東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

SIM2030

2015-11-08 23:25:01 | 15期生のブログリレー
みなさま

15期生の矢口です。

今日、水戸市で「SIM2030」というワークショップに参加してきました。
これは自治体財政シュミレーションゲームで
平成25年に熊本で作られたのが始まりで、だんだんと広がっているようです。

やり方は、5.6人のメンバーが架空の自治体の商工や農政、健康福祉などの部長になり、
2030年問題として2030年に団塊の世代が80歳以上となり、
3人に1人が65歳以上の高齢者と言われるほどの高齢者率の上昇、
人口減による税収減、高齢化による社会保障費増への対応、
を対話型で、2015年から5年ごとに起こる出来事に対して決断していく、という内容です。
どの予算を落とし、どの予算を残していくのか、残された予算・事業に一貫性ありいかに特徴ある幸せな街を作っていくか、がポイントでした。
5年ごとに査定があり、選択した根拠と妥当性が認められないと公債を発行することになり、
評価が下がっていってしまいます。
粗削りなところもありましたが、なかなか作りこまれた仕組みで楽しかったです。


今回は県庁の若手職員のサークルが主催で、参加者もほぼ自治体職員でした。
やはりというか、公務員と私(NPO・民間)の考え方は結構違う。
具体的に言いますと、補助金がないと市民活動は始められない、続けられない
意識が公務員の方で強いことです。
(だんだんと補助事業も減らさなければいけなくなり、
性質・優先度から削減していって、補助金はスタートアップの為だけという意識ができたのですが)

また、補助金が民間の自助努力、適正規模の事業展開を阻害しかねないことは
(それを意識できているのは民間側でもごく少数な中)、
おぼろげながら分かっている参加者だったので、
安心と期待を持てました。
人口減・税収減、社会保障費増と自治体経営も大変だなと再認識しつつも
その解決に少しでも貢献していきたいという想いも改めて持ちました。

このゲームは、各自治体ごとにカスタマイズして、展開できるようですので、
特に公と民の若手人材が対話して、相互理解、意識向上につながれば素晴らしいと思います。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする