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変わることの重要性

2021-11-21 12:00:00 | 21期生のブログリレー

13期の西村です。
私はお正月の1/2、3に行われる箱根駅伝を毎年楽しみにしております。
段々年末に近づくにつれそわそわしだし、今年はどんな展開になるのか楽しみでしょうがありません。

各大学特色があり毎年目が離せませんが、ここ数年特に注目している大学が駒澤大学です。
「平成の常勝軍団」と言われた駒澤大学も2014年以降は低迷期に入っていましたが、昨年の箱根駅伝では最終10区で3分19秒をひっくり返しての逆転優勝、今年の全日本大学駅伝でも二位との差8秒での優勝と非常に面白いレースを展開する強豪校です。

その駒澤大学を率いているのが名将・大八木弘明監督です。
大八木監督と言えば、箱根駅伝の最中も「男だろ!!」といった掛け声で選手を鼓舞する姿が印象的ですが、その指導姿勢には企業人としても非常に学べる点があると感じております。
私が感じる素晴らしい点をいくつか紹介したいと思います。

■自らの姿勢を変える
現在63歳となる大八木監督、「古い指導者」という印象もあるかもしれませんが、最近の学生への指導スタイルを昔とは変えるという柔軟な姿勢を持っている方だそうです。
昔は一言二言選手に指示すれば選手も指示に従っていたけど今はそうはいかない、昔は強い口調の指導も「なにくそ」と向かってくる選手が多かったが今はあまり強い口調でいうとへこんで元気がなくなってしまう選手も多いとのことです。
そのことに気が付いた時期がチームが低迷期に入った時期と重なっており、「昔と同じような接し方では通用しないな」と自分を顧みたそうです。
そこからは自分の姿勢を変えて、「なぜこの練習が必要なのか?」「なぜ叱っているのか」を細かく選手に説明する、そういった指導スタイルを変えたそうです。
名将として名高い大八木監督も低迷期になり、どうすればいいかを考えた時に「自分が変わる」という選択肢を選んで実行できる、という点が素晴らしいと感じました。

■自ら動く
近年の朝練の走り込みでは監督自らが自転車で選手に伴走するようにしたそうです。
箱根駅伝のランナーは約20㎞/hで走ります。
朝練なのでそこまで速いスピードでは走らないかもしれませんが、それでも自転車でついていくのはなかなか大変だと思います。
それまでは指示を出して走りに行かせ、グラウンドで待っているというような練習風景だったそうですが、伴走することで選手がどのくらいの疲労感を持っているとか観察でき、より選手のことがわかるようになったそうです。
また、何より自らの「本気」を見せて伝えることで選手とのコミュニケーションを深く取れるそうです。
自分の姿勢を変えて、更に自ら行動を変えることはなかなかできることではないと感心します。

■自ら説明する
大八木監督の箱根駅伝出場選手の選び方にも特徴があります。
同じ実力の4年生・3年生・2年生がいたら、上級生から外していくそうです。
これは今年だけでなく、来年以降を見据えた際に、若い選手に経験を積ませ、来年以降に活かせるようにしたいという意図からだとのことです。
その出場選手から外す決断は苦渋の決断だと思いますが、その際には選手一人ひとりに個別で説明するそうです。
その説明も、往路は〇時間〇分、復路は△時間△分、総合□時間□分を目指すといった全体像を説明し、選んだ10人のタイムや監督の考えるレースプランを説明するそうです。
ここまで説明責任を果たす監督の姿勢には企業人としても見習う点があると思いました。

このように結果が思うように出ないときには自らの姿勢を変え、行動を変え、説明責任を果たしてチームを一丸にしていくといった動きは、企業人でもなかなかやれている気になってやれていない点なのではないかと思います。
名将と呼ばれる監督はここまで徹底してやるんだ、と感心しつつ、自らも歳を重ねていっても変化に対応できる人間でありたいと感じました。


ちなみに私が箱根駅伝を好きになったきっかけはよく覚えておりませんが、毎年田舎の母が正月2日・3日はテレビを占拠して箱根駅伝を見ておりました。
正直あまり興味がなかったころは「正月から学生が東京から箱根の間を走って何が面白いんだ?」と思っておりました。
そのような私に母は「年をとってくれば箱根駅伝の面白さがわかってくる」と言っておりました。
さて、近年箱根駅伝にハマりまくっている私ですが、やはり歳をとったってことなんでしょうかね・・・www

コメント (4)
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