Live From Madison Square Garden / Eric Clapton & Steve Winwood (2009)
ブラインド・フェイス(Blind Faith)復活と言っていいのか分からないが、両者がとうとうマディソン・スクエア・ガーデンのステージに立った2008年のライヴのCD化。過去にも2007年のクロスロード・ギター・フェスティヴァルをはじめ単発競演はあったはずだが、並び立ってのライヴはブラインド・フェイス以来39年ぶり。この後ツアーに出て日本公演も行われた。
セットリストはブラインド・フェイスはもちろん、クリーム(Cream)、トラフィック(Traffic)、ジミヘン(Jimi Hendrix)、デレク・アンド・ドミノス(Derek & The Dominos)、ブルース・カヴァー、各ソロと盛りだくさんのいいとこどり。円熟した演奏っぷりで落ちついて聴かせる。どちらかと言うとクラプトン・バンドにウィンウッドがゲスト参加といった趣も無きにしも非ず。ラスト「Cocaine」のこの終わり方だけは前のクラプトン・ソロ・ツアーから嫌いだな。定番になっちゃっているけれど。
2011年の日本公演では名古屋ガイシホールでのライヴに行ってきた。オークションで手に入れた席だが、なんと、ど真ん中の前から3列目という自分史上最高の席。しかも定価か定価以下だったと記憶している。もう、すぐそこに伝説のスターがいるという幸せ。クラプトンは過去にも見た事があるがウィンウッドは初めて。あの甲高い声がマイクとは別に直接聴こえてくるとさすがに興奮した。でもアリーナ前列でも最後までみなさん着席なのね。腰は楽だったが(笑)。
クラプトンはここ最近、自分のキャリアを振り返って総括するような活動が目立つ。これもそのうちのひとつだろうし、ロバート・ジョンソン(Robert Johnson)カヴァーアルバム、クリーム再結成、JJ・ケール(J.J. Cale)との競演、ウイントン・マルサリス(Wynton Marsalis)との競演などなど。それでも70、80年代の一時(アル中時?)よりずっと精力的だし、見ていてリラックスして演っているのがよく分かる。今やっとかないと共演者含む年齢・健康的にもそろそろ出来なくなるって事を念頭に置いているのだろう。
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