こんにちは。講師の富岡です。
10月31日付日経新聞朝刊に、家電量販店大手ノジマ、野島広司社長の
インタビューが載っていました。
要旨は3つ。
1.定年制廃止
もともと80歳上限だったがこれも撤廃。意欲があれば年齢問わず働ける
ようにした。
2.全員経営
以前はトップ主導かつ一族の共同経営で内紛など起きていた。
今は社員が自ら考えて動く「全員経営」を掲げる。元アルバイトを役員に抜擢
するなど挑戦する社員を登用する。社員の自主性に期待する。
3.自ら挑戦と失敗を繰り返す
トップが挑戦と失敗を繰り返さないと社員も挑戦しなくなる。
2030年売上高1兆円、利益1000億円を目指す。
私は中小企業診断士として、コンサルティングや研修を通していろいろな会社と
お付き合いがありますが、社長、管理職とも概してトップダウンのスタイルが
多いように感じます。その一方「部下が育たない」と嘆いておられます。
あまりにトップダウンが強いと社員は考えなくなります。
出る杭は打たれる、という言葉どおり意見、提案をしなくなってしまいます。
これでは新しい戦略も生まれませんし人も育ちません。
これからのリーダーは、コーチング、ファシリテーションなどを実践し、現場の情報、
部下の意見や提案を吸い上げ、部下のモチベーションを上げながら成果を出すことが
求められます。
野島社長は「出る杭は伸ばす」と言っています。
私も、これからは企業、個人ともにこの発想が必要だと考えます。
富岡 淳