19期生の田中宏樹です。よろしくお願いいたします。
私は昨年7月に約20年間のサラリーマン生活に終止符を打ち独立をしました。
(今、思うとかなり無鉄砲なことをしたと思いますが)
独立に際して、過去の業務を棚卸して自身の強みを見出す作業が必要なのですが、それまでのキャリアを振り返ると、財務経理が約8年、経営企画(企画・広報・IRなど)が約10年と管理業務の経歴が長かったことから、独立後はそれらの仕事を中心にと考えていました。
いざ独立をしてみると、専門性があると考えていた分野について少なからず仕事の依頼を頂きましたが、思いがけなく増えているのは、独立当初に全く想定していなかったキャッシュレス関連の仕事です。セミナー・研修は月に2回程度、依頼を頂いているほか、専門家派遣などについても増えてきています。
セミナーの依頼を頂いたきっかけは、独立して3か月が経ったころ、先輩の独立診断士の方から「商工会の方がキャッシュレスについてセミナーをできる人を探しているので、やってもらえませんか」と連絡をもらったことからでした。声を掛けられた理由は、私がクレジットカード会社に勤務していたことをその方が覚えてくださっていたからです。
一度はやってみたいと思っていた商工会のセミナーを思いがけない方面から頂けたのは驚きでもありましたが、それ以上に嬉しかったことを記憶しております。
ここで、診断士的に上記の話をまとめてみたいと思います。
私の仕事の棚卸をSWOTに当てはめて考えてみると、
機会:キャッシュレス化の波
強み:カード会社の経験
今となっては機会と強みに上記の言葉を入れることができますが、独立当初はその洗い出しが全くできておらず、人から指摘をされて初めて気がついたということです。
独立後、経営者の方と話すことが日に日に増えてきていますが、経営診断などでよくあるのは、経営者ご自身が当たり前だと思っていることが、意外に凄い(強み)ということに気づいていないことが多々あるということです。
私自身の専門性についてもそうですが、主観的では気づかないことが客観的に見ると、見えてくるものがあるということです。この客観的な視点で「引き出す」「見いだす」ということができるのは診断士以外では難しく、診断士特有のスキルだと考えています。
私は独立して一年しか経っていないひよっこ診断士ですが、まだまだ気づいていない機会や強みがあるかもしれませんし、意外なところに専門性があるかもしれません。
稼プロでは、診断士のスキルに磨きをかけて、自分自身も含めてもっと客観的に見ることができるように取り組んでいきたいと思います。