こんばんはアンジュです。
先日の塾では「話すスキル」について学びました。
元テレビ東京アナウンサーの宮崎先生の講義は本当に目からうろこの素晴らしい3時間でした。
たまたま欠席者が多く生徒7人だったので3分間スピーチをじっくりご指導いただけました。
やはりその道を極められたプロフェッショナルのお話しは説得力が違いますね。
あの短時間のスピーチを聞かれただけで、その人の特徴、強みと課題、改善ポイントを
ズバりご指摘いただき、大変勉強になりました。
人に伝える、人を動かす、「話すスキル」プレゼンテーション能力の重要性と難しさを
改めて実感しました。
今日夕食時にたまたま点けたテレビでTBSの安住アナが母校の明大で
齋藤教授の講義に飛び入り出演して、突然振られた「走れメロス」を題材に
したプレゼンテーションをやったのが、大変面白く非常に良かったです。
ご覧になった方もおられるとかと思いますが、5分ほどのプレゼンで、
番組の設定では突然振られた設定でしたがまあ事前準備はされていたと思いますが。
ざっと紹介すると、安住アナは太宰治の走れメロスの各章の言葉使いやリズム感の良さを、
大きなゼスチャーを入れてひとしきり語ったあと、
「メロスは少しずつ沈んでゆく太陽の、十倍も早く走った。」
というくだりに触れて、この部分を黒板で検証して見せます。
太陽の沈む速度=北緯37度の地球の自転速度≒1300km/h
その10倍はマッハ11、これはのぞみの44倍、
世界最速のウサインボルトが100mを9.58秒に対してメロスはなんと0.02秒!
マッハ11で地上を走ると衝撃波で半径2km以内全てのガラスが割れる
これはもう「走るな!メロス」ということです。
と、もう教室の学生たちは大爆笑で受けること受けること。
最後はこのように誇張した表現も含めて文学、言葉はイメージを伝える大切な働き
を持つことを学んで欲しい、みたいにまとめて、とても良いプレゼンでした。
因みに「走れメロス」では先日中学生が理数教育研究所が開催した作品コンクールで
入賞した「メロスの全力を検証」という研究結果が話題になっていました。
こちらは、「メロスはまったく全力で走っていない」という考察に行き着きます。
端的にいうとメロスは往路は歩いていて、死力を振りしぼって走ったとされる
復路後半の奮闘も「ただの早歩きだった」ということで、落ちは「走れメロス」というより
「走れよ!メロス」の方が合っているということでこれもナイス!なプレゼンでした。
ちょっと話題がずれましたが、話す力、プレゼンテーション能力の重要性と面白さを、
実感する事例でした。あるところ落語に通じるところもありますよね。
ということで次回3/31のプレゼンテーション演習に向けてしっかり準備したいと思います。