収めたのだそうだ。
全然知らなかったが、その時の図録が中古で売っていたので、早速申し込んだ。
この展覧会で、敦煌へのあこがれを強めた多くの有名人を含む日本人は、多かった。
中国国内でも、文革もあり、調査の制限がきつかった時期で、調査は、あまり進展していなかった。
当時の中国は鎖国状態。
国交正常化後も、制限は強く、なかなか日本人が敦煌の取材をすることは難しかったが、”君よ憤怒の川を渉れ”が中国で大ヒット。
ぐっと日中間の距離が縮まったという。
この映画も見たことがなかったので、調べたら、BDが出たばかりだったので、こちらも注文。
出てる俳優は素晴らしいが、内容は、評価分かれる作品のようだ。
近時リメイクされ、再び脚光を浴びた。
そして、NHKのシルクロード。
世界的にも画期的な番組だったが、その撮影の苦労もたいへんなものだった。
そういえば、シンガポールで英語バージョンのDVDをゲットし、見ていたが、帰国後、日本語版を買いなおした。
NHKのシルクロード関連のDVD、本、写真集は、所持しているつもりだったが、海のシルクロードという番組もあることを再放送で知った。
DVDは出ていないようなので、とりあえず、ガイド本だけ集めたが、再放送を見る限り、こちらの取材も貴重な内容なので、DVDで是非出して欲しい(余談)。
そして、敦煌の映画。
監督は紆余曲折はあったが、君よ憤怒の河を渉れの監督が、メガホンをとることになった。
この映画もとんでもないスケールで、そのセットは、観光用として、残されたほどだ。
確かに、CGのない時代、どれだけの人・物・金をつぎ込んだろうと思って見ていた。
日本側の強い思い入れが本大作につながった。
同時期のラストエンペラーの方は、欧米でも大ヒットとなったが、これは、やはり敦煌が日本制作だったことがあったのかもしれない(ラストエンペラーは、シカゴ駐在時代、レンタルビデオで見れた)。
どちらも、素晴らしい映画だと思う。
同時期に、ならシルクロード博覧会が開催されたのだそうだが、全然知らなかった。
当時、アメリカにいて、情報ゼロ。
バブル時代で、とんでもない経費をかけた博覧会で、活況だったそうだが、最終、赤字だったという。
こちらもガイドブックが古本で出ていたので、早速注文。
そして、平山画伯とシルクロードとのかかわり。
こちらの方は、ずいぶん勉強したので、大体知っているつもりだったのだが、大平さんや、竹下さんとのつながりと、それが、日中国交に大きな影響を与えたところまではあまり知らなかったので、勉強になった。
平山画伯の絵に人気があるのは、絵がロマンを掻き立てることもさることながら、氏の文化的貢献に共鳴してという向きも多いのではないかと思う。
その辺までは盛り上がるのだが、中国が力をつけた後、残念ながら、日中関係は悪化している。
中国の政治体制に起因する点が多いと思うのだが、中国側なりの言い分もあるのだろう。
ただ、ウィグル弾圧については、シルクロードのを語る上で、避けられない問題で、本書も最後に大きく取り上げている。
チベットにしても、ウィグルにしても、従来より、中国内で統治することに無理があったことは、思うのだが、中国が認めるわけもなく。
外モンゴルみたいにできればなどと思っても、今更言っても。
私が、ウィグルに行った時は、チベットほどの、圧政感は、まだなかったのだが、確かに華人が大きく入植している印象はあった。
