今日から、京都・奈良・近江(京奈近)の旅を紹介していこうと思う。
初回は、高尾の栂ノ尾にある高山寺。
京都からすぐなのに、えらい山奥。渓流もすばらしい。
完全なシーズンオフで、駐車場の前の商店街?もこんな感じ。
ここが、本寺に残る唯一の国宝である石水院の入り口。
元は、13世紀に建てられた庵室だが、ここに移築されてきたのは、明治時代。建物自体もひじょうに質素な造りである。
高山寺は、世界遺産にも指定されている古寺だが、仏像塔は、ほとんどが博物館。もちろん、もっとも有名な鳥獣人物戯画も博物館。ここに来て見れる国宝は、この建物のみ。
中に、明恵上人が愛した子犬の像などがあったが、正直すごいとうならせるものではない。
石水院から上に道が連なり、寺院のこじんまりした建物が並んでいる。
これは、開山堂。明恵上人臨終の地だが、建物自体は、江戸時代の再建。
仏足石もあったが、これも江戸時代の再刻という。
金堂も、江戸時代の再建。
ということで、お寺の回りの雰囲気はいいが、寺宝を期待していくと、蛻の殻のよう。
私は、六本木の鳥獣人物戯画展を見ていたので、がっかり感はなかったけど。
やはり紅葉のシーズンに訪れるべき、お寺かもしれない。
大事なお宝を守るためにはしょうがないのだろう。