みなさん、こんにちは。
稼プロ!19期の森です。
さて先日、NHKのニュース内の特集でやっていましたが、ここ数年アナログレコードが世界的に人気で、とくにアメリカでは今年上半期で1700万枚!CDの売上を超えるなど、マニアの域を超えて、ある種音楽メディアとしてオルタナティブな存在になりつつあるようです。3年前にソニーの関連企業が再稼働させた生産工場もフル稼働なのだとか。アーティストにとっても、サブスクからの収入より、レコードが売れた方が実入りもよく、その辺りの事情も拍車をかけているみたいですね。
私は40代半ばですが、たぶん通常の音楽メディアとしてアナログ盤を買ったことのある割と最後の方の世代なのかなと思ったりするのですが、確か中学生くらいでもうCDが主流だったような記憶があります(田舎だったので遅いかも)。
ちなみに初めて買ったのはチェッカーズの「ジュリアに傷心」だったと記憶しています。
レコードの復権とは直接関係ありませんが、やはりここ数年、昔の日本の「シティポップ」が欧米などで流行っているのはご存知でしょうか?少し前に、松原みきさんの「真夜中のドア〜Stay With Me」(1979年の曲)がSpotifyなどの世界チャートを席捲して話題にもなっていました。
シティポップというのはwikipediaによれば主に70年代から80年代にかけての日本のミュージックシーンで流行った都会的に洗練された洋楽志向のポップスということになるそうで、山下達郎や大瀧詠一、荒井由実などが代表的なアーティストに挙げられています。
Youtubeやサブスクで音楽を探すことが一般的になって以来、アメリカなどの音楽ファンの間では、それまで耳に届いてこなかった英語以外の母国語の国の音楽を発掘することが流行り、特に日本は今でも世界第2の音楽市場なだけあって、先に挙がったアーティストを始め、海外で再評価されるという現象が起きていて、やがてはネットで配信されていないレコードを求めて訪日する外国人も増えてきていたのだとか(コロナ禍以前は)。
ところでシティポップ人気は世界がつながったことで再発見されたわけで、ある意味想定内とも言えるかもしれません。
一方、アナログ盤は、CDに置き換わられた時よりも、比較にならないくらい手軽に(しかも安価に)音楽が聴けるようになった今、この時代に需要が伸びてきているというのは、とても興味深いです。
ストリーミング以前と以後で、音楽との出会い方はかなり変わりました。以前は、FMでたまたまかかっていたか、あるいはタワレコとかの試聴機を回ってやっと新しい音楽と出会うしかなかったのが、今は勝手にレコメンドしてくる中で、まんまと気に入ってしまうことも多くなり、便利なんだけど、受け身な感じがなんか釈然としない気持ちはずっとありました。でもそれをきっかけに、気に入った曲やアーティストのアナログ盤を買う、そうなれば、受け身一辺倒じゃない、以前のように能動的に出会った音楽、みたいな感覚になれるのかもしれないな、とか考えたりしてたら俄然、プレーヤーが欲しくなってきました。