I Feel Like Playing / Ron Wood (2010)
ロニー(Ron Wood)には失礼だが、彼のソロ・アルバムは惰性で買い続けている。一番のお気に入りはファーストの「I've Got My Own Album To Do」(邦題「俺の仲間」)だ。世間で評価が高いのは2枚目の「Now Look」かな。あとは正直愛聴とまで言えるアルバムはなく、悪くは無いんだけれど特に良くもない、といった印象が強い。それでも買うのはやはり彼らしいご機嫌なナンバーが聴けるから。前作「Not For Beginners」ともなると、「本当に初心者向けじゃないよ…」と思う事も。でも繰り返すがご機嫌なナンバーもあるんだ、ただアルバムとしてはイマイチなだけで。
という訳で、このアルバムに至ってはオンタイムで購入することもなく、ジャケットを見ただけで「ヘタクソな絵いつまで描いてんだろ…」と知らんぷりしていた(なぜか皆さん言及しないが、彼の絵ってファンのひいき目に見ても下手ですよね)。それがふとオークションで安価で入札しておいたら落札してしまったので聴いてみた(←本当に失礼だ)。
お、何だこの充実ぶり! 最初の曲がスローテンポなのも意外だが、どの楽曲も彼らしい快活さを残しながらしっかり腰を落としていていぶし銀の出来映え。アルバム制作時期は彼のアル中治療の時期と重なっていると思うんだけれど、そんなことはみじんも感じさせない歌と演奏。曲の完成度も高く、曲数も多過ぎず、これはいいアルバムだ。嬉しい誤算だった。すまん、ロニー。
でもこのジャケの絵は…(笑)。
オークションにて購入(¥738)