全国的に有名だという中華のお店。店主がテレビ番組に取り上げられるまで、この場所のお店の事だとは全然知らなかった。番組では同業者からのリスペクトが多いような取り上げられ方だったような(たしか)。思ったより小さなお店で上階にも席がある。平日昼の訪問だったが、ほぼ満員で、カウンターに1席だけ空きがあったので飛び込みでコースを注文。コース以外にもランチ用に担担麺があって、その注文の客は上階に上げられるようだ。
主人は凛として独特の雰囲気があるが、手が空くと客にも声をかけたりするし、店自体は特に緊張感があるふうではない。ランチでも調理は全て主人がやるようで、助手もいるがほとんど手を出してはいなかった。まず最初に鉄瓶で茶葉から淹れられるお茶(ジャスミン茶を選択)が提供される。小さい店なので居場所がないのは分かるが、カウンターの前に給仕の女性が4人も立っているのは食べる側にとってはちょっと気になる。
定番という一口揚げ餃子、前菜の盛り合わせ、炒め物2種、スープ、麺、デザートが次々と提供される。目の前だし、さほど大きい厨房ではないので調理の様子がよく分かるが、主人の手際の良さが光る。どの皿も香辛料(唐辛子や粒胡椒など)がしっかり効かせてあり、麻辣が特徴なのでジャンルで言うと「四川」になるのかな。お酒をいただきたいところだがグッと我慢。
ランチでも各皿の食材はとても豪華で、この日出てきた飛騨牛、牡蠣、帆立、鯛、蟹とも質の良い素材だった。中華っぽい過剰な味付けでもないので素材が充分楽しめる。ただコースの担担麺(小)はあまりが麻辣が効いておらず、特長は見いだせなかった。夜はどのようなメニューになるのか知らないが、知り合いによると「おまかせ」にすると主人の本領発揮となるらしい。そんな豪気なことは出来そうにないが、夜のコースは是非一度試してみたいと思う。(勘定はコースで¥4,200程)
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開化亭
岐阜県岐阜市鷹見町25-2