こんばんは。小室洋樹です。
ここ数年、大阪梅田の再開発が過剰とも思えるスピードで進んでおり、寂しく思っています。
数日前ニュースを見ていると、JR大阪駅前に立地する阪神百貨店のビル建て替えが始まると知りました。
それに伴い周辺の施設がいくつか閉鎖されるとのことで、そのひとつに通称「アリバイ通り」が入っている
と知り、驚きました。
「アリバイ通り」とは梅田の地下街、阪神百貨店の横に通路に地域のお土産屋が5、6件並ぶ小さな商店街です。
アリバイ通りという通称は、「そこに行けば全国のお土産が揃う。出張のアリバイ作りになる」というところから
付いたそうです。大阪らしい通称であると思います。
驚くのは、各店の店舗面積です。
幅4メートル、奥行き30センチ程の1坪にも満たない店構えです。
そんな壁に張り付くような狭い売場に、所狭しとお土産物が並び、端っこにおばちゃんが座っている。
見る人は「こんな所で商売しているの?」と驚かれます。
私はこの通りが、商人の町大阪を象徴する風景のように感じられて好きでした。
しかし、最近活発化する梅田再開発の流れには勝てず、戦後から続く70年の歴史に幕を閉じます。
幼いころから当たり前のように見てきた昭和臭が漂う小汚い梅田の街並みが、
次々と小奇麗に生まれ変わるさまがとても寂しく思います。
という感じで、ノスタルジーに浸った記事を書いてしまいました。
いつか診断士として再開発を推進する側に立つ日が来るのかもしれません。
その時、どのような気持ちになるのかなぁと、色々想像しております。