24期の皆さま、はじめまして。
19期の森です。
なんだかんだで、19期時代から20期を除いて通算5年目のブログになります。
ほぼ露出はブログだけの幽霊部員みたいなもんですが以後お見知りおきください。
さて、タイトルは24期の中川さんのものに便乗していますが、夏の風物詩といえば、やはり高校野球もありますね。
この頃は、かつてほど関心はもっていませんでしたが、今大会、既にその快進撃が話題にもなっていて注目されている方もいらっしゃると思いますが、島根県代表の「大社高校」が出場しているため、1回戦から応援しています。
というのも私自身島根県出身であり、実家は今も出雲市大社町、そして正に大社高校は私の父の出身校になるからです。
ご存知(?)、右と左のどっちが島根で鳥取かわかならいという方が続出の(一応左が島根です)、人口で言えば下から2番目の、「山陰」地方という名称はそもそもどうなの、というような過疎地域になります。
それが、今大会、1回戦は優勝候補の報徳学園、3回戦ではなんと早稲田実業に勝利するという県民すら予想も期待もしていない快進撃を続けています。
私がとくに感心したのは、相手が強豪にも関わらず、まったく浮足立ったところも感じられず、落ち着いて堂々と試合をしていることです。
なぜなんだろう、と思いましたが、1回戦後の監督のインタビューが印象的でした。
監督就任は2020年からですが、その監督が心掛けたこととして、「OB、学校、保護者との関係を良くしよう」ということだったそうです。
32年ぶり出場とは言え、伝統校としてずっと期待されてはいて、それ由に、OBや保護者が干渉してきたり、部員自体も素行面などで学校全体から応援されるような雰囲気ではなかったようで、まずはそこを良くしよう、と考えたそうです。
部員が自分たちで考えて練習することを尊重し、また部員全員の親御さんとの面談も行うなどによって、部員をとりまく環境が変わってきた、と言います。
そして、出場にあたっては、「プレッシャーを感じることなんかない、誰も勝てとは言っていない、勝ちたいと思っているのはお前たちだけだ」と。
だからこそ、試合中のプレーも監督の指示というより自分たちで、自分たちが勝つために、選手同士で指示し合う、勝ちたいのは自分たちだから余計な重圧は感じない、そんなチームになっている。
やっぱり組織というのは、トップやリーダーは、その組織のどこが機能不全になっているのか、それをどう活性化していくか、といったことをしっかりと考え、どんな組織にしたいかを示す。そしてそれは組織のためというより、まずは構成員それぞれのためなんだということを理解してもらうこと、そうすると自ずと自律的に組織が良くなっていく、ということがあるのではないかな、大社高校を見てそんなことを思いました。
7日で500球制限のため、エースの馬庭君がどこまで投げられるか、ベスト8以降は更に厳しい戦いを強いられると思いますが、最後まで応援したいと思います。
原因が間接的である場合がある、本質を見極めることの大切さ、を改めて教えられたストーリーでした。ありがとうございました。