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ワーキング・プレイスの多様化

2021-08-29 12:00:00 | 21期生のブログリレー
21期生の皆さん、こんにちは。事務局の宇野毅です。
8月27日の日経新聞朝刊に、興味深い記事がありました。それは、JR東海が、10月1日から東海道新幹線「のぞみ」の1編成あたり、1車両をテレワーク専用にすると発表した、というものです。
これまで出張の際に、新幹線車内でパソコンを広げて仕事をしたこともありますが、無料Wi-Fiのセキュリティや時間制限が気になったり、まわりからの視線を感じたりして、なかなか集中できる状況ではありませんでした。
記事によると、そのテレワーク専用車両では、無料の無線通信の容量を2倍にして利用時間の制限をなくし、パソコン画面ののぞき見を防ぐついたてを設置したり、通信の暗号化を進めたりするとのことでした。充電器や小型マウスなどの貸し出しもあるそうです。また、2022年春以降、喫煙スペースの一部を改装して、打ち合わせなどに利用できる「ビジネスブース」にするということで、アフターコロナを見据えた、時間や場所を選ばない働き方のさらなる伸長を感じます。
それに合わせて、オフィスの役割はどう変わっていくのでしょうか?これも数日前の日経電子版からの情報ですが、文具大手のコクヨが自社社員1000人の社内での働き方データを分析し、社員の能力を引き出すオフィス設計について検討し、2022年から企業向けサービスとして提供するそうです。「成果の出やすい職場」をデータで示すことで、コロナ後の新しいオフィス像を追求するという取り組みです。コクヨの新オフィスには、高機能の家具や機器を揃えた「はかどるフロア」、食べ物や飲み物を用意した「遊ぶフロア」などが設置されており、だれがどこで働いたかをAIカメラなどで捕捉し、分析できるようになっています(個人は特定しない形です)。
その分析の結果、オフィスの役割が、在宅勤務やオンライン会議では難しいアイデア出しや意思決定の場にシフトしていることがわかったそうです。あわせて個人の仕事への満足度なども取り込むことで、仕事に満足して高い成果を出す人の働き方、注意が必要な人の働き方の傾向をつかもうとしています。
これから、ワーキング・プレイス(働く場所)の多様化が、ますます進んでいくと思われます。自宅も含め、それぞれの働く場所をどのように使うのが自身にとってベストなのか、また、企業にとっても、オフィスを構える目的や意義をどのように見出すのか。コロナ禍に伴う、オンラインでの業務遂行の劇的な進歩に従って、その答えが今、求められているように思います。
コメント (4)
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