コロナ禍での事業ポートフォリオの強み

事務局の田本秀行です。

コロナ感染拡大が収まりませんね。
辛抱が続きますが皆さまストレスを発散できてますでしょうか。

先日のがっちりマンデーはご覧になりましたでしょうか。
「有名人が出てるけど謎の会社」ということで、にしたんクリニックが取り上げられていました。
その内容を少しご紹介したいと思います。

にしたんクリニックは、いち早く、自宅でできるPCR検査キットのサービスを出して話題になっています。
このPCR検査サービスは、クリニックの医療以外の業務をアウトソーシングで引き受けているエクスコムグローバル社が始めたとのこと。
エクスコムグローバル社は、イモトのWifiという海外Wifiレンタルサービスで一躍有名になった会社です。
イモトのWifiも「でも社長の名前は西村さん」のＣＭで話題でしたね。

2019年まで絶好調だったイモトのWifiがコロナ禍で98％売上減となり、
なんとかせねばということで、社長の西村さんがぱっと閃いたとのことです。
思いついたのが2020年７月20日、PCR検査サービススタートが８月24日と１か月という短期間だったそうです。

まったくの畑違いに見えますが、実はサービスの流れ（申し込みや問い合わせをネットまたは電話でサポートセンターが行う）
が同じだったので、すでにノウハウとインフラを持っていたためこの短期事業化が実現したのでした。

エクスコムグローバル社は2019年イモトのWifiで86億の年商だったのが、
2020年前半にほとんど売上のない状態となり、そこから盛り返して54億円、2021年は160億円見込みとのこと。

なりふり構わないという印象もありますが、
①その時代で必要とされるサービスをいち早く探す
②ノウハウとインフラの共通点を見出す
③スピード感のある短期事業化
④そしてインパクトのある広告を打つ発信力
西村誠司社長の素晴らしい慧眼と実行力によって、
コロナ禍が拡大中はPCR検査、コロナが収まればWifi事業、と相互に補う形の事業ポートフォリオとなり、
この会社の大きな強みが築かれています。

こう鮮やかにはなかなかうまくいかないとは思いますが、
常にアンテナをたててアイデアを出そうとする姿勢が経営には大切なことと感じました。
今後もこの方の動向をウォッチしていきます。

#この投稿のためにググってたら、第１回でご登壇いただいた藤田講師のFBに掲載された
　西村社長とツーショットの画像にたどり着きました。
　（先輩とのこと。ここでつながるとはびっくりです）。