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IoTについて考える(活用する編)

2018-02-04 20:36:45 | 17期生のブログリレー

こんばんは。17期の依田です。

今回も、前回に引き続きIoTの話で、3つめのキーワード「活用する」についてです。
1.つなげる
2.あつめる
3.活用する

「活用する」については、IoTにおける一番肝となる部分です。
IoTにおいて、「つなげる」「あつめる」で収集したデータは、単なるデータの羅列でしかありません。
収集たデータを、実際にどのように活かしていくかが重要なポイントになるからです。
これは、IoTを導入における目的にあたる部分になります。

では、どのように活用するのか、具体的な例をいくつか見てみましょう。

①データの見える化
収集した膨大なデータを、すばやく必要な形式に成形し、現在の情報を判断しやすくする。

②データの分析
BIツールなどを用いて、収集されたデータをいろいろな角度から分析し、膨大なデータの中から有用な知識を発見する。
データ見える化と併せて考える場合が多い。

③設備管理システム
工場内の工作機械設備の台帳管理や、稼働状況、進捗状況管理などを行うシステムであり、
IoTにより設備からの様々な情報から保守計画立案や故障予想から逆算した予防保全等の計画を策定する。

④生産管理システム
製造業の生産業務全般を支援、管理するシステムであり、
IoTにより実績情報と作業計画情報をリンクさせることで進捗の管理や、将来のシミュレーションを行う。

⑤AI
「機械学習」や「ディープラーニング」により、画像認識や自動翻訳など、
収集したデータを元に、使えそうな知識を見つけ出す「学習」と、
そこから、次に行うべき結論を得る「推論」を行う。
「機械学習」や「ディープラーニング」については、また、別の機会に。

以上のように、「活用する」方法にもいろいろあり、何のためにIoTを導入するかは、
どのように活用するかを考えることから始まるのかと思います。

ちなみに、ものづくり補助金の公募要領(H28)を見ると、
補助上限額が一番大きい「第四次産業革命型」の条件である、
「IoT・AI・ロボットを用いた設備投資」の定義として、以下の記載があります。

複数の機械等がネットワーク環境に接続され、そこから収集される各種の情報・データ(ビッグデータ)を活用して、
①監視(モニタリング)、②保守(メンテナンスサービス)、③制御(コントロール)、④分析(アナライズ)のうち、
いずれか1つ以上を行い、AIやロボットを活用するものを対象とします。


政府が考える「第四次産業革命」では、
AIかロボットのどちらかを利用することは必須であるということで、
IoTとAI、ロボットという組み合わせは、今後、意識していく必要があるのかもしれません。

コメント (1)
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