中・高で、中国の歴史を学んだ際、チベット、ウィグルは出てこなかったし、NHKのシルクロードを見て一番驚いたのは、ウィグル族のイスラム教の祈りの風景だった。
ただ、現在中国の一部であり、そこに軋轢が起こるのは、自明。
それをどう統治していくかというところで、中国流が出てしまう。
かつては、イデオロギーの違いで説明されたが、今や、政治体制の違いとしかいいようがない。
ただ、本書では、問題提起ぐらいにしてもよかったのかなという気もする。
シルクロードを共通項に、新たな関係を再構築できるかもしれないから。
楽観的に過ぎるかもしれないが。
シルクロードファンには、是非、一読して欲しい良書。
一月振りのゴルフで、どうなるかと思ったが、前半好調、ところが後半大失速。
いつもと逆のパターンで、わけわかんない。
昆明観光最終は、登龍門。
登龍門は、日本語になっているが、ここが元祖らしい。
ニアエル(耳三つ+耳)さんのお墓はここにある。
藤沢で若くして亡くなられた後、ここに埋葬された。
ニアエルさんは、義勇軍行進曲を作曲した音楽家。
当初、中国共産党の曲だったが、今は、中国国歌になっている。
ここから登って行くのだが。冬で涼しくて、苦にならない。
夏の気温はどれくらいなのだろうか。
昆明の街が一望にできる。
さきほど訪れた民俗村や、テン池沿いの港など、一望だ。
この二本の塔が、昆明で一番高いビルと聞いた。
ひたすら登る。
私は、途中まで、シャトルで来たが、シャトルを使わず歩いて登る人も多数。
歩いて登った方が、ご利益があるのだろう。
ここからリフトで、登龍門の上まで登ってしまい、降りてくる方法もあるそうだが、ここは、正攻法で、足で登ることにした。
先に見えるのが、羅漢崖。
最初のお堂。
丹流閣。
財神。
足を撫でると、金持ちに?
昆明の街がますます一望できる。
手前は、西山の影。
三清閣。
お土産物屋も並ぶ。
元は、元の梁王の避暑地だったという。
道教の三清。
玉清、上清、天清。
祠を作る苦労がレリーフで残されている。
絶壁に、命懸けで作られたことがわかる。
次々と現れる祠。
真武殿。
玄武は、中国では当たり前なのか?
牛の伝説も。
母親牛が、屠殺人に潰されそうになったところを子牛が刀を隠し、屠殺人も、母牛をつぶすのを諦めたという故事にちなむらしい。
鳳凰岩。
ちょうど、登山道の中間に位置する。
普陀勝境。
ここを入ると、龍門までもう一息。
祠も続く。
是亦普陀。
いよいよ登龍門まではもうすぐ。
雲華洞。
すごい場所にあるように見えるが、手すりが整備されているので、安心して登れる。
龍門に到着。
当時、当地で科挙の試験でいい成績を取れる人がおらず、ここにお参りするようになったという。
登龍門という言葉は、日本でも、根付いている。
この門の龍門の文字の下にある玉の部分を触ると、科挙に受かる?
出世するということだが、今さら。
まさに、昆明市街を見下ろす場所にある。
ということで、文部の神を祀っている。
達天閣。
穿雲洞と呼ばれ、メインの祠になる。
左から、関羽、魁星、文曲帝君。
魁星は、台湾でもお祈りしたように記憶するが、効き目はあったか?
鯉のぼりは、ここから生まれたという。
龍。
登った鯉は龍になる。
登龍門を満喫し、夜は、ホテル近くの昆明料理の店へ。
臭豆腐っぽい感じだが、そこまでの臭はしない。
ただ、うまいかと聞かれると、冷奴の方がいいかな?
豚肉がぶら下がっている。
これは普通の味。
昆明市内の湖。
ハノイのホエンキム湖を思い出した。
場所も文化も近い?
