16期田代です。今日は偉大な先人の教えに学び、新年の誓いを一つご報告。
その先人とは、ご存知の方も多いかと思いますが、独立コンサルタントとして日本に統計的品質管理手法を持ち込んだことで有名な西堀榮三郎氏です。東芝の技術者、京大教授、第一次南極観測隊の副隊長兼越冬隊長や日本山岳協会会長、日本生産性本部理事も務めた方です。
先日、西堀榮三郎さんの著書、「創造力 自然と技術の視点から」を読んで、新しいアイデアの出し方・生かし方や、改革を行う上でのリーダーシップのあり方など、企業経営にも活かせる多くの学びがあり、著作から非常にためになると思った言葉をいくつも見つけることができました。
西堀氏は南極に行きたいと思い、ずっと南極の勉強をしてきましたが、実際に南極観測隊に選ばれたのはかなりの偶然のようです。南極越冬隊長となったきっかけを振り返り、次のように言っています。「夢を持ち続け、それなりの努力をしていれば、誰にでも必ずチャンスは訪れる。」「南極の勉強をしていることを耳にした人から南極探検の声がかかった。」「夢を持ち続けていれば、人生の岐路に遭遇した時に、自然と夢に近いほうの道を選ぶことができる。」
西堀氏の別の著書「石橋を叩けば渡れない」からも大変感銘を受ける言葉がありました。
「探検家は、まず第一に、やるかやらないかという決心をする前に調査をするよりも、やるという決心をしてから調査をします。決心をしてから後にやる調査というのは、いかにして失敗のリスクを減らすかということに専心することになるわけです。」
「新しいことをやろうと決心する前に、こまごまと調査すればするほど、やめておいた方がいいといいう結果が出る。」
「石橋を叩いて安全を確認してから決心しようと思ったら、おそらく永久に石橋は渡れまい。やると決めて、どうしたらできるかを調査せよ。」
これら西堀氏の言葉を、迷った時の自分自身に投げかけて、活力に変えることを今年の誓いの一つにしたいと思いました。