あけましておめでとうございます。
稼プロ16期の貝井です。
スピーチの時にも申し上げましたが、私は株をやっております。
現在はほとんど保有しておりません。今の日経平均が上がるか下がるかわからないからです。
現在保有している数少ない株式の一つが「山王」です。ジャスダック上場のメッキ加工の会社です。
なぜ、この会社の株式を保有しているのか?メッキが大好きだから、ではなく、PBRが低いから。こういう株はこれ以上、下がりにくい(個人的見解)。
PBRとは、株価純資産倍率(Price Book-Value Ratio)です。これが低いことは、純資産に対して、株式時価総額が低いことを意味し、極端に言えば、「これから損失を出し続けて、純資産がどんどん減っていくであろう」ことを意味します。
とはいえ、裏返してみれば、純資産の価値があるにもかかわらず、株価に反映されていない「割安株」ともいえるわけです。
山王のPBRは0.3程度で、低いときには0.16とか。つまり、純資産が1億円あるとすると、株価総額が3,000万円しかない状況です。株を3000万円で全部買い占めて、会社を解散させれば1億円入手でき、7000万円の儲けが出ます。あくまで理論上の話ですが。
さて、この山王ですが、私は以前も何回か保有して儲けさせてもらております。株価が低いときに仕込んでおき、良い材料が出ていきなり吹いた(株価の急上昇)ときに売却する。しばらくすると落ち着いてまた株価が下がる。これを繰り返すだけの簡単なお仕事です。
とはいえ、今回の波は今までに体験したことがないビッグウェーブでした。
今回の材料は、「東京工業大学と共同で研究開発を行った金属複合水素透過膜とその製造方法が、2件の特許を取得した」と1月12日に発表したこと。
内容は正直、よくわかりません。しかし、これからストップ高連続の快進撃が始まります。
12日:540円
13日:640円(ストップ高)
16日:740円(ストップ高)
17日:890円(ストップ高)
18日:1190円(ストップ高)
今まで、私が経験した山王の最高値は1000円くらいです。このあたりで限界かな、と思い始めます。
決戦の19日。勝負のときを迎えます。
市場開始後、すぐに、1790円(ストップ高)に!
「まだ、いけるか!?」と思った瞬間、株価は下がり始めます。
この瞬間に私は「限界だ!」と思い、1715円で売却。手じまいです。
その後、一時、株価は1415円まで下落。
「読みは正しかった!」と思った瞬間、株価は反転して上昇し、1790円(ストップ高)に!そのまま市場は終了。
「しまった!まだいけた!」と落胆。
20日(今日)。行く末を見守る。
始値は1900円。「やっぱり、まだいけた!」と後悔。
しかし、その後株価はずるずると暴落。終わってみれば1390円(ストップ安)。
やっぱり、読みは正しかった!
「頭としっぽはくれてやれ」という株の格言があります。つまり、最低値で買って最高値で売ればよかった、と後悔するが、そんなの誰もわからないからほどほどで満足せよ、ということです。
1900円で売ればもちろんもっと儲かったのですが、それを狙うと欲をかいて売りそびれたりして失敗するんです。1715円で売るという決断をした自分を褒めてあげたい。
いかがだったでしょうか?めくるめく株の世界。みなさんも一度足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。