15期生に中途で入塾させて頂いた小林です。
今回、初めてブログに投稿させて頂きます。
そこで、私がこれまでコンサルの仕事を通じて感じている
「待つこと」のむずかしさについて、雑感を投稿させて頂きます。
一般的にクライアントの支援を行う際に私たちは、
当該企業の現状、問題点・課題を分析し、その対応策を提言します。
コンサルとしての、最初の入口としてはそれでよいのかもしれません。
しかし、継続的に改善業務にかかわる局面では、
緊急に手を打たねばならない場合を除き、
あまり具体的な解決策や指摘を提示しない方がよいケースがあります。
多くの経営者は、これまでの事業経営の経験や経緯から、
それぞれの考え方や信念、そしてプライドをもっています。
したがって、人から受けた、アドバイスが正しくても、
「それをそのままやりたくない」という、あまのじゃくな心理が、
働いていることがあります。
特に、正論をぶつけなけらばならないときは、危険です。
そのような時、私たちは、経営者の方にご自分で気づいていただくために、
質問をなげかえるわけですが、まずは その質問の投げ方が難しい。
質問の意図がわからないと、経営者からはいぶかしがられるので、
私は、質問の意図を、先に言いうように心がけています。
よい質問を投げかけることは大前提ですが、
核心に触れる質問や、経営者の個人的な不都合に関わることだと、
その答えを出すのに時間がかかることがあります。
沈黙・・・。
そして、待つ。
その時、たいていの場合、私から答えを言いだしたくなる衝動にかられます。
「●●ではないですか!?」
皆さんも、コンサル現場や会社内で、経験ありますよね。
(これってコンサル、「アル!アル!」のひとつではないですか?)
こちらから、言い出したい衝動を抑えることが、
いかに難しいか?
本当に5分~10分の時間がかかりそうな時には、
「トイレに行ってきます。」、とか、
「ちょっと、1件 電話をさせてください」
とか、さりげなく考える時間をとってもらう場合もあります。
しかし、
自分に自信がもてないうちは、なかなかそれができませんでした。
なぜなら、そうしたコーチングに近い、スタイルをとっていたとしても、
コンサルの現場では、経営者の求めに応じ、
こちらの知見をお話ししなければならないからです。
まだ経験が浅いころは、その沈黙が、
「こいつアドバイスができないからオレ(社長)に聞いているのか?」
と思われるのではないかとの恐怖心がありました。
さすがに、今はそういことはありませんが、
逆に「待つこと」の難しさに直面しています。
私自身が、他の業務で忙しいと、なおのこと、この衝動は強くなります。
しかし、
「営業することが苦手で、トップ営業をしなかった社長が営業をするようになった。」
「在庫削減を社員に指示できなかった社長が、納得して指導するようになった。」といった事例を経験するにつけ、
私はできるだけ「経営者自身に決めさせる」方法をとるようにしています。
ただ、この話は、
コンサルの話術のお話ですが、私自身はコンサルとして、
それよりも大事なことがあると思っています。
それは、あたりまえの話ですが、社長とコンサルの「信頼関係」です。
どんなに素晴らしい、知見や、ノウハウを提供しても、
いかにコーチングがうまくても、
最終的には、話し合いで出た結論を受け入れ、
それを信じて実行してくれる社長がいなければ、
会社は何も変わりません。
そういう意味では、私たちコンサルタントには、
様々な社長と信頼関係を築くための、人間力が必要なのかも知れません。
ただ私自身は、そう感じていながらも、まだまだ!
これからも、日々精進の毎日です!
2015/11/15
15期
小林 隆
今回、初めてブログに投稿させて頂きます。
そこで、私がこれまでコンサルの仕事を通じて感じている
「待つこと」のむずかしさについて、雑感を投稿させて頂きます。
一般的にクライアントの支援を行う際に私たちは、
当該企業の現状、問題点・課題を分析し、その対応策を提言します。
コンサルとしての、最初の入口としてはそれでよいのかもしれません。
しかし、継続的に改善業務にかかわる局面では、
緊急に手を打たねばならない場合を除き、
あまり具体的な解決策や指摘を提示しない方がよいケースがあります。
多くの経営者は、これまでの事業経営の経験や経緯から、
それぞれの考え方や信念、そしてプライドをもっています。
したがって、人から受けた、アドバイスが正しくても、
「それをそのままやりたくない」という、あまのじゃくな心理が、
働いていることがあります。
特に、正論をぶつけなけらばならないときは、危険です。
そのような時、私たちは、経営者の方にご自分で気づいていただくために、
質問をなげかえるわけですが、まずは その質問の投げ方が難しい。
質問の意図がわからないと、経営者からはいぶかしがられるので、
私は、質問の意図を、先に言いうように心がけています。
よい質問を投げかけることは大前提ですが、
核心に触れる質問や、経営者の個人的な不都合に関わることだと、
その答えを出すのに時間がかかることがあります。
沈黙・・・。
そして、待つ。
その時、たいていの場合、私から答えを言いだしたくなる衝動にかられます。
「●●ではないですか!?」
皆さんも、コンサル現場や会社内で、経験ありますよね。
(これってコンサル、「アル!アル!」のひとつではないですか?)
こちらから、言い出したい衝動を抑えることが、
いかに難しいか?
本当に5分~10分の時間がかかりそうな時には、
「トイレに行ってきます。」、とか、
「ちょっと、1件 電話をさせてください」
とか、さりげなく考える時間をとってもらう場合もあります。
しかし、
自分に自信がもてないうちは、なかなかそれができませんでした。
なぜなら、そうしたコーチングに近い、スタイルをとっていたとしても、
コンサルの現場では、経営者の求めに応じ、
こちらの知見をお話ししなければならないからです。
まだ経験が浅いころは、その沈黙が、
「こいつアドバイスができないからオレ(社長)に聞いているのか?」
と思われるのではないかとの恐怖心がありました。
さすがに、今はそういことはありませんが、
逆に「待つこと」の難しさに直面しています。
私自身が、他の業務で忙しいと、なおのこと、この衝動は強くなります。
しかし、
「営業することが苦手で、トップ営業をしなかった社長が営業をするようになった。」
「在庫削減を社員に指示できなかった社長が、納得して指導するようになった。」といった事例を経験するにつけ、
私はできるだけ「経営者自身に決めさせる」方法をとるようにしています。
ただ、この話は、
コンサルの話術のお話ですが、私自身はコンサルとして、
それよりも大事なことがあると思っています。
それは、あたりまえの話ですが、社長とコンサルの「信頼関係」です。
どんなに素晴らしい、知見や、ノウハウを提供しても、
いかにコーチングがうまくても、
最終的には、話し合いで出た結論を受け入れ、
それを信じて実行してくれる社長がいなければ、
会社は何も変わりません。
そういう意味では、私たちコンサルタントには、
様々な社長と信頼関係を築くための、人間力が必要なのかも知れません。
ただ私自身は、そう感じていながらも、まだまだ!
これからも、日々精進の毎日です!
2015/11/15
15期
小林 隆