東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

IT業界の「2015年問題」

2014-03-02 22:48:35 | 13期生のブログリレー

こんにちは、13期生の服部伸一です。

あっと言う間に3月になりました。

私は30歳の頃からずっと花粉症に悩まされています(春に飛騨へ温泉旅行に行き発症したという・・・)。

日本気象協会によれば、今年のスギ花粉のピークは3月上旬~中旬と、まさにこれからです。

例年に比べれば今年の飛散量は少ないとは言いますが、まだしばらくマスクは手放せないですね。

 ■IT業界に迫る「2015年問題」

先日、少し気になる特集記事が掲載されていることから2/6号の「日経コンピュータ」を購入しました。

その特集記事とは「悪弊を断つ」というものです。

記事の中には「2015年問題」という言葉がありました。これは、

 ①リーマンショックや東日本大震災で凍結していたプロジェクトの再始動に伴う企業のIT投資増大に伴い、現在IT受託が増加している

 ②今後2014年~15年にかけて、金融・公共系の大規模プロジェクトが立ち上がり、さらにIT受託の需要は高まる

  (みずほ銀行のシステム刷新、マイナンバー、かんぽ生命保険、電力会社の送配電分離、など)

 ③そのため2015年にはIT技術者不足がピークになるが、その後のIT受託激減によりIT業界の淘汰が始まる

というものです。

■何が「問題」か

「2015年問題」では技術者不足が深刻化しますが、そうなると何が起きると予想されるのか。

 ①長時間残業、下請け構造の多重化、二重派遣といった従来の「悪弊」で対応する”悪徳”企業が増える可能性がある

 ②「即席」技術者の投入により、IT業界の技術者の質や開発品質が低下する可能性がある

 ③改善してきたはずのIT業界の「ブラック化」が進行し、業界の魅力が下がる(技術者不足が加速する)可能性がある

そして「宴の後」の業界淘汰がどのように進んでいくのかも気になります。

■こういう問題は今までにもあった

こういう「問題」とされる事象は、考えてみれば今に始まったことではありません。

 ・2000年問題(コンピュータの誤動作の懸念)

 ・2007年・2012年問題(団塊世代の大量退職)

ただし話題になった割には、どちらかというと「オオカミが来るぞ!と叫ばれていたが来なかった」という感じでした。

今度こそは本当に「問題」が発生するのかも知れません。

むしろ発生することで、潜伏しているIT業界の「悪弊」が以前(偽装請負)のように顕在化すれば、それも業界には必要なことなのかも知れません。

■大切なのは「その後」

「2015年問題」後、下請け構造の下位に位置する中小IT業は受託の仕事が激減すると予想されています。

それは業界の「ピラミッド構造」から抜け出て、新たな自社の「生存領域」を創造する絶好の機会にもなると思います。

あと2年、一時的な好況に浮かれ忙殺されるだけではなく、"Day after Tomorrow"に向けて企業も技術者も今からでも準備をする必要があります。

 

■追伸

私も「仕事が忙しい」を言い訳にして「自己イノベーション」への取り組みを怠っていてはいけませんね・・・(反省)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

麻雀に学ぶ日々の姿勢

2014-03-02 08:33:17 | 塾長からのメッセージ

この週末は、MBC総研の合宿で、熱海に行ってきました。
夜は、懇親麻雀。初代塾長の宮本先生と、育成塾OB生と私の4人のメンツ。
結果は、私が大ラスで箱点という惨敗ぶり。もちろん宮本先生が1番でした。

 学生時代から麻雀をされ、最近は、趣味で楽しんでいらっしゃるとのこと。
「麻雀は場数を踏むこと」という一言は、重みがありました。 

ドラッカーも成果がでる人とでない人の違いは、習慣的な行動をもっているかどうかだと言われています。
勘を磨くのも日々の訓練。
私は数年ぶりの麻雀。自分の持ちパイに気が行ってしまい、他の方の捨てパイから筋を読むのが難しく感じました。

 

この経験はコンサルタントの仕事にも通じるものがあります。

日々、コツコツと情報収集をしていると、それがアンテナとなって、創造的な仕事につながっていきます。目先のことに追われるのではなく、目的を持って情報収集することが大事です。(と、昨日の経営戦略の勉強会で、情報の大切さを学んだばかりですが・・・・)

 

常に、気持ちに余裕をもって、アンテナを立てていきたいと実感した熱海の夜でした。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする