皆さん、暑中お見舞い申し上げます。
暦の上ではそろそろ残暑お見舞いと言わねばならぬところですが、温暖化が進む昨今まだまだ夏の真っただ中です。特に今年はオリパラ開催ということで、これが終わるまでは夏が終わらないという感じがしています。
前置きが長くなりましたが、ブログリレー2回目の投稿となります21期生の吉岡です。
今回は、診断士を目指して勉強していたころと実際に仕事を始めた後での、“中小企業診断士”という職業に対する印象の移り変わりについて書き綴ってみようかと考えています。
中小企業診断士だと名乗った時によく言われるフレーズに、「試験難しいんでしょ、すごいね」や「AIで士業の仕事がなくなっていくって言われてるけど、中小企業診断士の仕事はなくならないらしいね」などがありますが、ダントツ一位のフレーズは「中小企業診断士って何やってるの?」ではないでしょうか。
皆さんは、この質問を受けた時にどのような受け答えをされていますか?
正直なところ、私にはこの問いに対するうまい答えがまだ見つかっていません。
資格を取る前に予備校や養成講座の先生方が良く言われていたのは、「中小企業診断士になればxxxx万円稼げる」とか、「中小企業診断士の主な仕事はコンサルティングとセミナー講師と執筆活動です」など、夢のような話が多かったような記憶があります。当時、「具体的にどうやって仕事を得るの?」という疑問があったのですが、当面の課題は資格を取ることでしたので特にそれには触れることなく素通りをしました。
「具体的にどうやって?」が切実な問題になってきたのは、実際に中小企業診断士の資格を取得したあたりからです。その頃になると先生方の夢のようなお話がどんどんトーンダウンしていき、それに代わって台頭してきたのが「資格を取ったからってすぐ仕事をもらえるような甘い世界じゃない」という類いのお話でした。「具体的にどうやって?」どころか「どんな仕事があるの?」すら曖昧な世界に放り込まれた、そんな印象を受けました。「せめて、どこに行けばどういう仕事があるのかくらいセミナーで紹介してくれてもいいのに」と考えながら悶々としていた最も過酷な時期だったと思います。
そんな私の診断士生活もようやく1年が過ぎました。いろいろな場所に顔を出し、たくさんの方々のお話を伺っていく中で、「中小企業診断士という仕事は、とてもじゃないがそう簡単に説明できるものではないな」ということがおぼろげながらわかってきました。公的支援に関してだけでも、“国政に基づいた中小企業への支援”や“地域経済の活性化を目指した自治体の活動”など漠然とした文言の中に、“役所・商工会議所/商工会での窓口対応”や“専門家派遣”など数え切れないほどの仕事があります。民民契約の仕事なども含めると、おそらく1日2日のセミナーを行ったとしても、具体的な仕事内容については10分の1も伝えきれないのではないかと思います。
診断士になって1年たった今でも、私には中小企業診断士という仕事については漠然とした輪郭しか見えていません。ただ一つわかったのは、しっかりとした意思を持ってご縁や運を大切に活動をしていけば、自然と道が開けてくるということです。ようやく食っていけるようになってきたとは言え、まだまだ先行きは不安定で、仕事の内容も必ずしも志にかなったものとは言えません。今後も、先輩方のご指導のもと、同期の皆さんと手を取り合って切磋琢磨を繰り返していきたいと思います。
暦の上ではそろそろ残暑お見舞いと言わねばならぬところですが、温暖化が進む昨今まだまだ夏の真っただ中です。特に今年はオリパラ開催ということで、これが終わるまでは夏が終わらないという感じがしています。
前置きが長くなりましたが、ブログリレー2回目の投稿となります21期生の吉岡です。
今回は、診断士を目指して勉強していたころと実際に仕事を始めた後での、“中小企業診断士”という職業に対する印象の移り変わりについて書き綴ってみようかと考えています。
中小企業診断士だと名乗った時によく言われるフレーズに、「試験難しいんでしょ、すごいね」や「AIで士業の仕事がなくなっていくって言われてるけど、中小企業診断士の仕事はなくならないらしいね」などがありますが、ダントツ一位のフレーズは「中小企業診断士って何やってるの?」ではないでしょうか。
皆さんは、この質問を受けた時にどのような受け答えをされていますか?
正直なところ、私にはこの問いに対するうまい答えがまだ見つかっていません。
資格を取る前に予備校や養成講座の先生方が良く言われていたのは、「中小企業診断士になればxxxx万円稼げる」とか、「中小企業診断士の主な仕事はコンサルティングとセミナー講師と執筆活動です」など、夢のような話が多かったような記憶があります。当時、「具体的にどうやって仕事を得るの?」という疑問があったのですが、当面の課題は資格を取ることでしたので特にそれには触れることなく素通りをしました。
「具体的にどうやって?」が切実な問題になってきたのは、実際に中小企業診断士の資格を取得したあたりからです。その頃になると先生方の夢のようなお話がどんどんトーンダウンしていき、それに代わって台頭してきたのが「資格を取ったからってすぐ仕事をもらえるような甘い世界じゃない」という類いのお話でした。「具体的にどうやって?」どころか「どんな仕事があるの?」すら曖昧な世界に放り込まれた、そんな印象を受けました。「せめて、どこに行けばどういう仕事があるのかくらいセミナーで紹介してくれてもいいのに」と考えながら悶々としていた最も過酷な時期だったと思います。
そんな私の診断士生活もようやく1年が過ぎました。いろいろな場所に顔を出し、たくさんの方々のお話を伺っていく中で、「中小企業診断士という仕事は、とてもじゃないがそう簡単に説明できるものではないな」ということがおぼろげながらわかってきました。公的支援に関してだけでも、“国政に基づいた中小企業への支援”や“地域経済の活性化を目指した自治体の活動”など漠然とした文言の中に、“役所・商工会議所/商工会での窓口対応”や“専門家派遣”など数え切れないほどの仕事があります。民民契約の仕事なども含めると、おそらく1日2日のセミナーを行ったとしても、具体的な仕事内容については10分の1も伝えきれないのではないかと思います。
診断士になって1年たった今でも、私には中小企業診断士という仕事については漠然とした輪郭しか見えていません。ただ一つわかったのは、しっかりとした意思を持ってご縁や運を大切に活動をしていけば、自然と道が開けてくるということです。ようやく食っていけるようになってきたとは言え、まだまだ先行きは不安定で、仕事の内容も必ずしも志にかなったものとは言えません。今後も、先輩方のご指導のもと、同期の皆さんと手を取り合って切磋琢磨を繰り返していきたいと思います。