↑ 隣家の屋根との間にある防火壁が「うだつ」
うだつの上がる古い町並みを残す岐阜県美濃市。昔と比べるとこの通りも綺麗に整備され(ちょっと整備され過ぎ?)、町全体で古い意匠を残し、トーンを統一しようとしているようで、古民家利用のお洒落な店が目立つ。その中にある蕎麦屋「まる伍」。自動車で店の脇にある細い通路から裏の駐車場へ行った時に思い出したが、ずっと昔にもここに蕎麦を食べに来た覚えがある。ただその時にこの店が「まる伍」だったかどうかは思い出せない(かなり前なのでたぶん違うと思います)。休日は混み合うようで、先月のある休日の昼どきにここの前を通って、食べようと店に入ったけれども、数名の待ち客があったのと、まだ30分以上かかるような案内があったので断念した。再訪したこの日は平日だったこともあってすんなりと中へ。
履物を脱いで板間に上り、どちらでもと案内される。そのまま板間のテーブル席へ腰を下ろした。昼の品書きから、せいろ十割の定食を選んだ。定食には炊き込みご飯と香の物、それに甘味が付く。古民家をそのまま、けれど照明などをモダンに改装した店内でゆっくり蕎麦が来るのを待つ。店名を形どった箸置きなどとてもお洒落。BGMが流れていたけれど、このお店だったら音楽は要らないような気がするなぁ。
しばらくして運ばれた蕎麦は角が綺麗に立っていて、香りが強い訳ではないが、十割ならではの少しざらついた食感も楽しめる旨いもの。つゆもキリッと濃いめで好み。炊き込みご飯も旨いけれど、変わりにもう1枚蕎麦があった方が尚良かったな。甘味は小豆の羊羹。とてもバランスの良い定食だが、次は少し値段が高めでも蕎麦2枚でいってみよう。(勘定は¥1,100)
そば切り まる伍
岐阜県美濃市常磐町2275-1
(そば切りまる伍) まるご まる五 そばきり)