皆様、こんにちは。14期生の中川です。
前回のブログでは、電車内でのスマホ利用について、苦言めいたことを記させていただきましたが、スマホは現代人にとって必需品になりつつあり、特に通信・情報機器としてスマホなしでは、仕事にならない方も大勢いらっしゃると思います。そこで今回は、通信・情報機器としての携帯やスマホの歴史を振り返りながら、スマホの将来について、考えてみたいと思います。
当方が社会人になった1980年代後半は、通信機器は電話、FAX、ポケットベル(ポケベル)が中心であり、営業マンはポケベルを携帯して外訪、ポケベルが鳴ると、赤電話から会社に電話し、要件を聞くというスタイルでした。
1990年代に入ると、携帯電話が登場、最初は電話(通信)機能だけでしたが、iモードのスタートと共に、インターネットへの接続が可能になり、情報取得手段としても定着、サービス内容が一気に拡充し、現在のスマホに至っています。
即ちこの30年間に営業マンの通信・情報手段は、ポケベルから携帯電話、スマホへと飛躍的に進化してきました。
スマホでは、様々なサービスを享受出来ますが、ビジネス上のコア機能は、“通信”(電話と各種メール)と“情報”(インターネットへのアクセス)の機能だと思います。
では、スマホのこのコア機能は、今後どういった方向に進化していくのでしょうか。
1つの可能性として、インターネットから得られる一般情報を深堀して、潜在的に必要な情報を探し出し、提供するようなサービスが起こり得ると思います。
例えば、ある中小企業A社に助言を行う時、我々中小企業診断士は、会社名で検索を行なったり、同業他社、業界、業種等をキィにして情報収集を進め、A社を深堀していきます。さらに、A社からのヒアリングや、SWOT分析等を経て、A社ニーズ、及びその解決策を考えていきます。こういった作業は時間と労力、知恵が必要となります。
これを、会社名と、会社のニーズ(財務面)、等と入力、検索するだけで、スマホが自動的にBig Dataにアクセスし、必要な情報を収集、分析の上、予想される会社の財務面のニーズやニーズに対する解決方法がアウトプットされるようなサービスです。
これは中小企業診断士の例ですが、入力された言葉から、ユーザーの潜在的なニーズを深読みして、Big Dataから取捨選択の上、有効な解決策を提供するようなサービスが可能になれば、画期的であり、大きなヒットになると思います。
これは、スマホ(コンピューター)が人間の“情報分析、問題解決の提案”を代わりに行うことでもありますが、コンピューターがプロの棋士にまともに勝負が出来るまで賢くなっていることを考えると、近い将来起こり得るサービスかもしれません。
もっとも、これが出来るようになれば、中小企業診断士始め、コンサルタント業は不要とされてしまうかもしれず、あまり便利になるのも考えものかもしれません。
以上、スマホの将来についての雑感でした。