13期生の佐野です。
私が勤める会社のオフィスビルの敷地内には多くの飲食店が軒を並べています。その中で昼食時に比較的によく利用するのが「フードコート」と呼ばれる小規模多店舗が集結し、お客さんがセルフサービスで利用する形式のレストランです。広いスペースに500席くらいの客席が並び、客席を囲むように11の和・洋・中・韓の様々なブース型店舗が立ち並んでいて、昼休みはどの店舗の前にも長い行列ができています。1日1店舗のペースで利用しても、全店舗制覇するには2週間ぐらいかかります。1店舗あたり20くらいのメニューが並んでいますので、完食するには1年くらいかかる計算になります。これだけの多くの選択肢がありますので、「今日はどこのお店の何を食べようかな」などと、ささやかな昼休みの贅沢を楽しんでいます。
ところで、最近はこのフードコートを様々な場所でみかけるようになりました。大型のショッピングモールやアウトレットモールには必ずといってよいほどありますが、大学の学生食堂や高速道路のサービスエリアにもあります。昨年は東京メトロ永田町駅にも誕生し、駅ナカにも活躍の場が増えています。
このフードコートは、必ず人が多く集まるところに作られているというのが特徴です。それと、広場をイメージする解放感あふれる客席スペースが魅力のひとつになっています。
なにより、フードコートは複数の人々がまとまって利用すると楽しみが倍増します。グループで食事をするときは、それぞれ自分の好みのメニューを選べたり、みんなで回し食べ?して1度にいろんな味を楽しめたりしますし、広い空間や賑わいの中で子供が大騒ぎしてもあまり気にならないことから、家族連れにも大変人気があります。
利用者だけでなく、店舗を経営する側にもメリットがあります。
まず、エリアが確実に集客が見込める立地条件下にありますので、マーケティングの手間が省け、かつ一定の売上が見込めます。
次に、店舗スペースや什器、水道光熱を他店舗と共有できるので、店舗設営・運営コストを抑えられます。配膳や下膳はセルフサービスですので、人件費もかかりません。
さらに魅力的なのは、実験的なチャレンジに最適な環境であることです。参入・撤退の障壁が低く、前述のようにコストが抑えられるため、新たな事業への展開をもくろむ際に、フードコートで投資を抑えつつ新事業の可能性を検証するといった取り組みも可能です。
実際ある私立大学のキャンパス内にあるフードコートでは、ブースの1つを学生からの提案を公募し、コンペさせて最優秀者に店を任せる取り組みをしているそうです。現在は経営学部の学生さんが見事採用され、学業と店の経営を両立させながら奮闘している姿をTVで拝見し心が打たれました。
こうしたベンチャー的な取り組みや起業家育成の場として注目できるフードコートですが、近年は少々様相が変わってきているようです。大手外食チェーンが収益性確保のため、フードコートへの参入へ舵を切っているのです。昨年もある全国展開を進めるラーメンチェーンが、新規出店方針を郊外型ロードサイド型からフードコート型へシフトさせているという報道を目にしました。私の通うフードコートでも、良く知られている郊外店舗型のうどん屋さんが進出してきています。
運営側からすると、名のある大手起業にテナントとして入ってもらえればいろんな意味で安心です。利用者側も有名な店舗があるだけで、入りたくなる心理が働きます。
でも、私はそれがすべてであってほしくないと思います。
起業そして実証を重ねていくうちに成功し、フードコートから巣立って更なる成長を果たす、そしてまたフードコートに帰ってきて新たな業態へのチャレンジ・・・飲食業界の「虎の穴」的な存在であってほしいなと思うのは私だけでしょうか。
わがオフィスビルのフードコートでは、先週の金曜日新たな店舗が営業を開始したそうです。大手傘下の店ではなさそうですので、果たしてどんなチャレンジをしようとしているのか?早速試してみたいと思っています。店の意気込みを感じたならば、この先もずっと応援していきたいと思っています。(そう思えるのも、中小企業診断士だから、なのかもしれませんね)
私が勤める会社のオフィスビルの敷地内には多くの飲食店が軒を並べています。その中で昼食時に比較的によく利用するのが「フードコート」と呼ばれる小規模多店舗が集結し、お客さんがセルフサービスで利用する形式のレストランです。広いスペースに500席くらいの客席が並び、客席を囲むように11の和・洋・中・韓の様々なブース型店舗が立ち並んでいて、昼休みはどの店舗の前にも長い行列ができています。1日1店舗のペースで利用しても、全店舗制覇するには2週間ぐらいかかります。1店舗あたり20くらいのメニューが並んでいますので、完食するには1年くらいかかる計算になります。これだけの多くの選択肢がありますので、「今日はどこのお店の何を食べようかな」などと、ささやかな昼休みの贅沢を楽しんでいます。
ところで、最近はこのフードコートを様々な場所でみかけるようになりました。大型のショッピングモールやアウトレットモールには必ずといってよいほどありますが、大学の学生食堂や高速道路のサービスエリアにもあります。昨年は東京メトロ永田町駅にも誕生し、駅ナカにも活躍の場が増えています。
このフードコートは、必ず人が多く集まるところに作られているというのが特徴です。それと、広場をイメージする解放感あふれる客席スペースが魅力のひとつになっています。
なにより、フードコートは複数の人々がまとまって利用すると楽しみが倍増します。グループで食事をするときは、それぞれ自分の好みのメニューを選べたり、みんなで回し食べ?して1度にいろんな味を楽しめたりしますし、広い空間や賑わいの中で子供が大騒ぎしてもあまり気にならないことから、家族連れにも大変人気があります。
利用者だけでなく、店舗を経営する側にもメリットがあります。
まず、エリアが確実に集客が見込める立地条件下にありますので、マーケティングの手間が省け、かつ一定の売上が見込めます。
次に、店舗スペースや什器、水道光熱を他店舗と共有できるので、店舗設営・運営コストを抑えられます。配膳や下膳はセルフサービスですので、人件費もかかりません。
さらに魅力的なのは、実験的なチャレンジに最適な環境であることです。参入・撤退の障壁が低く、前述のようにコストが抑えられるため、新たな事業への展開をもくろむ際に、フードコートで投資を抑えつつ新事業の可能性を検証するといった取り組みも可能です。
実際ある私立大学のキャンパス内にあるフードコートでは、ブースの1つを学生からの提案を公募し、コンペさせて最優秀者に店を任せる取り組みをしているそうです。現在は経営学部の学生さんが見事採用され、学業と店の経営を両立させながら奮闘している姿をTVで拝見し心が打たれました。
こうしたベンチャー的な取り組みや起業家育成の場として注目できるフードコートですが、近年は少々様相が変わってきているようです。大手外食チェーンが収益性確保のため、フードコートへの参入へ舵を切っているのです。昨年もある全国展開を進めるラーメンチェーンが、新規出店方針を郊外型ロードサイド型からフードコート型へシフトさせているという報道を目にしました。私の通うフードコートでも、良く知られている郊外店舗型のうどん屋さんが進出してきています。
運営側からすると、名のある大手起業にテナントとして入ってもらえればいろんな意味で安心です。利用者側も有名な店舗があるだけで、入りたくなる心理が働きます。
でも、私はそれがすべてであってほしくないと思います。
起業そして実証を重ねていくうちに成功し、フードコートから巣立って更なる成長を果たす、そしてまたフードコートに帰ってきて新たな業態へのチャレンジ・・・飲食業界の「虎の穴」的な存在であってほしいなと思うのは私だけでしょうか。
わがオフィスビルのフードコートでは、先週の金曜日新たな店舗が営業を開始したそうです。大手傘下の店ではなさそうですので、果たしてどんなチャレンジをしようとしているのか?早速試してみたいと思っています。店の意気込みを感じたならば、この先もずっと応援していきたいと思っています。(そう思えるのも、中小企業診断士だから、なのかもしれませんね)