こんにちは。稼プロ!23 期生の種本淳利です。
皆さんは、過去に読んだ書籍の中にあった言葉やフレーズで、ふと思い出すようなものがあるでしょうか?今回は私にとって大切な言葉・フレーズを紹介したいと思います。
私は子供の頃に吉川英治の「宮本武蔵」を読んで以来、吉川版「武蔵」に心酔し、常に彼が心の片隅にいるような気がしています。
武蔵が京都で吉岡一門を討ち果たし、下総法典ヶ原(船橋市)で開墾に従事しながら地元の民を苦しめる野武士を討ち、彼らに瘦せた土地でもあきらめずに耕す忍耐の大切さや村や家族を賊から守る強さを教え、人々の心を掴みました。同地を去る際に地元の農民に残した言葉が、今でも私の心に深く刻まれています。
村の者心得べき事
鍬も剣なり
剣も鍬なり
土にいて乱をわすれず
乱にいて土をわすれず
分ぶんに依って一に帰る
又常に
世々の道にたがわざる事
私なりの解釈は以下です。
剣も鍬も使い方は違うものの、いずれも命懸けで使うものだ。
どんな状況でも自分の本質を忘れず、土(日常の生活や社会が平穏無事な状態)と乱(戦争や災害・疫病などで社会や経済が不安な状態)の両方で自分が本来やるべき事、果たすべき責任を全うしよう。
それによって、一つの最終的な目的に向かって進むことができる。
世々の道(伝統や倫理的な価値観)から逸脱せず、誠実に生きることが大切だ。
この言葉は、実際に武蔵がこの言葉を残したとの記録はなく、原作者の吉川英治の創作によるものかと考えられていますが、私に深い洞察を与えています。ブレさせてはいけない診断士にとっての軸(自分の本質)を自らの中心において生活していきたいものです。
週末の朝夕、このような言葉を振り返ることで自分の原点に立ち戻ってみては如何でしょうか。
私も寝る前に必ず、原点をみつめる時間があります。
毎晩寝る前にご自身の原点を見つめ直されているとの事、流石です。自分と対話することは大切だと思いますが、それを出来る身の上にいる事に感謝しています。
時々原点を考えてみるのもいいですね。
なかなか武蔵のように生きられないので憧れるのだと思います。
私は1980年代にNHKが製作した役所広司主演の「宮本武蔵」から入ったクチです。今では大御所の俳優陣(中には鬼籍に入られた方も)が若々しくて元気を貰えます。