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見えないものの品質を説明する

2013-02-15 23:27:59 | 12期生のブログリレー
12期生 岡本卓馬です。
ブログリレーも12週目に入りました。
先生方、12期生の皆様、随分ご無沙汰してしまっています (汗

今回は仕事で取り組んでいるテーマが診断士活動でも参考になりそうだったので
「見えないものの品質を説明する」について書きます。

私は、SIerの品質管理部で働いているのですが、ソフトウェアの品質を
顧客に説明するために何をすればいいかを検討しています。
ソフトウェアは目に見えないので、品質を説明する際はテストをどれだけやったか、
バグをいくつ除去したかといった指標を基に説明することが多いです。
ただ、この指標はソフトウェアを正しく作ったことを説明するものであり、
正しいソフトウェアを作ったことの説明にはなりません。

この課題を解決する概念としてあるのが、「要求管理」という考え方です。
要求管理では、顧客の要求が何で、どう変更され、最終的にどう実現されているかの
トレーサビリティ(追跡性)を確保します。
これが確保できていれば、作ったソフトウェアが顧客の要求に沿っているかを
明確に説明できます。

ただ、実際にソフトウェア開発の現場を考えると、顧客の要求が確定しないケースがある、
ソフトウェアの開発規模が大きいとトレーサビリティの確保に多大なコストがかかる
といった問題があるため、そのギャップをどう埋めるかを検討している最中です。


こんな仕事をしている中で、ふと目に見えないコンサルティングの品質を説明する際にも
活用できないかと考えました。
実務補習の時のケースを思い出してみると、ヒアリングでの要求をまとめて、最終的に
組織・人事、マーケティング、生産、財務といった切り口で診断報告書を作成しました。
しかし、要求の一つ一つがどこでどのように実現されているかという視点での説明は
できていませんでした。

コンサルティングの品質を、顧客の要求をどう実現、もしくは上回ったかで説明するとすると、
個々の要求に対する回答が、診断報告書のどのページに書かれているかを一つ一つ
対応付けした資料も用意して説明すると、より伝わりやすく納得感も高まった気がします。


今までは仕事と診断士活動の関連性がないのが悩みでしたが、仕事で学んできたことを
どう展開していくかという視点で可能性を色々と探っていきたいと思います。
コメント (1)
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