短い旅だったが、昆明を堪能。
雲南省は、広いし、まだ見たいところがたくさんある。
コロナウィルス、すれ違いセーフ。
さらに、4月のイベントが1件キャンセル。
おまけに冷たい雪になった。
行きたい展覧会も、全部クローズだし。
石柱の次は、運南民族村。
その前に腹ごしらえ。
ガイドさんに紹介していただいたレストラン。
これは、地ビールだが、サッパリ系。
これが、名物料理。
過橋米線という料理だが、科挙受験のために島にこもった主人のために、暖かい食事をサーブしようとした夫人が編み出した料理という。
これだと、スープを沸かすだけで、美味しい、出来立ての料理が味わえる。
当時の科挙試験の厳しさを伝えるエピソード。
レストランの近くの、滇池(テンチ)に立ち寄り。
この時期、ロシアからのカモメが飛来。
それ目当てで、凄い人。
このバイオリンを弾いているのは、ニアエルさん。
音楽家で、現在の中国の国家を作曲した人として知られる。
1935年に、湘南で溺死。
その縁で、藤沢市と、昆明市は、姉妹都市になっている。
松島でもカモメはたくさん見たが、それを上回るすごい数。
正面に見える山は、登龍門のある西山で、後ほど登った。
この時期の昆明の風物詩として、立ち寄れてよかった。
雲南民俗村に到着。
中心部からすぐ。
多民俗国家中国が、少数民族のために作ったテーマパークなのだろうが、なかなかのレベルの高さだった。
もちろん、本物ではないのだが、少数民族の人が、生活ぶりを説明してくれる。
ここも敷地が広いので、メインをピックアップして、観光。
きちっとメモしておけばよかったんだけど、記憶に頼ってたから、一部間違っているかもしれない。
民族衣装を着た少数民族のガイドさんが、案内してくれる。
入口では、象がお出迎え。
中国側からは、象も珍しいよう。
東南アジア側から、見れば、そうでもないのだが。
最初はチベット村(蔵族)。
チベットやブータンには行ったことがあったので(インドにもある)、この展示が、本格的なことがわかる。
中は、撮影禁止だが、ジョカン寺のようになっていて、仏像も、チベット的。
お坊さんも常駐している。
これは、ダイ族(タイ族の中国側での読み)だったかな?
東南アジアに近いことがわかる。
シーサパンナは、前から行きたいところだが、なかなか行けていない。
本物を一度拝みたいものだ。
タイとの国境近くにある。
トーテムポール?道祖神?原始宗教は、どの国も似ている。
これは、怒(ヌ)族だったか。
現地から来た人が説明してくれるが、やややらされ感?
このような家で暮らしている民俗がまだまだいる。
白(ぺー)族は、ガイドさんの出身。
大理石で有名だが(大理という街で取れたから、大理石と呼ぶらしい)、白い岩を使って町並みが作られている。
白族三塔。
町並みも、見事に再現。
雲南省内では、有力民俗で、博物館がある。
三方が建物で、一方が壁になっているのが、特徴。
寒桜が鮮やか過ぎる。
イ族だったかな?
900万人ぐらいいるというから、チベット族並?
チベットは、かつて独立国だったから、なかなか収まらないのか。
白族と対象的に、黒のイメージ。
民俗衣装が美しい。
帽子にツノが出ていると、未婚?
十二支のモニュメント。
奥は、虎の穴?
独特の家。
独自の文字も持っていた。
水タバコ。
中東で見て以来。
ハニ族の家。
東南アジアと隣接する雲南省ならではの民俗村だった。
しっかり作ってあって、すばらしい。
万国博覧会を思い出した。
ついに、ディランもキャンセルになった。
流石に、慣れては来たが、またガックリ。
2日目は、観光に徹した。
まずは、ちょっと早起きして、石林へ。
2007年に世界遺産に指定されている。
世界遺産に指定されたこともあるのか、観光ルートは、よく整備されている。
とはいえ、かなり広いため、なかなか全部見るのは難しい。
トラムも利用しながら、効率的に回った方がいい。
ここのカルスト地形にをビジュアルに説明する石林博物館。
ガイドも入ったことがないということで、パス。
いきなりすばらしい光景。
この池は、周恩来が、来た時に、ここに池を作ったらいいと指示し、新たにできたものという。
石の上に石?
石屏風と名付けられている。
想像力豊かにさまざまな名がつけられているが、いちいち覚えられるものでもない。
石林勝景。
落ちる寸前の岩?
実際、多くの石林が折れたりしており、年々変化しているところもあるのだろう。
予想を大きく上回る広さと、高さ。
池になっている部分も。
池の中にも、石林が。
これは、ナポレオン岩だったかな?
