ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Black And White America / Lenny Kravitz

2013年02月24日 | オルタナティヴ・ロック

Lenny

Black And White America / Lenny Kravitz (2011)

残念ながら以前より話題にならなくなってきているレニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)のニュー・アルバム。今回は来日公演ともリンクして非常に楽しみだった。彼のアルバムはどれも佳作なんだけれど、決定打に欠けるというのが自分の印象。だからベスト盤や自分で選曲したものはどの曲も素晴しいクオリティだと思うが、バラードが多いからかアルバム単位では少し散漫なイメージが残る。最近発表のアルバムは曲数も多いので余計にそう感じる。

このアルバムの収録曲ではPVの「Stand」を先に見たけれど、コミカルで今までの彼らしくなく、とても印象が良かったせいもあって期待して聴いた。もちろんレニー節ともいえる曲もしっかり収録されていてとても充実した内容だ。ただ音楽的にあまり冒険とか新展開はない。曲はまたいつものようにほとんどの楽器演奏を彼自身が担当していて、才能とマニアックぶり(他人に任せられない?・笑)を見せている。レニーはヴィンテージ楽器・機材の収集家でもあったはずだけれど、このアルバムの録音もそれらを使ったのかな。

2012年4月の来日公演では愛知県芸術劇場大ホールというちょっと「らしくない」会場のライヴに参加。端だったが幸運にもかなり前の方の席だった。ただやはり最近こういった会場でロックを聴く事はあまり無かったので少し落ちつかない。客の年齢層は高く(40歳台中心?)、さすがに雰囲気はうわずってはいない。でも暗転とともに客もスタンディングしてくれたので良かった。椅子が椅子だけにひょっとして始終座りっぱなしだったら嫌だなと思っていたので。レニーのパフォーマンスは充実しているし、日本の聴衆に対するコメントもとても愛のあるものだった。ノエル・レディング(Noel Redding)に似たギターのクレイグ・ロス(Craig Ross)はお馴染み。彼もかっこいい。ビックリしたのはベースがゲイル・アン・ドーシー(Gail Ann Dorsey)だったこと!最近ではデヴィッド・ボウイ(David Bowie)のバンドで定着していて、坊主頭に裸足っていうスタイルもいつも通り。華奢な女性だがぶっといベースや上手いコーラスをつける事の出来るお気に入りのアーティストだ。どこの会場でもやったらしいがアンコールではレニーが会場に降りてきて場内を一周。本当にサービス精神旺盛な人だ。

HMVにて購入(¥500)

  • CD (2011/8/23)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Import
  • Label: Roadrunner Records
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