みなさん、こんにちは。
稼プロ20期生の大野徹司です。
私の勤務先では、4月から新しい期を迎えました。
期初挨拶はオンライン。楽しみな新社長とのご対面も画面越しとなってしまいました。会社にも行けず、人と会う機会が少ないと、モチベーションが低下してしまいます。
さて、4月は当社人事制度の1つである目標管理を設定する時期です。目標管理制度とは、英語でMBO(Management By Objectives)といい、グループ・個人で目標を設定し、その達成度によって評価する手法です。一般的には賞与額への反映などを行います。社員一人ひとりの目標を経営目標や部門目標と連動させることにより、業績アップを目指すわけです。
この制度、本当に運用が難しいなと、思っています。
第1に、設定する目標が思いつかない、1年単位の目標は立てづらい。絶対に達成できない目標にしてしまった、100%達成できる目標を立てた!?など、設定そのものが難しいことです。
第2に、立てた目標を意識しないで忙しく1年が過ぎる(これは当社の問題かも)。
第3に、評価が難しい。ゴールが変化していることや目標が変わってしまっていることもあるし、何%できたかを定量的に表しづらい。
私自身は、以下がよい運用方法ではないかと考えています(個人的な考えです)。
① 目標設定の内1つは、業績に直接貢献しない個人的な目標・能力アップ項目を許可する。
② ①を許可する代わりに、業績貢献する目標にもしっかり取り組んでもらう。
③ 目標は、毎月進捗報告させる(私からも確認する)。
④ 目標が変われば、随時協議・更新する。
⑤ 評価は、できる限りポジティブに行う。個人的にほめてあげる(おごってあげる)。
残念ながら、会社の決まりに沿って設定しますので、現状①は許されておりません。
もし許されていたなら、私は「中小企業診断士を取得する」という目標を立てていたことでしょう。目標設定の許容度をあげることは、モチベーションアップにつながると思うのですが、みなさんどう思いますか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
まず、MBOは、私は、研修で、Management By Objectives and self control まで、フルスペックで改札しています。最後のself controlは、自主管理と訳します。本人の主体性を重んじる制度ですね。ドラッカー氏が提唱した考え方で、できれば、目標管理制度ではなく、「目標による管理制度」という日本語を使いませんか? 目標管理制度は、上司が設定するノルマ目標の達成に向けて部下が働き、結果を上司が評価するというものです。
目標による管理制度は、成果主義のベースになっています。日本企業が、成果主義を導入して失敗した暴露本もありますね。読まれましたか?要は、社員が、確実に達成できる目標設定をするようになった、すなわち、達成水準を低くし結果、成果が小さくなってしまったのです。部下が設定した目標が妥当かどうか判断し、指導するのが、上司の重要な役割の一つですね。頑張ってくださいね。
前の外資系メーカーは、半分は業務目標、半分は会社の経営理念や行動指針を実現するための目標、となっていました。後者は業務に直接関係なくてもよいです。また、年度内は、上司との1on1を通してカリブレーションしていく仕組みでした。大野さんの書かれた案に少し近いかもです。今の会社も、今年から取り入れるようです。こういうのが人事系の世界の潮流かもしれません。