こんな狭いところも通り抜ける。
上が頭を通すところだが、首が太いと、無理な人も?
鳥が口づけ?
千年亀と名付けられた岩。
獅子亭。
ちょっと階段を登るが、上からの眺めは、絶景。
こんな感じ。
下は、観光客で、大混雑。
ちょっと早めに出てよかった(ガイドさんのアドバイス)。
よく写真で見る景色。
壮観。
展望台は、大混雑。
これからもっとたいへんだろう。
民族衣装は、団体客のガイドさん。
マイクを使っているので、ちょっとうるさい。
なかなか時間に集まらないようだ。
中では民族舞踊も。
準備中だったが、巨大なギターのような楽器も。
これは、朱徳の書。
自然の岩に、自分の書を刻むのは、中国人の感覚。
梅がほぼ満開。
大石林景区を後にして、小石林景区へ、電動カートで、移動。
途中も、石林が続いている。
小石林景区の方が、やや開けた印象を受けるが、それはそれで美しい。
芝生が整備されており、公園みたいだ。
遊歩道に沿って、回れるようになっている。
一番右は、サニ族のA-Shi-Maと呼ばれる女性の像に見立てられた石林で、目玉になっている。
気候も理想的。
鳥のさえずりも楽しく、すばらしかった。
夏がピークというが、日本の初春の季節の1月が、石林観光には最高ではないか。
ドイツのご報告が終わったので、この1月の、中国の話も。
考えてみれば、あと2週間遅ければ、この旅行、行けなかったろう。
目的地は、雲南省の昆明。
東南アジアに接し、高度が高いことから、万年春というすばらしい環境にある。
高度は、約2,000m。
上海乗り換えだが、羽田ー上海間より、上海ー昆明間の方が、時間がかかる。
春節の1週間前で、春節の飾りで溢れていた。
泊まったのは、ゴルフ場に併設されているSpring City Hotel。
昆明空港から46kmあるが、高速道路が整備されている。
一番の目的は、Spring Cityでのゴルフ。
アジア1にも選ばれたこともあるゴルフ場だが、シンガポール資本により1990年代に建設された。
私が、シンガポール駐在時に首相だったゴーチョクトンがオープニングの時に来ていた。
ティは、兵馬俑の像。なかなかグッドデザイン。
朝は、肌寒く、霧も出ていたので、どうなることかと思ったが、昼が近づくにつれ、温度は、20度を超え、快晴になった。
鳥の鳴き声(さえずり)もすごくて、楽園のようだ。
雲南省を西に行くと、シャングリラもある。
午前中に回ったのは、Lake Course。
Yangzonghai湖沿いに、コースが広がる。
すばらしい光景。
鳥が、ティーマークに。
ダイナミックさと、正確性が要求される。
代表する景色。
9番ホールは、湖に沿ったパー5。
上(グリーン側)から、見下ろすとこんな感じ。
スルーなので、食事は、とらないが、短い休憩が取れる。
湖を見下ろす別荘地。
寒桜が、桃の花のように咲き誇っている。
湖の向こう岸には、工場群も見える。
兵馬俑もナイスショット!
垢抜けたイメージのホテル外観。
午後のマウンテンコースは、レイクコースよりも山側にあり、途中から、湖が見えなくなる。
ジャックニクラウス設計で、USゴルフダイジェスト1999年6月号で、中国、香港ナンバー1コースに選ばれた。
湖の代わりに、池がそこかしこに現れる。
そんなにいやらしくは、ないが、要注意。
奥の山々も美しい。
綺麗な花々。
日本の桜とはずいぶん違う。
2ラウンド余裕で、回って、ホテルで夕日。
食事は、やや田舎っぽく洗練はされていない。
当地は、避暑地であり、1月に訪れる客は多くない。
それでも、ゴルフのグループ客が多く見られた。
ホテルから、ゴルフ場が見下ろせる。
夕日に映えて美しい。
ゴルフは、この1日だけだったが、満喫できた。
明日は、1日観光。